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マーケットビュー

木曜 津田穣のG´Day! (グダイ!) 豪ドルレポート 豪州からホットな最新情報をお届け

再び重要イベント直前

更新日:2014年7月3日

サマリー

先週は地政学的懸念や月末・四半期末要因もあり世界的に株価軟調でリスク回避の動きも見られたが、今週は新期・月初の買い需要もあって株価は回復基調となりNYダウが再び17,000ドル直前まで史上高値を更新した。
また本日はECB理事会と米6月雇用統計が重なるビッグナイトになるが、果たして最近の活性度が低下した為替相場へのカンフル剤となるか?
足元の動きとは別にドル/円とユーロ/ドルの長期チャートを眺めてみたが、両通貨ペアは全く異なった顔つきをしている。
つまりドル/円はアベノミクス以来の大幅上昇後現在揉み合い状態だが、果たしてこれが“アッパーフラッグ”、“中段保合”で再度続伸するのか、あるいは失速して再び100円を割り込むのか?
ユーロ/ドルはリーマンショック以来“巨大な三角ペナント”を形成し、その中でUP & DOWNのサイクル運動を繰り返しているが、基本的に現レベルはレンジの中間値付近であり“座りが良い”レベルなのかもしれない。
豪ドルは今週初95セント、96円台半ばの年初来高値を付けたが、本日はRBAスティーブンス総裁のかなり強固な“豪ドル高けん制発言”もあり93セント台、95円台に反落している。ただFRBによる緩和堅持の姿勢や、豪州ファンダメンタルズの改善を勘案すれば同総裁発言の効果も一過性であるよう思う。

豪ドルここまでのレビュー

先週からの相場レンジ(6/19-6/26):
AUDUSD: 0.93667-0.95042 AUDYEN: 95.168-96.487

先週はウクライナやイラクの地政学的懸念に加えて、月末、四半期末の株価調整が見られたもの、今週になり新期、月初ということで、再び世界的に株式市場は堅調となり、NYダウは今週史上高値を更新している。
先週は米国Q1GDPの大幅下方修正の影響やリスク回避的な円買いが活発化しドル/円は101円台前半まで下落し、今週初も全般にドル軟調地合でユーロ/ドルは1.3700近辺に上昇したが、昨日発表された米6月のADP雇用者数の大幅な伸びを受けて米債利回りが上昇し、ドル/円は102円台手前まで反発し、ユーロ/ドルは1.360台半ばまで反落している。
ただ金利先高観が強いポンドは1.71台、174円台とリーマンショック以来の高値まで上伸しているのは特筆すべき。
先週は米ドル軟調の中94セント台を回復していた豪ドルは、火曜日のRBA理事会の結果が予想されたほどハト派的でなかったことから一時95セントにタッチし、対円でも96円台半ばといずれも年初来高値を付けた。
しかし水曜日に発表された5月貿易収支が大幅赤字になり、加えて本日のRBAスティーブンス総裁の講演で再度、“強い口調の豪ドル高けん制”がされたことから豪ドルは93セント台後半、95円台半ばに大幅下落した。
この結果ユーロ/豪ドルは先週の安値1.43台から1.45台に反発し、豪ドル/NZドルは週初の高値1.08台から1.07割れまで下落している。

豪ドル見通し

向う1週間の予想レンジ:
AUDUSD:0.9250-0.9450  AUDYEN:94.00-97.00

向う半年の予想レンジ:
AUDUSD:0.85-1.00  AUDYEN:85.00-105.00

足元のセンチメント…再びややベアセンチメント
足元の予想…買いポジションの調整で軟調→その後押し目買い

主要通貨の中期的バイアス:
・米ドル…保合からややブル
・円…ベア(足元ミックス)
・ユーロ/ドル…ニュートラル(足元ややベア)
・豪ドル/ドル…ニュートラル(足元ややベア)

