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マーケットビュー

月曜 野村雅道の今週注目!の経済指標 マーケットが注目する指標を大胆解析

中国GDP、イエレン議長証言、米企業決算、政策金利=日銀、南ア、カナダ、CPI=英、NZ、加。米小売、鉱工業生産、ミシガン、欧ZEW

更新日:2014年7月14日

7月14日(月)−7月18日(金)

今週の予想:ドル円99-104、ユーロドル1.33-1.38、ユーロ円136-141

今朝のシドニー市場(午前6時半時点)は先週NY終値とほぼ同水準で推移している。ポルトガルの銀行の信用不安は先週末に沈静化させる政府・中銀の声明で落ち着いたが、ウクライナ問題ではロシア南部ロストフ州にウクライナ軍の砲弾が着弾しロシア住民の一人が死亡し緊張感が高まっている。サッカーW杯決勝戦観戦のメルケル独首相とプーチンロシア大統領は停戦へ向けた協議を行っている。
南アフリカでは金属労組(NUMSA)が経営者側の賃金10%引き上げのオファーを断ったとの報道があった。既にストの影響を受けてGMは操業を停止している。
日本では滋賀県知事選があったが与党系候補が接戦の末敗れ、民主党系候補が勝利した。安倍内閣の支持率は若干低下している(NHK)。

今週は日銀、南ア、カナダが政策金利決定、またイエレン議長が議会証言、カーニー英中銀も金融安定報告書に関する財務省委員会での発言が予定されているなど、金融政策にかかわるものが多い。先週の本リポートで取り上げたがどの中銀も政策内容は変わらないだろう。カナダは雇用統計が悪化し、利上げは遠のき、現状維持となろう。南アはCPIがインフレターゲットを大きく上回り、ストで成長は減速しているが、ストで賃金も上昇していることもあり利上げ予想が多くなっている。

日銀は「日銀の量的・質的金融緩和については、カレンダーで何月までと決まっているのではなく、オープンエンドで、あくまで2%の物価目標の実現、そしてそれを安定的に持続するため必要な時点まで続けることに変わりはない。上振れでも下振れでも、上下双方向のリスクが出てくれば、当然、ちゅうちょなく政策についての調整を行う」としているが、順調に2%に向かっているので現状維持となろう。ただ今年は円高、株安が進み、物価上昇も所得税引き上げという要因も多く、昨年ほどの景気回復の実感は感じられない。さらに消費増税10%決定のために、公共事業は増加しているが、国民の可処分所得増加にすぐにつながることはやっていないのが心配である。

ユーロ圏では、5月8日のドラギ総裁の「インフレ低下阻止のために何でもやる」発言でユーロは下落しているが、値幅は小さい。日本とは逆の貿易黒字がユーロ安のスピードを遅くしている。今週はZEW景況感調査がある。ドラギ総裁は、貿易赤字を出すイタリア出身からか、最近はユーロ相場に言及することが多い。押し下げるということでなく、為替相場は物価にとり重要だと間接的な言い回しをしている。

市場に優しい発言を繰り返すイエレン議長は議会証言ではこれまで通り、QE3縮小は想定通り進むが、ゼロ金利政策の解除はまだ見通しは示すことが出来ないだろう。雇用は改善しているが、賃金が抑えられ、インフレも落ち着いているからだ。米国は、小売売上、鉱工業生産 ベージュブック、住宅着工、ミシガン大消費者信頼感指数の発表や金融や主要企業の決算がある。

英国はカーニー総裁が「住宅市場の過熱抑制のため的を絞ったマクロプルデンシャル措置を使えば、金利によって市場を誘導しようとする事態を回避することができるとし、金融政策は金融不安定に対する最後の防衛線であり、現時点での利上げは誤った対応だ」との見解を示していることもあり、利上げ期待の市場をけん制、ポンドもやや下げている。

政策金利の決定の重要な要因であるCPIは英、NZ、カナダが発表する。

米中戦略経済対話を終えた中国は2Q・GDPや小売売上、工業生産などを発表する。最近は小幅だが経済指標は改善している流れが続くかどうか。
今週は各中銀総裁の発言も多いので集中したい。米決算も多い。外貨投資の払い込みは多くはない(7月末は多い)

【今週の注目経済指標】

7/14
(月)

(ユーロ圏)鉱工業生産

7/15
(火)

