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マーケットビュー

月曜 野村雅道の今週注目!の経済指標 マーケットが注目する指標を大胆解析

連休のため、9月21日掲載分を本日(9月18日)アップしております

来週は米中首脳会談、トルコ・南ア政策金利、財新PMI、欧州PMI、米GDP・ミシガン確報値などが焦点

更新日:2015年9月18日

9月21日(月)−9月25日(金)

今週の予想:
ドル円=117-122、ユーロドル=1.12-1.17、ユーロ円=135-140

FOMC&米国=
「優しいイエレン議長、他のメンバーも。FOMC9-1で維持決定、世界への配慮、米ドルについても示唆」

大方の予想通りとは言え、9-1で利上げを見送った。インフレ見通しが弱まる。
いつもながら世界経済に言及している。ドル高を批判していないが、ドルは輸出の足かせとなるとしている。

(政策金利)

  • 初回利上げを過剰に重視するべきではない
  • 利上げ開始以降も金融政策スタンスは当面かなり緩和的に

(米ドル・輸出)

  • 輸出が抑制される状況、長期化の可能性
  • 純輸出は上半期の成長の足かせになった
  • 純輸出の妨げ、ドル上昇を反映
  • 最近の原油一段安・ドル高、影響消失には一段と時間かかること示す

(インフレ)

  • インフレは目標を下回る水準が続いている
  • インフレは今後数ヶ月も極めて低い水準に
  • インフレは今年、非常に低いとみている
  • 一段の労働市場の改善・インフレの戻り確認されれば、利上げ開始が適切

(雇用)

  • 雇用の伸びは底堅い
  • 雇用の伸びの継続、家計支出を支援した
  • 賃金は引き続き伸び悩んでいる

(経済全般)

  • 賃経済見通しに依然著しい変化なし
  • 賃循環的な弱さが残る公算

(海外)

  • 金融市場、ボラティリティが顕著になった
  • 最近の国際動向はインフレへの下方圧力につながる公算

来週の米国は米中首脳会談で世界経済回復のために協調がとられるかどうか、がポイントであろう。安倍首相も国会混乱の中(混乱を終えて?)、国連総会へ出席のため訪米する。各国首脳がNYへ終結する。

ユーロ=「ユーロの要因より米国金融政策で続伸。ギリシャ選挙は20日」

ユーロは市場が予想するほど下落しないものだ。ギリシャ危機報道しかり、ECBの量的緩和しかり。歯止めがかかる。それはやはり膨大な貿易黒字によるものだろう。中国と欧州で貿易黒字を争っている。かつては欧州と日本であった。
2Q・GDPの上方修正、鉱工業生産の改善はあったが、ZEW景況感指数は悪化した。QE継続もあり直近の力強い買い要因もないが、米国FOMCでの利上げ見送り観測がユーロを押し上げたといえよう。その通りFOMCは利上げを見送ったのだが、その中で中国や新興国経済の弱さにも触れたことで資源・新興国通貨は売られたが、欧州通貨はしっかりと推移した。
為替相場は相手がいるので、その時々のより焦点となっている通貨が主導権を握る。今週はユーロより米ドルであった。来週は独IFO景況感指数や製造業PMIの発表がある。
9月20日にギリシャ選挙があり、チプラス首相のSYRIZAとNZが支持率で拮抗している。ただどちらか主導権を握っても債務返済が覆ることはないだろう。ギリシャの金利が8%まで低下しているのがそれを物語っている。

英ポンド=「FOMCより利上げ観測強く上昇」

先週同様さらに利上げ観測が盛り上がってきた。一旦カーニー英中銀総裁がインフレの弱さを指摘した後であったので意外感あり上昇した。また賃金の上昇も後押しした。
以下の中銀総裁・委員の議会での発言がポンドを押し上げた。