今夜はECB理事会と米国6月雇用統計が重なるビッグナイトとなるが、果たして現在の活性度の低い相場へのカンフル剤となるか?
ECB理事会では6月初の理事会でマイナス金利の導入を含むドラスティックな強力緩和策を打ち出されたばかりであり、2月連続の“ドラギマジック”はさすがに期待薄だが、量的緩和にどこまでコミットしたコメントが出るか、あるいは最近のユーロ高に対するけん制が出るかが焦点。
一方米国6月の雇用統計は予想値が失業率6.3%(前回6.3%)、非農業部門就業者数が21.2万人(前回21.7万人)と前回並みであるが、FRBが指摘する“緩やかな改善”が継続する限り、7月29/30のFOMCでは再び100億ドルほどのテーパリングが行われるというシナリオだろう。
ただ予想を上回る強い数字が出ても、FRBは“労働の質”の面での問題点を指摘し、金利先高観の芽を摘み取ろうと努めるだろうことは昨日のイエレン議長の講演の内容からも明らかである。
この2大イベントに加えてウクライナ、イラク、東アジアの地政学的リスクや中国経済やアベノミクス成長戦略第二弾が相場変動要因であるが、足元はなかなかトレンド出にくい。
時にアベノミクス第二弾の骨子はドラスティックな黒田異次元緩和から財政政策にシフトした感があり、財政再建との両立からはたしてどこまで踏み込んだ成長戦力が取れるのかかなり疑問であり、この辺りがドル/円を買えない理由ともなっている。
一方ユーロに関しては、昨日もヴァルス仏首相がユーロ高けん制をし「ECBは対策を取るべき」と発言しているが、考えてみればユーロ圏の巨額の貿易黒字を享受しているのは大半の黒字を出している独、そして小規模黒字国がオランダ、アイルランド、イタリアくらいのもので仏、スペイン含むその他国はみな貿易赤字国である。
当然貿易収支は各国に帰属するわけで、ましてやデフレ懸念が根強い状況、大多数の貿易赤字国のユーロ高に対する不満が大きいのもうなずける。
ただ、たとえ欧州当局がユーロ安に誘導しても、最も恩恵を受けるのは引き続き最大の黒字国独であるという矛盾は残るが。
「分からぬ時のチャート頼み」ではないが、ドル/円とユーロ/ドルの長期チャートを眺めてみた。

【ドル/円】

2012年年末からのアベノミクス相場で急伸し、2013年は93円台、95円台、97円台と下値を切り上げた後、2014年に100円台を固めた形。
今後は、現在の101-103円台の揉み合いを“中断保合”、”上昇フラッグ“としてもう一段上昇するのか、あるいは101円台の強力な下値サポートラインを下抜いて再び100円割れに下落するのか?
チャートを読む上で実需やファンダメンタルズを考えるのは邪道であるが、相場を総合評価したい筆者としてはやはり前者、つまり“中段保合”→“上放れ”と読みたいところ。

【ユーロ/ドル】

2008年のリーマンショック以降“巨大なペナント型を形成しており、この期間の高値安値が1.1875-1.6035で中間値が1.3955。
また欧州危機の2011年以降の高値安値が1.2040-1.4940でその中間値が1.3490。
つまり現在のレベル1.35-1.37はこの2つの中間値の間に位置するわけで、“相当座りのいいレベル”と言えるだろう。
ただユーロは2008年以降の“巨大なペナント型”の中をかなり規則正しくUP & DOWNしているわけで、2012年7月からここまで上げ相場であることから、そろそろ下げに転じてもおかしくないと考える。
その際の下値サポートラインは2010年6月の1.18台から2012年7月の1.20台を結んでできるラインであり、1.22-1.23台と結構下位にあり、かなり下げ余地があると見ることもできる。
以上“中段保合”にあると考えるドル/円と“ペナントの中でサイクル運動を繰り返す”ユーロ/ドルは、全くチャートの顔つきは異なるが、両通貨供に非常に興味深い局面に差し掛かっていると考える。

豪ドルは今週一時95セントにタッチし、また対円でも96円台半ばの年初来高値に並んだ。
今週のRBA理事会声明が市場予想ほどハト派的ではなかったことや、6月の中国製造業PMI(HSBCと政府発表の両方)が50を上回り予想より強かった、更には主要国の株価堅調からリスク選好ムードが高っていることも豪ドルをサポートした。
また相場の活性度が落ちてボラティリティーが低下すると高金利通貨で短期的に運用を試みる投資家も増えるようだ。
ただ本日はRBAスティーブンス総裁が講演でかなり強固な”豪ドル高けん制“を行ったこともあり、豪ドルは93セント台、95円台に大幅調整反落している。
また筆者が従来から注視している米豪10年債利回り格差が久しぶりに1.00%を割ってきたことも豪ドル反落を誘ったようだ。
従来から「95セントが壁」と言っているが、ひょっとしたらRBAも95セントを警戒水域と考えているのかもしれない。ただ、米FRBの緩和姿勢が強固であることや、投資家需要を考えると、スティーブンス総裁の豪ドル高けん制効果も一時的とういう気がする。