(豪)RBA議事録
(日)日銀金融政策決定会合、展望リポートの中間評価
(英)消費者物価指数、生産者物価指数
(独)ZEW景況感調査
(ユーロ圏)ZEW景況感調査
(米)小売売上、ニューヨーク連銀製造業景気指数、企業在庫、イエレン議長議会証言

7/16
(水)

(NZ)消費者物価
(中)GDP、小売売上、鉱工業生産、固定資産投資
(英)雇用統計
(ユーロ圏)貿易収支
(米)生産者物価指数、対米証券投資、鉱工業生産、NAHB住宅市場指数、地区連銀経済報告(ベージュブック)、イエレン議長議会証言
(加)中銀政策金利
(その他)ブラジル中銀政策金利

7/17
(木)

(日)月例経済報告
(香港)失業率
(ユーロ圏)消費者物価指数・速報
(米)新規失業保険申請件数、住宅着工件数、建設許可件数、フィラデルフィア連銀景況指数
(南ア)中銀政策金利
(その他)トルコ中銀政策金利

7/18
(金)

(日)日銀金融政策決定会合議事要旨(6月12日・13日分)
(中)主要70都市住宅価格
(加)消費者物価指数
(米)景気先行指数、ミシガン大消費者信頼感指数・速報値

先週の「注目通貨ペア!」の振り返り ※チャートはクリックで拡大できます

前回の「注目通貨ペア!」

ドル円
南アランド円

【ドル円】 予想レンジ:99-104、7月の今後の相場の展開は、夏場は円買いか円売りか
例年の7月通り円買いが少し強まった。ただ7月月足ではここまで寄り引き同時。RBA総裁発言で豪ドルが下げ、ポルトガル銀行の信用不安でユーロが下げる対価としても円が買われ、ドル円が下落した。

---先週の予想は以下の通り---

7月第一週のドル円は例年通り、底堅くなった。6月月末、四半期末での輸出の円買いが月初になって剥げ落ちたということがある。ただ7月の過去5年の月足は陰線である(表1)。

(表1)

7月は需給的には円買いが多いのだろう。新年度の輸出予約の先行と輸入がまだ活発にならないからである。輸出業者は上半期に予約を先行させ、輸入業者は下半期に取引が多くなる商慣習によるものだ。 過去5年の円高の値幅を調べたが以下の通りである(表2)。

(表2)

陰線であるが値幅はローソク足の実体部分、高値安値の差でもそれほど大きくはない。
7月は円高になりやすい傾向があるが、その後の展開をみると、それ以上下落することなく、ほぼ同じドル円の底値で推移し、晩秋の円安に繋がっている(表3)

(表3)

7月から9月あたりは、横ばい推移している。ナベ底とは言い過ぎだが、7月-9月を底にして晩秋の円安が続いている。晩秋は輸入取引が活発化し、輸出取引が閑散となる以上から、新年度からは、申し上げてきた通りドル円では円高推移となってきたが、7月-9月にさらに売り込むより、利食いの時期であり、ドルロングを仕込み始めてもいいのではないかと思っている。12月から3月に利食いたい。

(テクニカル)
6月27日-30日の下降ラインを上抜いて上昇。3連続陽線で駆け上がったが、週末金曜はNY休日で輸入決済もなく反落、7月1日-2日の上昇ラインを下抜いたら下げに注意したい。その下のサポートは6月4日-5日の下降ライン、6月18日-24日の下降ライン。さらに5月21日-6月30日のなだらかな上昇ラインとなる。ボリバン下限ともおそらく同じレベルとなろう。101円の前半あたり。現在ボリバン中位、5日線は上向き。週足は例年通り、先週は陽線となった。6月9日週-23日週の下降ラインを上抜いている。もう少し長い週足では13年8月5日-10月7日週の上昇ラインと14年1月6日週-3月31日週の下降ラインとの三角持ち合いとなっている。月足も2月-3月の上昇ラインを下抜いたが4月-5月の下降ラインを上抜いた。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

【南アランド円】 予想レンジ:9.0-10.0、ファンダメンタルズ弱いが、チャートでは下げ止まりか
成長見通し引き下げ、格下げ、金属労組のストなど悪材料多い中で、チャートの支え、今週の政策金利引き上げ予想もあり小幅の下落となった。