  • 英中銀カーニー総裁=
    利上げ是非の判断について、年末ごろに明確になる。
  • 英中銀フォーブス委員=
    利上げがそう遠くない時期に必要となるほか、国内経済に需給の緩みはほとんどない。
  • 英中銀ウィール委員=
    最近の委員会で利上げを主張したマカファーティー委員と自身の考えが非常に似たものだった。ただ、中国情勢のほか、一段の経済ショックでインフレ率が低下する恐れもあるとの考えから、利上げを主張しなかった。
  • 英中銀マカファーティー委員=
    データは比較的急激な賃金上昇を示している、見通しより速い賃金上昇のリスクがある、インフレの上昇リスクが高まっている。

人民元=「来週から米中首脳会談。財政部が5つの経済対策」

9月22日から習国家主席が訪米、経済団体を引き連れシアトルでボーイング社などを訪問、25日に米中首脳会談、その後は国連総会へ出席する。G20での焦点となった米中両国が経済的にも良好な関係を示せれば世界経済に恩恵があろう。
中国株については様々な対策を次から次へと打ち出し下げ止まりは見せているも力強さはない。ポジションのしこりはまだ解消されないようだ。
8月小売売上は改善するも鉱工業生産、固定資産投資が予想を下回った。財政部(日本の財務省にあたる)は以下の5つの経済対策を打ち出した。

  • 重要建設プロジェクトの早期実施や資産の有効活用システムの構築など、財政政策により力を入れる。
  • 法律や政策を整備し、PPP(官民パートナーシップ)モデルを普及させる。
  • 地方の債務管理をさらに規範化する。
  • 財税制改革を進める。予算管理制度改革を深化し、税制改革を急ぐ。 
  • 政策が実際に実行されるようチェックを強化し、政策が当初の目的を達成することを確保する。

豪ドル=「雇用統計改善、首相交代。FOMCでは伸びず」

詳細後述致します

NZドル=
「利下げ、弱い2Q・GDPでも乳製品価格上昇、FOMC利上げ見送りでしっかり」

NZ中銀は最近の景気低迷、インフレ低下で政策金利を2.75%へ引き下げた。その後は発表された2Q・GDPも予想を下回った。やはり最大輸出品の乳製品価格の下落が大きい。ただ今週は乳業大手のフォンテラ社のオークションで乳製品価格が16%上昇したことやロシアのNZ産ミルク買い付け観測で、NZドルの買戻しにつながった。弱い材料多い中で一つの買い材料に反応した。ただ今朝発表された8月求人広告は前月比-1.7%となり雇用は厳しい状況が続いている。
来週は貿易収支の発表がある。 

南アランド=
「悪材料多い中、経常収支改善、財政透明度世界3位もあり上昇」

なんとか2週連続陽線となるか。トルコG20後はリスク選好の流れでやや買戻しが入った。2Q・GDPマイナス成長、格下げ懸念、介入否定、企業信頼感悪化、鉱山業の人員削減などと悪材料が多い中で2Q経常収支の改善や財政透明度が世界3位と評価されたこともあり、FOMC利上げ見送り観測にものって上昇した。
来週は政策金利決定がある。インフレ高く中銀も利上げしたいところだが、マイナス成長もあり、6%へ利上げして間もないので今回は様子見か

トルコリラ=「来週は政策金利決定、据え置きか」

39円台で下げ止まり一旦40円台を回復するも、やはり国内経済要因が弱く、政局不安、PKK、ISとの戦いもあり上伸力が弱い。ただここまでは今週は短いが陽線。2週連続陽線となるか。
最新の世論調査によると、与党・公正発展党(AKP)の支持率は6月の総選挙時の40.9%から上昇し41.4%となった。ただ、11月1日の再選挙で単独過半数を獲得するのは困難とみられる。
様々な困難があるなかエルドアン大統領は10月訪日する。来週は政策金利決定、据え置きか。

 

【今週の注目経済指標】

9/21
(月)