【主なイベント】

7/3
(木)

(豪)5月小売売上高、住宅建設許可件数
(中)6月HSBCサービス業PMI、非製造業PMI
(ユーロ圏)ECB理事会
(米)6月雇用統計、5月貿易収支、6月ISM非製造業PMI、新規失業保険申請件数

7/4
(金)

(米)独立記念日休場

7/7
(月)

(日)5月景気先行指数
(独)5月 鉱工業生産

7/8
(火)

(日)5月 国際収支
(豪)6月 NAB企業信頼感、景況感
(独)5月貿易収支
(仏)5月貿易収支

7/9
(水)

(中)6月CPI、PPI
(米)FOMC議事録

7/10
(木)

(中)6月 貿易収支
(ユーロ圏)ECB月報
(米)新規失業保険申請件数

7/11
(金)

(豪)5月住宅ローン件数
(米)6月 月次財政収支

Joe式豪ドル週替わりindex

独自の手法で10項目について豪ドル相場にとっての好悪インパクトをそれぞれ重要度を勘案しながら最弱評価から最強評価まで「-10―+10」でランク付けし、現状を総合判断したもの。したがって総合indexは理論的には最弱-100で最強+100となる。Indexが大きくプラス、マイナスに傾いている時がチャンス。
現状分析であり、今後を予測する機能はあまりないが、ポジション造成や閉じる際の参考にして頂きたい。

構成要因

ポイント

今回
数値

前回
数値
(6/26)

豪州経済
ファンダメンタルズ

*Good
・5月住宅建設許可件数+9.9%(予想+3.2%、前回-5.8%)(7/3)
・5月WESTPAC リーディングインデックス+0.1%(予想+0.1%、前回-0.5%)(6/18)
・5月雇用統計full-time-job +22.2千人(前回+14.2千人)(6/12)
・6月WESTPAC消費者信頼感+0.2%(前回-6.8% )、93.2(前回92.9)(6/11)
・5月NAB企業信頼感+7(前回+7、緊縮予算案の割には強い)(6/10)
・Q1GDP前期比+1.1%(予想+0.9%、前回+0.8%)、前年同期比+3.5%(予想+3.2%、前回+2.8%)(6/4)
・Q1経常収支-57億ドル(予想-70億ドル、前回-117億ドル)(6/3)
・民間設備投資(CAPEX)2014/15予想上方修正$137.1bio、前年比-12.0%(前回予想$124.9bio)
2013/14は$167.1bioから$162.88に下方修正(5/29)
・Q1賃金コストインデックス前期比+0.7%(予想+0.7%、前回+0.7%)、前年比+2.6%(予想+2.6%、前回+2.6%)(5/21)
・Q1 PPI 前期比+0.9%(予想+0.6%、前回+0.2%)、前年比+2.5%(予想+2.2%、前回+1.9%)(5/2)
・Q4GDP前期比+0.8%(予想+0.7%、前回+0.6%)、前年比+2.8%(予想+2.5%、前回+2.3%)(3/5)

*Bad
・5月小売売上高-0.5%(+0.0%、-0.1%)(7/3)
・5月貿易収支-1,911mio (2012年11月以来最大の赤字、予想-200mio、前回-780mio)(7/2)

・5月就業者数-4.8千人(予想+10.0千人、前回+10.3千人←+14.2千人から下方修正)、失業率5.8%(予想5.8%、前回5.8%)、労働参加率64.6%(前回64.7%)(6/12)
・5月NAB企業景況感-1(前回0)(6/10)
・Q1民間設備投資(CAPEX)-4.2%(予想-1.9%、前回-5.2%)(5/29)
・豪州Q1CPI前年比+2.9%(予想+3.2%、前回+2.7%)、前期比+0.6%(予想+0.8%、前回+0.8%)、)RBAアンダーライイングCPI前期比+0.55%(予想+0.7%、前回+0.9%)、前年比+2.6%(予想+2.65、前回+2.6)(4/23)

