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マーケットビュー

月曜 野村雅道の今週注目!の経済指標 マーケットが注目する指標を大胆解析

日銀政策決定会合、4月貿易統計、3中銀議事録、
中国・欧PMIなど

更新日:2014年5月19日

5月19日(月)−5月23日(金)

今週の予想:ドル円99-104、ユーロドル1.34-1.39、ユーロ円137-142

週初の円相場(午前7時)は ほぼ先週NY終値と変わらず、ドル円101.51、ユーロドル1.3696、ユーロ円139.05で推移。

ユーロがジリ安を続けている。ドラギ総裁が6月の金融緩和を示唆し、ECBの当局者たちからも異論は出ていないからだろう。インフレを極度に嫌う独連銀も反対ではないようだ。ユーロ圏1QGDPが予想を下回ったことも大きな緩和要因となる。5月ZEW景況感調査、鉱工業生産も弱含んだ。実際に緩和策が発表される6月5日のECB理事会まではユーロは強含むことはないだろう。織り込み期間は順張りでいいだろう。結果が発表されれば別の話で実需の需給が変わるわけではないので貿易黒字によるユーロ買いが影響してくる。貿易黒字は依然として大きい。次の理事会でもユーロ高とデフレの関係に言及されるかどうかに注目したい。 またギリシャが海外のギリシャ国債投資家に課税強化を行うニュースもユ−ロ売り要因だろう。今週末にはウクライナ大統領選挙がある。
英国は雇用も改善しファンダメンタルズが良好だが、カーニーBOE総裁が早急な利上げはないと発言したことで弱含んだ。ただユーロ圏とのファンダメンタルズの格差はあるのでユーロやスイスほどは下げないだろう。
米国は景気指標は強からず弱からず、企業決算も同様だ。株価ではダウが最高値を更新している。年初来QE3縮小でもドル安、米金利低下が進んでいたが、ECBの緩和示唆でややドルが持ち直している。FRBもQE3縮小は予定通り進めるだろうが、ゼロ金利からの出口には、様々な意見がでていて明瞭ではない。今週はFOMC議事録の公表がある。

オセアニアでは昨年は堅調推移していたNZドルに今年雇用が改善し始めた豪ドルが追いつき追い越そうとしている。世界全体で低金利の中で、ファンダメンタルズが比較的良好で、財政状況も良く、比較的金利が高い両国に資金が集まるのは当然だろう。中国との経済的結びつきが強く輸出の中国依存度が高い両国だが、中国景気減速でも輸出の減少は今のところはない。両国とも予算案を国会に提出した。豪は緊縮政策で国民には嫌われる内容となったが、格付け会社は財政改善を評価している。これは海外投資家への安心材料となる。NZは依然、当局の通貨高懸念が強い。今週は豪がRBA議事録、NZがPPIの発表がある。
南アフリカは総選挙でANCが前回より得票率は下げたが60%を超えたことで安心感が出てランドが上昇したが、雇用や消費減速で先週後半は小緩んだ。今週はCPIと政策金利決定がある。

中国は上海株式指数の日本株ほど下落してはいないが、動きが不安定だ。景気減速での景気刺激策を市場は期待しているが政府は大胆な政策をとることを否定している。先週は内外機関投資家の規制緩和策を出して一時上昇したが、景気減速感、またIPO再開観測での需給悪化懸念で上げ幅を縮小した。今週はHSBC製造業PMIの発表がある。

【今週の注目経済指標】

5/19
(月)

(NZ)生産者物価
(日)機械受注
(香港)失業率
(加)トロント休場(ビクトリア・デー)

5/20
(火)

(豪)RBA議事録
(独)生産者物価
(英)消費者物価、生産者物価

5/21
(水)

(日)貿易統計、日銀金融政策決定会合
(南ア)消費者物価
(英)BOE議事録、小売売上
(ユーロ圏)消費者信頼感・速報
(米)FOMC議事録(4月29・30日)

5/22
(木)

(香港)消費者物価加
(中)HSBC製造業PMI
(南ア)中銀政策金利
(独)PMI製造業・速報、PMIサービス業・速報
(ユーロ圏)PMI製造業・速報、PMIサービス業・速報
(英)GDP・改定値 
(米)新規失業保険申請件数、中古住宅販売件数

5/23
(金)