---先週の予想は以下の通り---

(ポイント)
政策金利決定は7月17日、インフレ懸念と景気減速のジレンマがある
株価指数は史上最高値を更新
5月貿易収支は改善したが、乗用車の輸入が減少したためで内容は良くない
*白金鉱山スト終結し、7月1日より金属労組がストに入った
ズマ大統領が経済立て直しの演説を行った
5月CPIは6.6%とインタゲ上限の6.0%を上回った
4月小売売上は改善
マーカス中銀総裁は景気減速もリセッション入りは否定
1Q・GDPは弱い予想をさらに下回った。
ANCが政権を維持したことをムーディーズは評価した
1Q経常赤字は、昨年4Qより改善
株価指数は強い
停電リスクあり

(国内要因)
5月貿易収支。4月-130億ZAR 予想‐120億ZAR

(海外要因)
マイナス金利を導入したECBだが先週はその政策の維持となった。ドラギ総裁は「ユーロ圏の景気は下向き、インフレのリスクはない。為替相場がインフレに大きく影響する」などと述べた。米国は6月雇用統計が大幅改善し、QE3の縮小も着々となされるであろう。1Qの景気減速が寒波の影響という確信が持てれば、ゼロ金利解除の時期も示唆してくるだろう。
中国HSBCや政府版製造業PMIが改善している。小出しだが景気対策や規制緩和の効果も出てきているようだ。今週はCPI、貿易収支の発表がある。イラク、ウクライナ問題はまだ不安要因。ただリスク回避でも大きく円買いとなることはない。
日本はインフレ率が順調に上昇、消費増税後の景気落ち込みも想定内であり、現在の金融緩和策は維持されている。
豪は政策金利を据え置いたが、豪ドル高懸念は示している。NZは7月24日の政策金利決定では利上げが見込まれているが、16日に発表されるCPIも影響するだろう。

(トピックス)

「最近の中銀の発言まとめ」
2Qの成長について懸念している。昨年よりも今年の成長は困難だろう。インフレ上昇と低成長のジレンマがある。中銀の責務は物価安定である ランドはCPIの見通しにとって大きなリスク。金融政策が経済回復を支持しよう。
来週は政策金利決定があり、現在のCPIは6.6%とターゲット上限の6.0%を越えている。通常なら利上げだが、長期ストの影響で成長減速、雇用悪化があり

「GM操業停止」
米自動車大手GMは7月4日、部品サプライヤーのストライキの影響で、南アポートエリザベスにある主力工場の生産を一時停止したと発表した。
一方、トヨタ自動車 は現地での操業が「通常通り」行われていると明らかにした。トヨタは、「われわれは引き続きフル稼働体制だ」と述べた。

「株価は史上最高値で活況続く」
7月4日の南ア株式市場は米国市場の休場で薄商いだったが、史上初の5万2000台で引けた。FTSE/JSE全株指数終値は前日比141.59ポイント(0.27%)高の5万2060.03となった。
全株指数は週間で2%高。週を通じてランド安と中国の堅調な製造業指標を追い風に鉱業株が上げを主導した。
この日の個別銘柄では、資源大手のアングロ・アメリカンが0.30%高、BHPビリトンは0.83%高、合成燃料メーカーのサソールは0.21%安。
金鉱株は、アングロゴールド・アシャンティが0.71%高、ゴールドフィールズは1.23%高、ハーモニーは1.54%高。
白金鉱山株は、アングロ・プラチナが0.63%高、インパラ・プラチナムは0.67%高。
銀行株は、ファーストランドが0.82%高、ネドバンクは1.04%高、スタンダード銀行は0.31%高だった。

「南アPMI低下」
HSBC6月購買担当者景気指数(PMI)は49.5と、5月の49.7から若干低下。長期化したプラチナ鉱山ストの悪影響がみられた。景況の改善・悪化の節目となる50を3カ月連続で下回った。

「BER消費者信頼感」
4-6月期BER消費者信頼感は+4となった。予想は-5。

(テクニカル)
6月24日から長らく続いた下降ライン、6月24日-26日の下降ラインを上抜きそうだ。もちろんファンダメンタルズの弱さ、ストの継続は変わっていない。ただ株価はそれにもかかわらず、すこぶる強い。6月18日-20日の上昇ラインは下抜いている。ボリバン下限は近く、9.42当たり。5日線は下向き。なかなか一目の雲の中に入れず低迷。週足では6月16日-23日週の上昇ラインを下抜き、5月26日-6月9日の下降ラインで留まる。月足は2月-3月の上昇ラインを下抜き、3か月連続陰線、今月も陰線スタート。年足は06年-08年の下降ラインを上抜いている。