----------------------------

・RBA四半期金融政策報告書(5/9)
2014 年GDP見通し +2.75%(前回2月+2.25―+3.25%)
2015年GDP 見通し +2.75―3.75%(前回+3.0―+4.0%)
インフレ見通し
2014年 2.5%(前回2.25-3.25%)

・IMF成長見通し(4/8)
2014年+2.6%(前回+2.8%)
2015年+2.7%(前回+3.0%)

・世銀世界成長見通し(6/10)(1月時)
2014年2.8%(3.2%)
2015年3.4%(3.4%)
2016年 3.5%(3.5%)

-2

+2

市場センチメント
(リスク値に対する円キャリーポジション造成・/解消などに関わる)

NYダウ高値更新でリスク選好の動き。
NYダウは昨日+20ptsの16,976ドル、本日off shoreでは-6pts。昨日VIX恐怖指数は-0.33ptsの10.82。

+2

+2

短期筋推定市場ポジションと調整具合

シカゴIMMの通貨先物ポジションは前週から買いが6,434コントラクト増えて33,463 コントラクト買い(6/24)。短期筋は再びややショートポジションに。

+2

-2

商品相場

原油は103ドル台に下落、金は1323ドル台で堅調、CRBは昨日-0.29ptsの307.86。鉄鉱石は94ドル台で小康、石炭(燃料炭スポット)は73ドル台で小康。

-2

+2

金利・為替(当局)

(7/3RBAスティーブンス総裁講演)−金融政策は非常に緩和的で更に緩和余地、豪ドルの過大評価は数セントではない、投資家は豪ドル急落の危険性を過小評価。(RBA理事会7/1、あまりハト派的ではない)−金融政策は引き続き緩和的、豪ドルは歴史的に見て高水準、バランスの取れた成長に豪ドル相場の影響は少ない(7/1)、Debelle総裁補―資金流入減で豪ドル下落の可能性(5/20)、スティーブンス総裁―85セント近辺に下落することが望ましい(12/12)。米豪10年利回り格差は0.938%(1%割れ)にやや縮小。

-4

-3

需給

アボット政権海外からの投資促進政策、昨年Q4からの海外投資家の豪州債投資$38bio、6月以降本邦機関投資家の豪ドル投資に期待、向こう2-3年で豪ドル債発行額$200bio、海外からの直接投資・M&Aに絡む豪ドル買い需要の話(中国の鉱業買収―Aquila、PanAust、豪食品Goodman、Glencorp、SPI)。潜在的な輸出の豪ドル買い需要(輸出増加―過去最高レベルに)。

+3

+3

テクニカル
(チャート)

一目均衡表の雲で豪ドル/ドル、豪ドル/円ともに先行スパンAがスパンBの下となり、弱いシグナル。ボリンジャーバンドの上限を一時抜いて直近の高値を示現するも本日バンドの下限に向けて大幅下落。昨日の陰線が「かぶせ」的で本日続落、後味悪い。RSIは豪ドル/ドル48.93%、豪ドル/円49.10%で再びoversoldになってきた。

-2

+2

米ドル(ユーロ)強弱

ドルインデックスは80.01に反発、ユーロは1.36台半ばに反落。

-2

+2

中国関連

6月HSBC非製造業PMI53.1(15ms high、前回50.76)(7/3)、6月製造業PMI 51.0(予想51.0、前回50.8)(7/1)、6月HSBC製造業PMI(速報)50.8(highest since Nov 2013,1st expansion in 6ms,予想49.7、前回49.4)(6/23)、李克強中国首相―7.5%という今年の中国の成長目標は理に適っている(6/19)
5月小売売上高+12.5%(前年比予想+12.1%、前回+11.9%)、5月鉱工業生産+8.8%(予想+8.8%、前回+8.7%)(6/13)、中国人民銀行一部農業部門/中小企業への融資銀行への預金準備を50bp引き下げ(6/10)、5月CPI +2.5%(予想+2.4%、前回+1.8%)、5月PPI-1.4(予想-1.5、前回-2.0)(6/10)、世銀は今年のGDPを7.7%から7.6%に引き下げ(6/10)、5月貿易収支は+35.9bio億ドル(予想+22.6bio億、前回+18.4bioドル)、輸出+7.0%(予想+6.7%、前回+0.9%)、輸入-1.6%(予想+6.0%、前回+0.8%)(6/8)、中国、ロシアと$100bio天然ガス取引成立との情報(5/20)、中国商務省高官―中国貿易の高成長期は終わった(5/20)、中国Q1GDP +7.4%(予想+7.3%、前回+7.7%)(4/16)、IMFは今年の中国GDP見通しを7.5%で据え置き(4/8)、中国景気刺激策・預金準備率引き下げ観測(3/25)、李首相―シャドーバンクを巡る金融商品で一部債務不履行は不可避(3/15)、中国証券監督管理委―設備過剰の業界に対する融資の削減を目指す(3/11)、中国全人代で今年のGDP目標値+7.5%(昨年と同じ)(3/5)、雲南省で無差別テロ(3/1)、中国信用リスク問題、中国政府30年ぶり大胆な経済・社会改革案を公表(3/18)、一人っ子政策緩和→労働人口増加策。 本日上海総合指数は2,059で小動き。

