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マーケットビュー

月曜 野村雅道の今週注目!の経済指標 マーケットが注目する指標を大胆解析

中国株、月例経済報告、貿易統計、南ア暴動、米企業決算、RBA・BOE議事録、豪NZ南アCPI、ZEW、独IFO

更新日:2015年4月20日

4月20(月)−4月24日(金)

今週の予想:
ドル円=116-121、ユーロドル=1.06-1.11、ユーロ円=125-130

 「週末は市場に影響を与えそうなニュースが出た」

(1) 中国カラ売り規制緩和(NY市場で中国株大幅下落)
しかし、19日には中国人民銀行、預金準備率を20日から、1.0%引き下げると発表した。
(2) ドラギECB総裁、ギリシャのユーロ離脱を否定
ギリシャがユーロ離脱に追い込まれるかもしれないとの見方を否定し、ユーロは後戻りしないとの認識を改めて示した。
(3) 米財務長官、日独など主要輸出国に内需拡大を呼びかけ
米国ルー財務長官は、日本やドイツを含む世界の主要な輸出国に対し、内需拡大に努めるよう呼びかけた。外国為替政策について、輸出競争力を高めるための自国通貨の切り下げは行わないとの国際コミットメントを各国が順守することは非常に重要となっていると指摘。中国人民元はなお「大幅に過小評価されている」との認識を示した。
支援交渉が難航しているギリシャについては、IMF、および欧州連合(EU)と進めている実務協議に完全にコミットするよう求めた。
(4) 南アフリカのズマ大統領がAA会議出席を南ア国内での外国人排斥運動が激化しているために取りやめた

全体

G-20声明の為替関連では従来通り為替相場は市場に任せるという意味の「我々の以前の為替相場のコミットメントを再確認し、保護主義に対抗する」という文言は踏襲された。ドル高については言及されなかったが、ただ前回になかった「為替の変動は重要な課題である」としたことは注目しておきたい。さらにドル高が進めば、よりどこの国が対象かなど具体化されるかもしれない。3月半ばころからFOMCを中心に米国からドル高懸念の発言が出ていること、円に限って言えば、新年度の輸出の活発化もあり、ドル安が進んでいる。4月はここまで米ドルが最弱通貨である。また原油が戻したのでカナダが最強通貨となっている。4月はドルが全体的に下落したこともあり、G-20では「ドル高」が使用されなかったかもしれない。

米ドル

世界中のほとんどの国が低インフレ、デフレで悩む中、米国もこれまでのような強い経済指標が続かず、インフレも落ち着ているなら、6月利上げ論は後退してくるだろう。年初来FOMCスタッフなどの利上げ論、据え置き論があるが、4月入ってからは利上げ慎重論が勝っているのではないか。
またドルの上値については、FOMCからドル高抑制発言も出ているので限られてくるだろう。米ルー財務長官も輸出競争力を高めるための他国が自国通貨の切り下げは行わないことが重要としている。日本は円売り介入を使わず円安を誘導してきたが、米国から郵貯・GPIFのドル買いに不満が出てくることもあるだろう。

ユーロ

ギリシャがIMF融資を4月9日に返済したが、その後FTがギリシャのデフォルトを強く示唆し、ギリシャは反論している。債券市場はギリシャ債が売られ、利回りが12%台となった。逆に独債は0.07%まで低下している。ただ為替はテクニカルな面での反発(ボリバン下限)、米株の下げ、欧州指標の改善でユーロは反発している。独の成長率見通しは上方修正され始めている。ギリシャについては24日にユーロ財務相会議がある。ギリシャ問題でのユーロ下落は逆に欧州輸出産業を支えている。ギリシャを離脱させれば、ユーロ急騰で再びデフレ懸念が強まるだろう。今週は欧州のZEW景況感調査、PMI製造業、PMIサービス業や独IFO景況指数の発表がある。なお4月19日にドラギECB総裁はギリシャ離脱を否定、ユーロは後戻りしないと発言した。

英ポンド

4月は米ドルが最弱通貨になっているので、ポンドも上昇している。2月に続き、3月CPIも前年比0%とインフレ懸念はなく、当初の利上げ予想は遠のいている。貿易赤字も拡大、輸出も伸びていないがドル安で一息ついている。ユーロと同じように小反発しているが、ポンドが少しユーロに勝っているのは原油価格の上昇があるのだろう。また3月失業率が改善し、就業者数も伸びたこともある。今週はBOE議事録と小売売上の発表がある。
また5月7日の総選挙実施を控え、現職のキャメロン首相が率いる保守党の支持率が上昇し、2位の労働党との差を6ポイントに広げた(4月13日付)。保守党の支持率は前回から3ポイント上昇の39%となり、2012年3月以来およそ3年ぶりの高水準となった。一方、労働党の支持率は2%ポイント低下の33%。EU離脱を唱える英国独立党(UKIP)の支持率は7%と、2ポイント低下。中道右派の支持票がIKIPに流れれば、キャメロン首相の再選の見込みを低下させる。