(日)東京休場(敬老の日)
(香港)消費者物価指数
(独)生産者物価指数
(米)中古住宅販売件数 

9/22
(火)

(日)東京休場(国民の休日)
(トルコ)中銀政策金利
(スイス)貿易収支
(ユーロ圏)消費者信頼感 
(米)住宅価格指数、リッチモンド連銀製造業指数

9/23
(水)

(日)東京休場(秋分の日)
(中)財新製造業PMI・速報
(仏)GDP・確報値、PMI製造業・速報、PMIサービス業・速報
(独)PMI製造業・速報、PMIサービス業・速報
(ユーロ圏)PMI製造業・速報、PMIサービス業・速報
(南ア)中銀政策金利、消費者物価指数、生産者物価指数
(加)小売売上

9/24
(木)

(NZ)貿易収支
(香港)貿易収支
(トルコ)イスタンブール休場(犠牲祭)
(南ア)ヨハネスブルグ休場(伝統文化継承の日)
(独)IFO景況指数
(米)新規失業保険申請件数、耐久財受注、新築住宅販売件数

9/25
(金)

(日)全国消費者物価指数
(トルコ)イスタンブール休場(犠牲祭)
(米)GDP・確報値、ミシガン大消費者信頼感指数・確報値

先週の「注目通貨ペア!」の振り返り ※チャートはクリックで拡大できます

前回の「注目通貨ペア!」

ドル円
NZドル円

【ドル円】 予想レンジ:117-122、黒田総裁 VS 山本議員
先週 自民党山本衆議院議員が日銀の追加緩和に言及したこと、S&Pによる日本の国債格下げでドル高が進むもするも、黒田日銀総裁は緩やか日本経済の回復やインフレが2%方向へ向かっていると発言したことで小幅の円高が進んだ(9月17日終値時点)

---先週の予想は以下の通り---

トルコG20声明発表後は世界的にややリスク選好となり円安ドル安が進んだ。通貨番付では先々週は2位となった円は再びドルに抜き返され3位となった。日本の指標もマチマチで、マイナス成長となった2Q・GDPの改定値は改善したが、7月機械受注は悪化した。日銀短観と同内容の法人企業景気予測調査は前回より改善したが、前回の見通しよりは悪化したので手放しでは喜べない。
その中で自民党山本衆議院議員が日銀は経済・物価情勢の見通し(展望リポート)を策定する10月30日の金融政策決定会合で追加緩和策を打ち出すのが「いいタイミング」であること、現在のドル円はリーマンショック前の124-125円の水準を下回る。多少の円安進行は日本経済全体にとってはまだプラス、日本経済の現状は足踏み状況。いまひとつ力不足だ、3.5兆円から5兆円程度の規模の補正予算の必要性に言及したことで一時ドル円は121円台まで上昇した。

今週は早速日銀政策決定会合で記者から黒田日銀総裁へ追加緩和策に対して質問が出るだろう。今のところ黒田総裁は今後のインフレが2%に近づくとして追加金融緩和の姿勢を見せていない。
ドル円相場は需給的に輸出が伸びていることと、まだGPIFなど機関投資家の外貨買いや、生損保の海外金融機関の買収案件が出ていることで拮抗している。需給的な歪みは小さい。今週は日銀政策決定会合とともに8月貿易統計の数字にも注目したい。依然ドル円相場は8月24日のレンジを3週間抜けないでいる。

(テクニカル)「2012年10月-2014年8月のアベノミクス月足上昇ラインは依然維持」
依然8月24日のレンジを上にも下にも抜けない。バンド内に戻してボリバン中位よりやや下。5日線は上向く。9月10日の高値を11日は上抜けず停滞。9月8日-10日の上昇ラインは下抜きか。8月24日-9月4日の上昇ラインがサポート。8月12日-19日の下降ラインが上値抵抗。 週足は4週間ぶりに反転上昇。7月6日週-8月3日週の上昇ラインを下抜いてボリバン一時下限を下抜いた。長い下ヒゲでバンド内へ戻ってきた。8月17日週-31日週の下降ラインを上抜け。8月10日週-17日週の下降ラインが上値抵抗。
月足は今月5月-8月の横ばいからやや下落。14年8月-10月の上昇ラインを下抜く。まだボリバン上位。2012年10月-2014年8月のアベノミクス上昇ライ ンは維持しているが近づいてきている。年足は陰転したと思ったらまた陽転。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜きそうで抜かなかった。まだ要注意。