今週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

今週の「注目通貨ペア!」

ドル円
NZドル円

【ドル円】 予想レンジ:99-104、7月、8月がドル円の底値

7月後半のドル円相場はここ4年間下落している。2009年はジリ高。その後の8月は横ばい推移が多い。先の話だが晩秋は円安となる。今月はここまで、ほぼ寄り引き同時である。7月後半に円高となっても値幅は小さいものとなろう。貿易赤字の円売りが急激な円高を抑制している。全体的には貿易赤字だが上半期(4月-9月)は輸出先行でのドル売りがもうしばらく続く。個人の需給では、ドル円のロングがまだ多いのか、少し損切り売りが入っている、それもドルを押し下げている。ただよく言われるリスク回避の円買いだが、21世紀は日本の国力の衰退でそういうことは実際起きていない。今月もイラク問題、ウクライナ問題、ポルトガルの銀行の信用不安問題もあったが、円は主要9通貨の強さでは今月は4位である。20世紀の「円高一辺倒、リスク回避なら円買い」という言葉はもう忘れたほうがいいだろう。7月、8月に円高になっても、今年もそこが円の高値、ドル円の底値であると思っている。

(7月末の外貨投信設定は多い)
日本の全産業の夏のボーナスは13年夏に比べ8.48%増となる見込み(日経調査)。これが外貨投信などの外貨投資に繋がるかどうか。証券各社の月末の外貨投信の設定は以下のように多いが個人マネーを引き寄せることが出来るかどうか。6月外貨投信残高は昨年5月以来の27兆円のせとなった。

◇7/28(月)
東京海上AM  J-REIT(通貨選択型)ペソ、米ドル  国際投信  金融機関債ファンド
◇7/29(火)
大和証券投信 世界ハイブリッド証券 パインブリッジ・インベストメンツ ダブルエンジン 三井住友AM  日興・米国バンクローンF
◇7/31(木)
アムンディ・ジャパン 英国債ファンド、三菱UFJ投信 米国バンクローンF、アムンディ・ジャパン アムンディ Gストラテジー株式F、 三井住友AM アッシュモア新興国短期社債F 資産成長、大和証券投信 成果リレー(ブラジル国債&J-REIT)、 野村AM 日米国債ファンド、東京海上AM  Rogge Gハイブリッド証券F、ピクテ投信投資顧問 ピクテ・グローバル・インカム株式F、 マニュライフ・インベストメンツ・ジャパン マニュライフ・銀行貸付債権ファンド、日興AM  USバンクローンファンド、大和住銀投信 世界優先証券ファンド 大和証券投信 米国バンクローン・F 日興AM 高格付ニュージーランドドル債 

(テクニカル)
7月9日の上ヒゲでボリバン下限下抜きまで下落するも、先週金曜日は小動きでボリバン内へ戻す。7月7日-9日の下降ラインが上値支持。
さらに上は6月4日-7月3日が上値支持。7月10日-11日の上昇ラインがサポート。5日線下向き、ボリバン下限あたり。一旦下抜いた5月21日-6月30日の上昇ラインが上値抵抗。週足は見事なばかり白黒が入れ替わりしている。6月9日週-23日週の下降ラインを上抜いている。もう少し長い週足では13年8月5日-10月7日週の上昇ラインと14年1月6日週-3月31日週の下降ラインとの三角持ち合いとなっている。
月足も2月-3月の上昇ラインを下抜いたが4月-5月の下降ラインを上抜いた。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

【NZドル円】 予想レンジ:87-92、今週CPIで来週の政策金利の予想が固まる。通貨番付首位堅持

(ポイント)
今週はCPI、7月24日は政策金利決定がある
2QGDPは1Qからやや減速すると見られている
NZ経済研究所の企業景況感調査も2Qは低下
GDP、経常収支、貿易収支と改善
中銀はインフレ懸念が強く、さらなる利上げを想定している
雇用もまだ安定しているとは言えない
財政の黒字化が近い。雇用が安定すれば 
乳製品の価格下落が続いている
NZドルに影響する中国指標では今週GDP、小売、工業生産の発表がある
フィッチは格付け見通しを引き上げた
5月求人広告は減少
アルミの国際価格は上昇 米アルコア決算は好調
5月NBNZ企業信頼感は悪化
5月住宅建設許可は悪化
1Q小売売上は予想を下回る
1QのCPIは予想を下回ったが、中銀は今後は上昇すると見てさらなる利上げを見込んでいる
IMFはNZドルが5%から15%過大評価されているとした
貿易収支の黒字が続く、中国への乳製品輸出増によるもの
震災復興と移民増も景気回復の要因
総選挙は9月20日