人民元

経済指標は中国政府の「新常態」に従い、推定通り減速しているのだろう。ただ、追加金融緩和策期待や規制緩和、AIIB、一帯一路政策などのニュースが上海株を急騰させた。上海B株は一時全銘柄ストップ高となったこともあった。しかし、さすがそれほどのバブル的な急騰を見せれば政府も対策を打ってくる。先週末のNY市場では中国当局が影の銀行を通じた株式購入資金の調達を規制した一方で、空売りのための流通株式数を増やしたことが影響し、中国A50指数先物の4月限は大幅下落している。ただ一時的な下落が終わればまた戻してくるだろう。また昨日、人民銀行は預金準備率引き下げを発表した。

豪ドル

政策金利は据え置きとなり、豪ドルが買い戻された。その後、中国貿易収支が弱く反落したが、豪3月雇用統計が改善して再び反発した。原油輸入国の豪は原油高で強くならないが、原油高につれ高で輸出品のLNG価格が上昇すれば強くなっていく。RBA理事会は政策金利据え置きとしたものの、声明は依然として変わらず、成長は平均を下回り、豪ドルは高いとの認識を持っている。ただ利下げで住宅投資が過熱する懸念はあるので踏み切れない理由もある。今週はRBA議事録と1QCPIの発表がある。14年4QよりCPIはさらに低下しそうだ。すでにインフレターゲットの下限を下回っている。予想通りならば豪ドル売り要因となる。

NZドル

詳細は後述致します

南アランド

先週は他の資源国通貨が上昇する中、下落した。南アでは、外国からの移民の店が住民に襲撃される事件が相次ぎ、ヨハネスブルク市内の中心部ではあちこちで店舗が破壊されていて、アフリカの国々から批判や懸念の声が上がっている。また労働者の間では危害が及ばないように周辺国から脱出する動きも出るなど、国際関係に深刻な影響を与える事態となっている。これが南アランド売りにつながっているのだろう。ズマ大統領はインドネシアでのアジア・アフリカ会議出席をこの暴動でキャンセルした。暴動に加え、再び賃金ストの懸念もある。

株価も、先週は急騰していたが、週末はこのニュースで大幅下落している。4Q・GDPは前回、予想ともに上回り、2月小売売上は強い数字が出たのに残念なことである。今週は金融政策に大きくかかわる3月CPIが発表される。15年度財政赤字目標は2.5%で14年の3.9%から改善。所得税は増税される。中銀総裁は2015年GDP成長率は2.2%の見通し。ランドはインフレリスクに支えられているが、依然として不安定としている。

 

【今週の注目経済指標】

4/20
(月)

(NZ)消費者物価
(日)第3次産業活動指数、月例経済報告
(独)生産者物価指数

4/21
(火)

(豪)RBA議事録
(香港)消費者物価
(独)ZEW景況感調査
(ユーロ圏)ZEW景況感調査

4/22
(水)

(豪)消費者物価
(日)貿易統計
(南ア)消費者物価
(英)BOE議事録
(トルコ)トルコ中銀政策金利
(米)住宅価格指数、中古住宅販売件数
(ユーロ圏)消費者信頼感・速報

4/23
(木)

(中)HSBC製造業PMI 速報
(香港)失業率
(スイス)貿易収支
(独)PMI製造業、PMIサービス業
(ユーロ圏)PMI製造業、PMIサービス業
(英)小売売上高
(米)新規失業保険申請件数、新築住宅販売件数

4/24
(金)

(日)企業向けサービス価格指数
(独)IFO景況指数
(米)耐久財受注

先週の「注目通貨ペア!」の振り返り ※チャートはクリックで拡大できます

前回の「注目通貨ペア!」

ドル円
南アランド円

【ドル円】 予想レンジ:117-122、日銀支店長会議、さくらリポートで景気回復確認か、機関投資家のドル買い、海外投資家の日本株買い
浜田内閣参与の円安けん制や米国小売売上、鉱工業生産の悪化、米株安で118円台へ下落。ドル円日足は6連続陰線となっている。