+3

+3

国内政局・産業界等・国際機関

6/19-21世論調査(Nielsen poll)保守党支持率やや挽回、二大政党支持率(2013年9月選挙時、前回)自由連合47.00%(53.5、44.0)、労働党53%(46.5、56.0)、S&P財政赤字削減なければAAA格下げの可能性(5/20)、(2014/15連邦予算案は好感―赤字予想298億ドル(今期赤字499億ドル)5年間で均衡財政目標(5/13)ムーディーズは予算案でAAA、「安定的」変わらず。
フォード2016年10月の生産撤退を前倒しも、トヨタ2017年末までに豪州での生産から撤退を表明、リオ・ティント・BHPは今年も投資増計画、ホッキ―財務相―豪州政府債務は$500bio達する(12/11)。カンタス1000人人員削減、GMホールデン撤退表明、住宅価格上昇、鉱山使用料(ロイヤルティー)引き上げ検討への反感強いQLD州、WA州)、資源産業/非資源産業格差問題、IMF−資源ブームけん引による豪州の輸出は減速見通し。

-2

-2

“現状”総合判断
(必ずしも今後の予測とはならず)

やや売りバイアス

-4

+9

*Good、Badは豪ドルにとってという意味

【豪ドル/ドル チャート】

※チャートはクリックで拡大できます

【豪ドル/円 チャート】

※チャートはクリックで拡大できます

OZ NOW

四大銀行の豪ドル見通し

本日のRBAスティーブンス総裁の講演で、最近鳴りをひそめていた同総裁の豪ドル高けん制が再び炸裂した。同総裁は「豪ドルの過大評価は数セントの話ではない、投資家はいずれかの時点での豪ドル大幅下落の危険性を過小評価している」などと発言し、豪ドル/米ドルは70ptsばかり急落した。
豪州の財政年度は6月で終り新年度に入ったが、豪ドルは1年前の0.9177から0.9416に上昇している。
因みに同じオセアニア通貨であるNZドルもこの1年間で上昇しているが、金利先高観があるNZドルの上昇(0.7769から0.8747)は豪ドルをはるかに超えている。
豪州四大銀行のカレンシーストラテジストの意見を要約するとやはり主要国の超金融緩和政策によりトレーダーがボンドイールド(債券利回り)という金利選好で高金利通貨投資を進めたことが最大の理由としている。
豪ドルは年初の3.5年ぶりの安値86セント台半ばから94セント台まで回復したがCBAのRichard Grace氏(Head of international economics)は、「年初は米国の緩和縮小観測が豪ドルに圧力をかけたが、その後豪州経済が回復し、RBAがニュートラルバイアスに政策を戻したことが豪ドル堅調の原因」と指摘する。
WESTPACのChief FX strategist Rob Rennie氏は「主要国中央銀行の超低金利政策が終了する目処が立たない。超緩和策により生み出された世界的な資金のだぶつきが高金利通貨に向かう」と言う。
これらストラテジストが注目するのは“G10の中央銀行がいつ引き締めに転じるのか”という点である。その意味で足元はFRBとBOEの金融政策にもっとも関心が集まる。
またその他の重要ファクターは地政学的懸念と中国の経済・金融情勢であると指摘する。
注目の今年年末のレベルであるがANZとNABは85セントを、またWESTPACは92セントを、CBAは97セントを予想している。
WESTPACのRennie氏は「2014年に1.00のパリティーをつける可能性は少ないが、2015-2015年に世界経済が拡大すれば再びパリティーをつける可能性がある」と指摘する。

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