【NZドル円】 予想レンジ:73-78、予想通り利下げ、次の焦点は9月17日の2Q・GDP
NZ中銀の利下げや2Q・GDP成長率の減速があり下落場面もあったが、乳製品価格の上昇、日本の格下げ、FOMC利上げ見送り観測で持ち直し、週ではここまで寄り引き同時(9月17日終値時点)

---先週の予想は以下の通り---

(ポイント)
*政策金利は0.25%引き下げられた、追加緩和観測も残る
*次の焦点は9月17日の2Q・GDP
*乳製品価格は下げ止まったが需要増でなく生産減少によるもの
*住宅投資過熱懸念は残る
*8月企業信頼感は悪化
*2Q失業率は1Qより1ポイント悪化
*2Q小売売上冴えず
*2Q製造業PMIも冴えず
*2Q・CPIが弱く、乳製品価格の続落があった
*2Q・交易条件改善
*求人広告も悪化
*復興需要のあった建設業も伸び悩んでいる
*移民の需要で民間消費は伸びている
*ミルク価格は減産とロシア輸入拡大観測で下げ止まる
*来年度の財政は黒字化を目標とする

(NZ中銀は予想通り0.25%引き下げ。声明は、)
*利下げは弱い景気のため、インフレ2%を維持する必要がある
*NZドルの一段の下落が適切だろう
*若干の追加利下げの可能性があるがデータ次第
*経済は輸出減少に対応している。NZドルは下落している
*カンタベリーでの震災復興の建設需要は減少している
*オークランドの住宅投資過熱が治まるとはまだ言えない
*2016年1Qの90日物金利は2.8%

(NZ中銀成長率見通し下方修正)
2016年1QのGDP成長率は2.2%に見通し(3.3%から下方修正)

(追加利下げ見込み)
NZ中銀は乳製品などの輸出価格が急落し、クライストチャーチ地震からの復興のペースが鈍る中、経済が低迷する場合には追加利下げを行う可能性があると示唆した。
中銀のウィーラー総裁は声明で「政策金利をさらに引き下げる可能性はある。それは新たに出てくる経済データで決まる」と語った。 ロイター調査ではエコノミスト13人全員が今回、0.25%の利下げを予想していたが一部は年末までにもう1度利下げがあると予想している。

(その他の指標)
・8月食品価格指数は前月比-0.5%。7月は前月比+0.6%。
・8月ビジネスPMIは55.0。7月は53.7。

(今後の焦点)
9月17日発表の2Q・GDPである。1Qは前期比+0.2%と低い伸びであった。

(エル・ニーニョ)
エル・ニーニョでNZに干ばつが起こることがリスクであるとNZ中銀総裁も警戒している。

(テクニカル)「8月24日のレンジの中での推移」
8月24日のレンジの中での推移。 7月初旬から8月21日までほぼ横ばい推移していたが、8月24日に72.63円まで急落した。ただ8月24日は長い下ヒゲを出しバンド内へ戻した。
8月21日-24日の下降ラインと、8月24日-9月8日の上昇ラインとの三角保ち合い。5日線上向く。
週足も7月からの横ばい推移から急落。先々週は長い下ヒゲでボリバン内へ戻すも上伸力がない。先週は漸く陽線。やや長い上ヒゲつき。
月足は4か月連続陰線。ただ陰線となった8月は長い下ヒゲでボリバン内へ戻した。5月-6月の下降ラインが上値抵抗。
年足は陰線。13年-14年の上昇ラインを下抜いている。12年-13年の上昇ラインも下抜き。その下のサポートは09年-12年の上昇ライン。