(独)GDP・確報、IFO景況指数
(加)消費者物価
(米)新築住宅販売件数、 メモリアル・デーの前営業日で米国の債券市場が短縮取引

先週の「注目通貨ペア!」の振り返り ※チャートはクリックで拡大できます

前回の「注目通貨ペア!」

ドル円
NZドル円

【ドル円】 予想レンジ:99-104、値幅は小さいが例年通りの動き
5月の輸出先行の円買い、ユーロ安の対価として円が買われドル円が下落した。

---先週の予想は以下の通り---

新年度からGWまでは例年通り(昨年度は黒田異次元緩和ブームで少しずれたが)、円高が進んだ。GW明けはドル円がやや強含むのも例年通り。GWで溜まっていたドル買いが出るからだろう。月初なので輸出のドル売りが少し減少することもある。5月20日以降は月末の輸出が基礎需給にあるので、円高のニュースに反応しやすくなる。真夏までは多くの方がご存知のように円高になりやすい。

6月にGPIFの各商品の運用比率の変更を行う予定らしい。外国株の投資が多くなれば円安要因だが、いつ出るかだ。ただ年金という安定資金を、日本株という長期間下げの商品に投資して不安定にするのには反対だ。不安定なリスク投資は個人や企業の余裕資金での投資資金で行えばいい。海外並に外貨投資を増やすというが何でもマネをすればいいわけではない。海外は株が上がる政策をとるが、日本は株が下がる政策をとる国だからだ。今まで通り債券重視でいいと思う。

(外貨投信残高伸びず)
外貨投信残高が殆ど伸びていない。2000年から2008年までは順調に伸びていたがリーマンショックで一時20兆円割れ近くまで落ち込んだ。その後は底を打ったが30兆円に届かず横ばいが続く。最高残高は2007年12月の36兆円。円安になっても伸びないのは何故だろう。日経が伸びると外貨投信の販売促進意欲が衰えるのだろうか。あるいは投資家が利食いをコンスタントに入れているのだろうか。6月下旬からのボーナス見合いの外貨投資が出るかどうか注目点だが今後の予定を見ても多くの設定はない。

(テクニカル)
5月2日の上ヒゲで下げていたが、ボリバン下限で小反発するも大きく上昇しない。ボリバン下限を下抜くこともない。5月2日-6日の下降ラインは上抜いている。上値抵抗は4月4日-29日、4月4日-5月2日の下降ライン。5日線はまだ下向き。週足は先々週の上ヒゲを先週は引きずって陰線。3月31日-4月7日週の下降ラインを上抜いているが、そのラインで下げも止まっている。月足は昨年10月-11月の上昇ラインを下抜いている。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

【NZドル円】 予想レンジ:85-90、中銀総裁介入示唆で上昇ライン崩れる、今週は小売売上
小売売上が予想を下回ったこと、当局のNZドル高懸念で小幅下落した。

---先週の予想は以下の通り---

(ポイント)
中銀総裁が売り介入を示唆し下落している
通貨上昇が続けば利上げサイクルも調整がある
雇用、住宅、貿易などの指標は悪くはない
OECDは経常赤字の改善を示す
政策金利は0.25%引き上げられ3.0%となった。大震災前の水準へ
1QのCPIは予想を下回ったが、中銀は今後は上昇すると見てさらなる利上げを見込んでいる
IMFはNZドルが5%から15%過大評価されているとした
貿易収支の黒字が続く、中国への乳製品輸出増によるもの
震災復興と移民増も景気回復の要因
財政は黒字化する見込み
総選挙は9月20日

(国内要因)
3月貿易収支 前8.18億 予9.0億 結果9.2億
3月住宅建設許可 前-1.7% 予2.0% 結果8.3%
1Q失業率 前6.0% 予5.8% 結果6.0% 

(海外要因)
ドラギ総裁の6月の金融緩和示唆や為替相場への言及でユーロが全面安となっている。一方ポンドは景気回復でユーロに対して強い。来週は欧州1Q・GDPの発表あり。 ウクライナ問題では緊張が続くが、欧州の経済指標や株価は大きく影響を受けていない。

米国はイエレン議長は「力強い回復なしに金利が上昇する可能性は低い」と発言、早急な利上げ観測は後退している。QE3縮小継続でも金利は低下、ドルも年初からは安い。
日本は例年通り新年度の輸出の実需の円高が進んでいる。今週は消費増税前の駆け込み消費で強含むと予想されるGDPの発表。 昨年のNZ景気回復に遅れて雇用なども回復の兆候が出始める豪ドルがNZに対して強い。