---先週の予想は以下の通り---

日銀黒田総裁は「物価の基調は着実に改善している。2015年度中心とする期間に物価は2%に達する可能性が高い。2015年度も企業収益は増益が続く見込み、前向きな投資スタンスが維持されている。雇用者所得の伸びがかなり高まる」と発言しているところから、追加金融緩和の見込みは殆どないだろう。今週開催の日銀支店長会議や「さくらリポート」(地域経済報告)でも景気上向きの判断が下されるだろう。法人企業景気予測調査や日銀短観が若干不冴えの内容となったが、まだ政策の変更には至るほどのものではない。これだけ見れば円売り材料も多くないのだが、どこまで年金などの円売りでドル円を支えきれるかということ、クロス円は既に円高傾向に入っている。海外からの日本株買いがあるようだ。円安が長続きするには貿易赤字の継続が必要不可欠であるが、そこもリズムに変調をきたしている。

(テクニカル)
大きな動きではなく、狭い範囲内で行ったり来たりしている。4月1日-3日の下降ライン、3月10日-17日の下降ラインを上抜いて上昇も、4月6日-8日、4月6日-9日の上昇ラインを下抜いている。上昇力も限界がある。ボリバン下限から上昇しボリバン上限は近く121.25あたり。3月26日-4月6日の上昇ライン、1月16日-3月26日がサポート。ボリバン下限が近い。5日線は4月7日に上向く。週足は3連続陰線から先週は陽転。3月9日週-16日週の下降ラインが上値抵抗だが近い。狭い週のボリバンの中位よりやや上にいる。月足は10月-11月の上昇ラインを下抜いている。14年8月-9月の上昇ラインがサポート。14年10月-15年2月の上昇ラインは下抜いた。年足は前回陰線となったと書いたが、先週は再び陽転。昨年12月から120円を中心に横ばい推移し年足も陰陽を繰り返している。2002年-2007年の下降ラインを上抜いた。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜くのではないか。

【南アランド円】 予想レンジ:9.5-10.5、指標マチマチ、株価急騰、中国と通貨スワップ、今週は小売売上
原油価格上昇、ドル安で資源国通貨は上昇するも、南アランドは外国人排斥運動の激化で下落した。

---先週の予想は以下の通り---

(ポイント)
*今週は小売売上の発表
*北アフリカほどの政局混乱はないが、外国人排斥運動やISIS参加の動きがあった
*株価は先週急騰した
*経済指標はマチマチ(PMIは改善、景況感指数は悪化)
*中国との通貨スワップを締結
*原油は輸入国であり、原油下落の悪影響はない
*15年度財政赤字目標は2.5%で14年の3.9%から改善
*但し所得税は増税される
*2月貿易赤字は拡大
*中銀総裁=2015年GDP成長率は2.2%の見通し。ランドはインフレリスクに支えられているが依然として不安定
*エスコム社が格下げされた
*FOMCドル高警戒でランド反発も米株下落でリスク回避の流れで売られる
*再び賃金ストの懸念あり
*1月製造業生産は弱い
*4Q・GDPは前回、予想ともに上回った
*しかし政府の2015年の成長見通しは下方修正された
*中銀のインフレ見通しも下方修正されている
*4Q・失業率は改善

(トピックス)

「14年度財政は」
南アフリカのネネ財務相は1日の記者会見で、2014/15年度(14年4月1日-15年3月31日)の歳入が9,864億ランド(820億ドル)だったことを明らかにした。ただ予想されていた歳出の推計には言及せず、財政赤字の推計を6月に示すと述べた。
財務相によると、政府は2月時点で14/15年度の歳入目標を9,936億ランドに設定していた。
財務省高官は会見で「2014/15年度の財政赤字は確かに2月時点の予算見通しよりも低い水準になるだろう」と説明した。財務省は2月、14/15年度の財政赤字を1,524億ランドとする見通しを示していた。これはGDPの3.9%に相当する。

「15年度財政は」
財務省は2015/16年度の予算案を発表した。今後3年間で財政赤字をGDP比で3.9%から2.5%に縮小する目標を掲げ、そのために個人所得税率の引き上げのほか、たばこ税、酒税や燃料税などの増税を打ち出した。他方、深刻化するエネルギー不足の問題を解決し、経済を加速させるため、電力をはじめとする社会インフラへの支出拡大に努める姿勢を示した。