(国内要因)
7月17日に2QCPI、24日にNZ中銀の政策金利決定が控えている

(海外要因)
米国雇用統計は改善するも、賃金の上昇は見られず、米金利の上昇に繋がっていない。また米国は今週本格化する金融関連の決算を控えている。ポルトガルでの銀行の信用不安は世界の株価市場に影響し下落させた。南欧諸国の長期債利回りはこれを受けて上昇、ユーロの下落を招いた。ユーロはECBマイナス金利導入後は下げたが、その後もみ合いを続けていたが、金融不安で再び下落している。
ウクライナやイラク問題は依然不安要因である。 
中国はHSBCや政府版製造業PMIが改善していたが、先週発表された6月輸出の数字は予想を下回った。中国銀行のマネーロンダリング報道もあり株価は不安定だ。
日本はインフレ率が順調に上昇、消費増税後の景気落ち込みも想定内であり、現在の金融緩和策は維持されている。今週は日銀政策決定会合がある。
豪は政策金利を据え置いたが、豪ドル高懸念は示している。雇用統計は悪化した。南アは景気減速の中インフレは高い。鉱山ストは終結したが、金属労組のストが始まっている。成長見通しは下方修正されている。

(NZIER企業景況感調査は悪化)
前期の史上最高の調査の51からは悪化し33となった。2QのGDPも1Qの前期比年率3.8%から2.8%へ減速すると見られている。依然、住宅を中心の景気回復は続いている。

(格付け見通しを引き上げ)
フィッチは、NZの格付け「AA」の見通しを「安定的」から「ポジティブ」に変更した。
格付けは「AA」で据え置いた。NZのビジネス環境やガバナンスの基準、経済政策の枠組みが同国の高い格付けを保証していると説明した。ただ、高水準の対外純債務やコモディティーへの依存を中心に脆弱性は残っているとも指摘した。

(NZドルは対ドルで最高値に迫る!!)
変動相場制導入後の最高値は0.8840(2011年8月1日)
7月10日午前では0.8836まで上昇するも、その後ジリ安で更新はしなかった
常々NZドル高を懸念しているウィーラー総裁は苦虫を噛み潰しているだろう
景気回復、インフレ懸念、住宅高騰も、雇用はまだ不安、主要輸出品のミルクの価格は下がる(ただ中国の大量買い付けでしのいでいる=豪の鉄鉱石価格下落と比べればまだマシ)という中でNZドル高は痛い。総裁は介入も示唆しているだけに注意したい。

(外部要因で下げる)
豪RBA総裁の「豪ドルは不快なほど高い」で連れ安となったが、先週も豪雇用統計の悪化、中国の輸出が予想を下回ったことを受けて下落した。外部要因に振れやすいこのごろである。今週は中国がGDP、小売売上、工業生産など重要指標を発表する。

(財政見通し、赤字増大)
財務省が発表した2013年7月━2014年5月の財政収支は、法人税などの税収が落ち込み、赤字が予想以上に膨らんだ。5月31日までの11カ月の損益除外財政収支は、11億NZドルの赤字となった。赤字額は、財務省が5月に示した予想を43.3%上回った。
財務省は5月に、2014-15年度(14年7月━15年6月)の財政収支は3億7,200万NZの黒字になるとの見通しを示した。

(テクニカル)
政策金利を引き上げた6月12日に窓を開けて上昇、その後も窓を埋めていない6月12日-25日の上昇ラインが大きなサポート。ただそのラインが近くなってきた。6月25日-30日の上昇ラインを下抜き下落。ボリバン上限から下落。5日線は上向き。
週足は6連続陽線。6月2日週-9日週の下降ラインは下抜く、5月26日週-6月2日週の上昇ラインがサポート。月足は12年6月-9月なだらかな上昇ラインを下に切った。12年6月-13年9月の上昇ラインは維持。4月-5月の下降ラインは上抜け。年足は陽線。

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