南アは総選挙で与党ANCが60%超の得票率に達する見込みで強含んでいる。

中国は落ち込んでいた輸出の伸びが漸く確認された。依然CPIなど物価は低下している。今週は米ルー財務長官が訪中する。

(NZ中銀総裁が介入示唆)
5月7日、ウィーラーNZ中銀総裁は「ファンダメンタルズが悪化すれば為替市場に介入する可能性もある」と発言した。「NZドル相場は景気回復を反映しているものの、過大評価されており、現在の水準は持続できない。その上で、中国経済の減速や乳製品価格の下落、米経済の改善により下落する」との見方を示した。
さらに総裁は「輸出価格の下落継続などファンダメンタルズの悪化にもかかわらず相場が高止まりするなら、中銀によるNZドル売り介入を後押しする状況となる。相場上昇は金利引き上げの決定要因になる」との認識を示した。

(3月貿易収支詳細)
3月の貿易収支は9億2000万NZドルの黒字となった。乳製品輸出が好調で、3月の黒字幅としては過去最大を記録した。2月は7億9300万NZドルの黒字だった。
3月の輸出額は前年同月比15.2%増の50億7900万NZドルで、初めて50億NZドルの大台を突破した。粉ミルク・バター・チーズが45.0%増、肉類が11.8%増、木材が14.3%増、ワインが31.1%増、原油を除く石油製品が18.4%増、魚介類が3.5%増。一方、原油は15.0%減少した。
輸出先は国別で、中国11億2900万NZドル、豪州8億100万NZドル、米国4億7600万NZドル、英国2億1200万NZドル、日本2億1100万NZドルの順だった。
輸入額は13.1%増の41億5900万NZドル。石油製品が25.0%減少した一方で、工作機械が11.0%、自動車が25.2%それぞれ増えた。
輸入先を国別で見ると、米国6億1000万NZドル、中国5億5000万NZドル、豪州4億9700万NZドル、日本2億8400万NZドル、シンガポール2億7100万NZドルとなった。

(雇用統計詳細)
1Q-失業率 前回6.0% 予想5.8% 結果6.0%
就業者数は前期比+0.9%、前年比+3.7%となった。予想は前期比+0.6%、前年比+3.4%。
労働参加率は69.3%となった。予想は68.9%。
平均時給は前期比+0.7%となった。予想は前期比+1.0%
民間賃金(含む所定外賃金)は前期比+0.3%となった。予想は前期比+0.5%。

(NZ経常赤字)
イングリッシュNZ財務相=OECDは現在の経常赤字が縮小すると予想している

(4月自動車販売は好調)
月単月で最多となった。4月の新車販売台数が、前年同月比7%増の8,729台となり、前月に続き4月単月では1982年以降で最多の販売台数だったと発表した。内訳は乗用車が同4%増の6,151台、商用車が同15%増の2,578台だった。メーカー別でみると、トヨタが1,384台(市場シェア16%)で前月に続き首位を維持し、フォード(985台、11%)、GMホールデン(915台、10%)が続いた。

(テクニカル)
4月1日-10日の下降ラインを上抜いて4月30日-5月5日の上昇ラインに沿って上昇していたが、ウィーラーNZ中銀総裁の介入示唆により、その上昇ラインを下抜いて下落している。5月6日には長い上ヒゲを出していた。現在は5月6日-7日の下降ラインに沿っている。5日線下向き。ボリバン下位、一目の雲の中へ下落。週足は3月31日週-4月7日週の下降ラインを上抜いたが、ウィーラー中銀総裁発言で反落。月足は12年6月-9月なだらかな上昇ラインを下に切りそうだ。昨年9月-11月の急な上昇ラインは下抜けた。年足は陽線。