今週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

今週の「注目通貨ペア!」

ドル円
豪ドル円

【ドル円】 ドル円、山本議員発言、格下げで円安も日銀の姿勢や需給でやや円高へ戻す

G20で通貨安競争の回避の空気が少し流れる中、先週は自民党山本衆議院議員が、日銀が経済・物価情勢の見通し(展望リポート)を策定する10月30日の金融政策決定会合で追加緩和策を打ち出すのが「いいタイミングだ」と発言したこと、S&Pが日本の国債格付けを中国、韓国よりも格下のA+に引き下げたことで121円台に強含むこともあったが、黒田日銀総裁が「穏やかな日本の景気回復やインフレが2%へ向かっている」と発言したこと、FOMCが利上げを見送ったことで119円台となる場面もあった。8月貿易収支では前年同月比で赤字が40%縮小した。今年は貿易赤字が大幅減少しているものの、まだ赤字であり積極的な円買い要因ではない。
今日は5連休前でドル需要が午前中はタイトであろうが、午後以降はFOMCの利上げ見送りや、利上げ見送りでも上伸しなかった世界の株価を見ながらのやや円高推移となろう。 

(テクニカル)「8月24日-9月15日の上昇ラインがサポートできるか」
8月24日のレンジを上にも下にも抜けない状況が続く。バンド内に戻してボリバン中位。5日線は下向く。8月24日-9月4日の上昇ラインは下抜く。8月24日-9月15日の上昇ラインがサポートできるか微妙。8月12日-19日の下降ラインが上値抵抗。
週足は先週4週間ぶりに反転上昇したが今週はここまで弱い。7月6日週-8月3日週の上昇ラインを下抜いてボリバン一時下限を下抜いた。長い下ヒゲでバンド内へは戻ってきた。
8月17日週-31日週の下降ラインを上抜け。今週も下げたがそのラインで止まった。8月10日週-17日週の下降ラインが上値抵抗。 
月足は5月-8月の横ばいからやや下落。14年8月-10月の上昇ラインを下抜く。まだボリバン上位。2012年10月-2014年8月のアベノミクス上昇ラインは維持しているが近づいてきている。
年足は陰転したと思ったらまた陽転。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜きそうで抜かなかった。まだ要注意。

【豪ドル円】 予想レンジ:83-88、雇用統計改善、首相交代。FOMCでは伸びず

(ポイント)
*8月雇用統計は改善した
*首相が交代した(過去8年で5回目)
*ロウRBA副総裁は豪ドルの下落が経済を支えるとした
*RBA議事録も豪ドルの下落が経済を支えるとした
*中国人観光客の消費はGDPの6%
*2Q・GDP、設備投資、7月小売売上は悪化
*8月後半は中国など外部要因で為替、株共に大幅下落した
*2Q・CPIの基調インフレが落ち着いている
*住宅関連指標は強い
*スティーブンス総裁は最近の豪ドル安を評価し豪ドルは一旦下げ止まる

(トピックス)

(豪RBA議事録ポイント)
・経済・金融情勢を基に政策スタンスを決めていく
・豪ドル安は成長を支援すると予想するという
・米利上げなら市場に大きな影響及ぼす可能性
・世界の成長見通しへの下振れリスクが増した

(首相交代)
与党・自由党で党所属の議員による党首選挙が急きょ行われ、アボット首相が44票、首相のライバルで通信相を務めていたターンブル氏が54票を獲得し、ターンブル氏が新しい党首に選ばれた。豪では与党の党首が議会での選挙を行わず首相に就任する慣例があるため、ターンブル氏が新しい首相に就任することになる。
アボット首相を巡っては、不法移民やテロへの対策などで評価されてきた一方、政権運営が独裁的だという指摘が相次ぎ、ことしに入ってから同性婚を認める法案の審議で賛成を求める党内の声に反して法案に反対するよう党議拘束をかけたことなどが批判されていた。アボット首相はおととし9月の議会選挙で政権交代を果たして首相についたが2年間で退任することとなる。