「HSBC・PMIは改善」
HSBC3月購買担当者景気指数(PMI)は前月の50.0から51.6に改善し、5カ月ぶりの高水準となった。新規受注の伸びが昨年11月以来となる生産拡大につながったことが主な理由。3月は前月にわずかなマイナスを記録した民間部門の雇用も拡大した。需要の高まりで雇用が増加している。3月のデータは南アの民間企業における経営環境がことしに入って初めて好転したことを示唆している。ただ、国内生産の伸びは、3カ月連続マイナスとなった輸出受注の弱さによって相殺された。

「SACCI景況感指数は低下」
3月SACCI景況感指数は89.1。2月の92.8から低下した。

「外貨準備」
3月末外貨準備高はNet reservesで412億8千万ドル、Gross reservesで464億4千万ドルとなった。

「スワップ協定」
中国人民銀行は4月10日、南ア中銀と300億元規模の通貨スワップ協定を結んだと発表した。期間は3年間で必要に応じて延長が可能としている。

「外国人排斥、ISIS」
*このところ、外国人排斥の機運が高まり、華人経営の商店が放火や強盗などの被害に遭っているという。現地の中国公館は、華人住民に注意を呼びかけた。4月5日には東ケープ州で華人が経営する電器店が黒人2人に放火された。またリンポポ州でも銃を持った5人組が華人経営の商店を襲い、金品を出すよう要求した。その間に客が訪れたため、容疑者は逃走しようとしたが、店内にいた華人が発砲し、容疑者に死者が出た。
*ケープタウン空港で、イスラム過激派「ISIS」に参加するため渡航しようとした15歳の少女が保護されたことが分かった。
国家保安相は、少女はこれまでソーシャルメディアを通して見知らぬ人々と接触したり、ISISへの関心をうかがわせる資料を読んだりしていた。
ISISに勧誘された経緯や、旅費などの調達先は不明。警察と空港当局者は、少女がヨハネスブルク行きの便に搭乗して出国を企てているとの情報を受け、空港内で身柄を保護。家族に連絡して帰宅させたという。

(テクニカル)
3月25日-26日の下降ラインを上抜き8日連続陽線となっていたが、先週後半2日は連続陰線で、3月31日-4月1日の上昇ラインを下抜く。ボリバン上位からの反落。5日線は4月10日に下向く。4月9日-10日の下降ラインが上値抵抗。3月13日-31日の上昇ラインがサポート。週足は2月23日週-3月2日週の下降ラインを上抜いた。3月16日週-30日週の上昇ラインがサポート。上値抵抗は12月1日週-2月23日週の下降ライン。月足は10月-11月の上昇ラインを下抜いたが12月-1月の下降ラインを上抜いた。14年2月-10月の上昇ラインがサポートで下抜けるか微妙なところ。上値抵抗は12月-2月の下降ライン。年足は06年-08年の下降ラインを上抜いているがその後の伸びが無く横ばい推移している。

今週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

今週の「注目通貨ペア!」

ドル円
NZドル円

【ドル円】 予想レンジ:116-121、貿易統計33か月ぶりに黒字化するか

日銀の追加金融緩和はしばらくないだろう。麻生財務相は「日本経済の現状が良い方向に変わりつつある」と発言している。黒田日銀総裁は「物価の基調は着実に改善している。2015年度中心とする期間に物価は2%に達する可能性高い。2015年度も企業収益は増益が続く見込み、前向きな投資スタンスが維持されている。雇用者所得の伸びかなり高まる」と発言している。政府・日銀がこのような状況と認めていれば追加金融緩和はない。今週の注目は22日(水)の3月貿易統計である。貿易収支の予想は難しいが予想は446億円の黒字となっている。黒字になれば33か月ぶりの黒字となる。もちろん輸出の伸び、輸入の減少幅もチェックしたい。
年金の外貨買い円売りはまだ外株、外債購入の見合いで続くだろうが、海外投資家の日本株の買いも入っていて幾分相殺される。これから夏過ぎまでは季節的に輸出為替が輸入為替を上回る時である。円高傾向は続くだろう。

(テクニカル)
ドル円には珍しく6連続陰線。4月6日-9日の上昇ラインを下抜いて下落もボリバン下限を下抜いたところで下げ止まり。4月13日-17日、4月14日-17日の下降ラインが上値抵抗。一目の雲の下に本格的に落ちれば、昨年7月以来。やはり年度上半期(4月-9月)は雲の下に行きやすいのだろう。ボリバン下位、5日線下向き。週足は3連続陰線から先々週は陽転も120円台を維持できず下落。3月9日週-16日週の下降ラインが上値抵抗だが近い。狭い週のボリバンの中位。黒田バズーカラインを下抜く。
月足は10月-11月の上昇ラインを下抜いている。14年8月-9月の上昇ライン、すなわち黒田バズーカラインを下抜きそうだ。14年10月-15年2月の上昇ラインは下抜いた。年足は再び陽転。昨年12月から120円を中心に横ばい推移し年足も陰陽を繰り返している。2002年-2007年の下降ラインを上抜いた。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜くのではないか。

【NZドル円】 予想レンジ:89-94、今週のCPIを見て、来週政策金利決定へ

(ポイント)
*4月20日にCPI、30日に政策金利の決定がある
*対豪ドルとのパリティは、豪の政策金利据え置きや雇用統計改善でやや遠のく
*インフレ低下で財政黒字化遅れる
*イングリッシュ財務相は乳製品価格下落でも景気は強いと発言
*中銀総裁発言ではNZドルは反発(現状の対ドル相場に満足している)
*しかしキー首相やイングリッシュ財務相はNZドル高懸念を有する
*乳製品価格は再び下落し始めた
*住宅投資、個人消費、移民増、旅行者増により景気の底堅さが続く
*4Q・GDPも改善
*NZ中銀が再び不動産規制を強化しようとしている
*1Qインフレ期待は前回より低下
*4Q小売売売上は予想を上回った
*4Q失業率は悪化するも、内容は改善
*交易条件が低下
*14年8月はNZ売り介入を行ったが9月は商業ベースの小額にとどまった

(キー首相が財政に言及)
財政黒字化の道は険しい、低インフレが続き、税収も減少する傾向にあるからだ

(イングリッシュ財務相)
NZ景気は強く、乳製品価格下落を乗り越えることが出来る

(乳製品価格)
年初来上昇していたが、先週はまた下落している

(CPIから政策金利へ)
4月20日に1QのCPIが発表される。NZ中銀はインフレ見通しを既に引き下げ、昨年は利上げ示唆していたが、今後は経済指標によって利上げも利下げもあり得るとスタンスを変えている。NZ中銀は来年2Qまで金利を据え置き、その後に段階的な金融引き締めを開始するとの予想結果が出ている。
中銀は、政策金利を3.5%に据え置き、物価上昇率が低い一方で景気はしっかりしていることを理由に、当分の間は現行水準を維持するとの見通しを示している。 また、次の一手が利上げか利下げのいずれの方向になるかは、経済指標の結果次第としている。
今朝発表された1QのCPIは以下の通り、予想を下回った。
  [前期比] 前-0.2% 予-0.2% 結果 -0.3%
 [前年比] 前+0.8% 予+0.2% 結果 +0.1%
市場では、2015年と2016年の間において、政策金利を維持すると予想している。エコノミスト13人のうち10人が、来年の前半もしくはそれ以降まで現行の政策金利が維持されると予想。1人は今年12月の利上げを見込む一方、2人が6月の利下げ開始を予想した。
次回の政策声明は4月30日9時(日本時間午前6時)公表予定。

(オークランドの住宅価格上昇継続、あらたな不動産規制か)
歴史的低金利政策、強い対ドルで米国から、また中国からも不動産投資が続き、住宅価格規制強化が模索されている。既に担保強化は打ち出されているが税制強化も今後の課題となるだろう。

(豪ドルとのパリティ)
一時1.00183まで下落したが、豪RBAの政策金利据え置き(予想は下げも多かった)や豪3月雇用統計の大幅改善もあり1.02半ばまで戻し現在は1.01半ばで推移している

(テクニカル=下降ライン上抜き)
狭いボリバン内を行ったり来たり。それもボリバンの上限、下限のちょっと手前で反転している。4月2日-8日の上昇ラインを下抜け、次いで4月10日-13日の下降ラインを上抜け、現在ボリバン上位に位置している。4月14日-15日の上昇ラインに沿っている。5日線上向き。豪ドル円が雲の下で主に推移しているが、NZドル円は雲の上にいる。週足は3週連続陽線。3月2日週-9日週の下降ラインを上抜いた。ただ3月9日週-16日週の上昇ラインは下抜いた。下がると下ヒゲが出る週が多い。
月足は12年6月-9月なだらかな上昇ライン、12年6月-13年9月の上昇ラインは下抜いている。14年10月-11月の上昇ラインも下抜いている。3月は陰線なるも1月-2月の下降ラインを上抜いている。
年足は陰線スタートで13年-14年の上昇ラインを下抜いているが、FOMCのドル高懸念でやや戻し下ヒゲが長くなってきた。

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