今週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

今週の「注目通貨ペア!」

ドル円
豪ドル円

【ドル円】 予想レンジ:99-104、日銀は動かないだろう、成長戦略なければ、上半期の円高がゆっくり進行

日経下落、円高の中で日銀政策決定会合が開催される。ただ日銀のミッションである「CPI2%への上昇」、「雇用の改善」は順調に進んでいるので政策の変更はないだろう。株価や為替相場の是正は日銀の仕事ではなく政府の仕事である。よほど大きな株価下落や円高にならないと動いてこないだろう。日銀に期待しすぎてはいけない。また政府だが、国際公約として打ち上げた「法人減税」は財源がないと言って、積極的でスピード感のある改革は行われそうにない。2015年のASEAN経済統合を前に日本国内から海外を目指す企業は増えていくだろう。消費増税8%を勝ち取ってからは政府の政策は停滞している。10%への消費増税にはもう駆け込み消費する元気は国民に残っていないかもしれない。軍事より経済のリーダーシップをとる人材が出てきて欲しいものだ。中国やロシアの発言力が大きくなったのも経済発展があったからだ。日本はその逆の道を進んではいけない。経済力なくして軍事力なし。集団的な防衛力はない。

(今週は4月貿易統計が発表される。前年比、赤字縮小なるか、3月は赤字急拡大、消費増税前の駆け込み輸入)
3月は円安となった。貿易統計を見ると、前年同月より赤字が305%拡大し1.45兆円となった。輸出の伸びは1.8%だったが、輸入は18.1%伸びた。消費増税を前にしての駆け込み輸入の影響が大きい。4月は中旬までの貿易統計が発表されたが、一転、輸出の伸び(+2.8%)が輸入(-2.7%)を上回った。まだ5256億円の赤字だが、前年同期の7528億円の赤字から30.2%赤字が縮小している。駆け込み輸入が剥げ落ちたものと見られる。4月は円高となっている。 

(テクニカル)
5月2日の上ヒゲで下げ、ボリバン下限に張り付く。直近の5月14日-15日の下降ラインもまだ上抜けない。5月2日-5月13日の下降ライン、4月4日-5月2日の下降ラインが上値抵抗で続く。5日線下向き。まだ陽線や下降ライン上抜きのドル高の兆しがない。週足は3月31日週-4月28日週の下降ラインに沿い、2週連続陰線。3週間前は長い上ヒゲであった。週のボリバン下限は100.67あたり。月足は昨年10月-11月の上昇ラインを下抜いている。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

【豪ドル円】 予想レンジ:93-98、緊縮予算案で財政赤字解消、雇用改善続く、インフレ落ち着き

(ポイント)
海外はリスク回避する動きもあるが、国内経済はまずまず。
年初来の通貨番付ではNZドルと首位争いをしている
緊縮予算案が提出された。国民の不満は高まっているが、格付け会社は評価
CPIは予想を下回る
GW中の指標は雇用を除き弱いものが多かった
雇用統計は3カ月連続大幅改善
RBA議事録では低金利維持を示唆している
RBAは豪ドル高懸念を示している
大手企業の人員削減は続く トヨタもGM、フォードに続き工場撤退を表明
財政赤字は増加で目標を達成できず
格付けはAAAを確認(S&Pとフィッチ)

(国内要因)
最近の経済指標は雇用は改善を続けている。インフレは予想を下回り、ターゲットの上限を超えなかった。住宅建設や小売売上は冴えなかった。

・1Q-消費者物価指数(前年比)
 前回+2.7% 予想+3.2% 結果+2.9%
・1Q-卸売物価指数(前年比)
 前回+1.9% 予想+2.2% 結果+2.5%
・3月住宅建設許可
 前回-5.0% 予想+1.5% 結果-3.5%
・3月小売売上高(前月比)
 前回+0.2% 予想+0.4% 結果+0.1%
・3月貿易収支
 前回+12.00億AUD 予想+10.00億AUD 結果+7.31億AUD
・4月失業率
 前回5.8% 予想5.9% 結果5.8%
・4月新規雇用者数
 前回+1.81万人(改訂:+2.19万人) 予想+0.88万人 結果+1.42万人
豪・1Q-住宅価格指数(前期比)
 前回+3.4% 予想+3.0% 結果-1.2%

(海外要因)
引き続きドラギ総裁の6月の金融緩和示唆や為替相場への言及でユーロが安い。欧州GDPも弱いものとなった。ウクライナ情勢も今週末には大統領選挙があり緊張が続いている。 そのウクライナ緊張の流れが米国へも波及し、米株下げ、米金利低下につながった。米景気指標や決算はマチマチ。FRBがQE3縮小のペースを遅れさせるほどは悪くはない。
日本は例年通り新年度の輸出の実需の円高が進んでいる。政策も不在なので遮るものがない。消費増税前の駆け込み消費で強含むと予想されたGDPは予想を上回った。今週は4月貿易統計の発表がある。中国は落ち込んでいた輸出の伸びが漸く確認された。依然CPIなど物価は低下している。株価は資本規制の緩和で上昇するも、小売、工業生産の悪化で弱含む場面もあった。