(豪もNZも投資銀行家が首相、市場は発言期待)
豪タ−ンブル新首相は元ゴールドマンサックス。NZキー首相はメリルリンチ出身。キー首相はたびたび為替に言及。昨年8月に0.85の時に0.65まで下落と発言しその通りとなった。ただ最近は下げが速いとも発言。ターンブル首相も市場をにぎわすか。

(求人広告は雇用統計の重要な手がかり)
以下は前回の投稿記事。豪の求人広告は雇用統計の参考となる。
「8月の週平均求人広告数(新聞・インターネット広告)は、前月比1.0%増の14万75100件。7月は0.5%減少。前年比では8.7%増。5月のピーク(同14.1%増)から鈍化が続いた。媒体別では、インターネットでの求人広告数が前月比1.0%増加。新聞媒体は前月比0.8%増だった。雇用統計は10日に発表。」

(8月雇用統計詳細、雇用者数が増加)
就業者数は前月比1万7,400人の増加で、予想5,000人増を大幅に上回る伸びとなった。増加分の内訳は、フルタイム就業者数が1万1,500人、パートタイム就業者が5,900人だった。
失業率は6.2%となり、13年ぶり高水準だった7月の6.3%から小幅に低下。
労働参加率は65%と前月の65.1%から低下し、予想と一致した。

(RBAロウ副総裁発言)
ロウRBA副総裁は、豪ドルの下落、柔軟な労働市場、記録的な低金利が国内経済を支える要因となっているとの認識を示した。2QGDPは前期比0.2%増に減速したが、副総裁は「2Qの指標は、経済が過去数年と同じペースで引き続き拡大していることを示している」と指摘。
「最近の他の指標も、大半は国内経済の緩やかな拡大と矛盾しない内容だ。引き続き、非鉱業部門の設備投資が上向いておらず、回復を確信できるデータをまだ待っている状態だ」と指摘。経済には「かなりの調整能力がある」と述べた。
豪ドルについては「かなり調整した。下落は景気低迷期の支援要因となっている」と述べた。
中国経済については「目覚ましい高成長に慣れていたが、私たちは(中国経済の)若干の鈍化に慣れる必要がある」と指摘。ただ、中国経済とのつながりを強めるメリットはあるとの見方を示した。
中国政府の株安への対応については、今後の経済改革のペースなど、政策全体の方向性への関心が一部で高まっているとし、「動向を注視する必要がある」と述べた。

(テクニカル)「8連騰の後、FOMCで利上げ見送り後は皮肉にも下落」
8連騰の後、FOMCで利上げ見送り後は皮肉にも下落した。9月7日-8日の上昇ラインがサポートだが今日はそのラインに下げて接している。まだ急落した8月24日の高値・安値は抜かない。一旦上抜いたが8月18日-20日の下降ラインが上値抵抗で残る。ボリバン内に戻り中位あたり。5日線上向き。まだ一目の雲の下。
週足は7月27日週-8月3日週の上昇ラインを下抜いて下落。週のボリバン下限を下抜いた。8月24日週は長い下ヒゲを出す。8月17日週-24日週の下降ラインを上抜く。ただ今週はここまで上ヒゲ。
月足は5月、6月と上ヒゲを出し、7月の下落につながった。4月-5月上昇ラインは下抜いている。ボリバン下限へ到達した後、6月-7月の下降ラインに近づいてきたところへ8月24日の下落でボリバン下限を下抜いた。9月も売りスタートであったが8月安値からは下ヒゲで戻している。
年足は2009年-12年の上昇ラインを下抜いている。

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