(トピックス)

「緊縮予算=国民には不満だが、格付け会社は評価」
政府は、来年度(2014/15年度)予算案を発表した。
財政収支を10年以内に黒字化するため、厳しい歳出削減や規制緩和を盛り込んでいる。
来年度の財政赤字を298億豪ドルと予測。今後4年間の赤字総額は600億豪ドルに達する見通しで、政府は持続不可能な赤字と訴えている。 公務員1万6500人の削減、医療保険制度の縮小、大学授業料の規制緩和、年金の支給開始年齢引き上げ、所得税増税など、福祉、医療、高等教育、年金など幅広い分野で思い切った構造改革を進める。
社会保障制度が抜本的に改革されることになり、政治的に危険な賭けとなる可能性もある。ホッキー財務相は「厳しい予算案だが、国益のためだ」と発言。「何もしないという選択肢は存在しない」と述べた。2016/17年度の純債務はGDP比14.6%と、約20年ぶりの高水準となる見通しだが、大半の先進国と比べれば、債務水準は低く、現実離れした厳しい改革は必要ないとの批判も出ている。
年金の支給開始年齢は2035年までに70歳に引き上げられる。高等教育の授業料の上限も撤廃される。国民の不満は高まり、内閣支持率も低下するが、ムーディーズなどの格付け会社は緊縮案を評価し、最上級格付けの維持・確認を行っている。

「豪中銀政策金利」
予想通り据え置きとなった。豪RBAスティーブンス総裁は「今後については、緩和的な金融政策の継続が需要を支え、しばらく成長の押し上げに寄与するだろう、現時点で最も賢明なコースは、金利の安定となりそうだ、為替レートは歴史的基準で高いままである、労働市場の指標に若干の改善が見られる。ただ失業が着実に減少するまでには恐らくある程度の時間を要するだろう」と発言した。

「雇用統計詳細」
就業者数の内訳を見ると、パートタイムは変わらずであったが、フルタイムが1万4200人増えた。 労働参加率は前月の64.8%から64.7%に小幅低下した

「RBA四半期報告」
・余剰生産能力が向こう2年程度は存在する見通しだとし、現在の過去最低の金利水準は「まだ当分」必要になる、鉱山投資急減の可能性や財政状況のタイト化といった逆風が見込まれる
・13日に発表される、緊縮型となる見込みの連邦政府予算案について言及はなかった。
・14年と15年の経済成長率見通しについて、それぞれ2.75%、2.75-3.75%になると予想。いずれも従来の2.25-3.25%、3-4%からやや見直した。
・14年の基調インフレについては、目標範囲2-3%の中間になりそうだとした。従来見通しは2.25-3.25%だった。15年については2-3%の予想を据え置いた。
・1Qのインフレ伸び率が予想を下回ったことについて、「物価上昇圧力における何らかの変化を誇張した」ように見えるとし、重視しない姿勢を示した。「過去2四半期のインフレデータは統計上のノイズ要因を反映したとみられる」と指摘した。
・成長やインフレを見通す上で為替相場の動向も「重大な不確実性の源」としつつ、為替相場は徐々に軟化するだろうと指摘。「資源価格の下落とそれに伴う交易条件の悪化が見込まれる中、過去の関連性を踏まえると、為替相場は徐々に軟化するだろう」とした。
・労働市場における最近の改善の兆候については、先行指標は確かに改善しているとしつつ、まだ低水準だと指摘。「来年あたりのGDP伸び率見通しがトレンドを下回るペースとなりそうな中、失業率はそれを過ぎるまでに下落し始めそうになく、その後の改善も緩慢となりそうだ」とした。

(テクニカル)
5月5日の下ヒゲで上昇、5月5日-7日の上昇ラインに沿ってボリバン天井まで上がったが上昇ラインを下抜いて下落中。5月14日-15日の下降ラインに沿う。一目の雲の上限。5日線下向き。ボリバン下位。週足は4月21日週-28日週の下降ラインを上抜いている。2月3日週-3月3日週の上昇ラインが支持。上値抵抗は3月31日週-4月21日週の下降ライン。月足は2月-3月の上昇ライン上にある。年足は2009年-12年の上昇ラインが生きている。

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