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マーケットビュー

月曜 野村雅道の今週注目!の経済指標 マーケットが注目する指標を大胆解析

G-20.日本は政策停滞の中、重要イベント多い、米は寒波で減速、欧州は低成長が継続

更新日:2014年2月17日

2月17日(月)−2月21日(金)

今週の予想:ドル円99-104、ユーロドル1.34-1.39、ユーロ円137-142

今朝のシドニー市場ではドル円が下落していたが、ドルは他通貨でも下落している。寒波のための一時的な悪化と言われた米雇用統計だが2カ月連続となり、13年4Q・GDPの下方修正の、14年1Q・GDPも減速する見方が強くなり、ドルは総じて弱くなっていくだろう。今日のNY市場は休場なので朝の仲値の輸入のドル買いはなく、外貨投信の設定もないのでドル円の反発力は小さい。

今週はG-20を含め、日本に関する重要イベントが多い。4Q・GDP、日銀金融政策決定会合、黒田総裁会見、金融経済月報、貿易統計、月例経済報告、日銀金融政策決定会合議事要旨(1月21日・22日分)と毎日重要イベントがある。

G-20では米QE3縮小を進めるなかで通貨が下落し、先行きへの懸念が強まる新興国経済などを焦点に、議論が行われる見通しだろう。ただいずれも危機的なものではなく、包括的には前回の声明と内容はほぼ変わらないだろう。

日銀は政策決定会合を開催する。今年は世界でも大きく下げている日経平均であり若干円高が進む状況に言及するほど日銀が市場を注視しているとは思えない。量的・質的金融緩和は現状維持なら市場は失望し株価の下落は続いていくだろう。海外経済の下振れリスクは新興国の通貨不安と米QE3縮小と最近の一時的な景気減速は会合で取り上げるだろう。

日本の4Q・GDPは5四半期連続でプラス成長となる見込み。個人消費の伸び悩みで3Qにやや鈍化した成長率は4Qにやや加速したようだ。製造業、非製造業の設備投資の伸びが寄与する。輸出の伸び悩みで外需寄与度は3Qに続いてマイナスとなる見込み。予想は前期比+0.7%、前期比年率で+2.8%。

1月貿易統計では既に発表されている1月上中旬が2.0兆円の赤字、昨年同期より8000億円拡大している。2011年が2.6兆円、12年が6.9兆円、13年が11.5兆円と赤字が拡大し円安の要因となっている。長期的為替相場形成の重要要素なので引き続き注視したい。赤字の原因となった原発稼働停止・再稼働問題の議論はこれからだ。

米国はFOMC議事録や消費者物価指数の発表がある。イエレン新FRB議長はバーナンキ前議長のQE3縮小政策を引き継ぐが、経済指標次第とも付言した。オーソドックスなわかりやすい政策をとりそうだ。その米国は雇用など景気指標の減速も見られるようになった。日本など1日だけの雪で経済に大きな影響が出ている。米国は大雪慣れしているとはいえ記録的な寒波でやはり景気減速が予想される。速報値で前期比年率3.2%だった4QGDP成長率が、改定値では2%台前半になると予想が下方修正されている。年初、円に次いで強かった米ドルも徐々に順位を下げ現在は主要9通貨で5位である。

欧州では、先週発表の4Q・GDPは低成長なるも予想を上回り、3四半期連続成長となった。まだインフレは低下傾向を続けているために、ECBの金融緩和は続き、マイナス金利も議論されている。成長が続き、低金利なので株価は強く、貿易黒字も膨大なのでユーロも底堅い。英国は大陸より成長が強含み、インフレ懸念もあるので将来の利上げ観測も出てきて、通貨はユーロより強いが、金利上昇を織り込んで株価はやや弱い。また欧州当局からはユーロ高懸念を表明するものもいるが、まだ相場には影響はないだろう。

資源国通貨では豪ドル、NZドルが強い。豪は先週雇用統計が悪化した。GM、フォード、トヨタらの工場撤退報道もあった。ただ他の指標は徐々に改善、鉱山業の収益も改善している。雇用は遅行指標なので改善に時間がかかる。NZは3月利上げ観測が高まっている。乳製品の輸出増加で最大輸出先となった中国の経済が安定すれば、景気はさらに底堅くなっていくだろう(ただ今朝の4Q小売売上は予想を下回った)。

南アの失業率は改善したが、もちろん24%台という高水準で喜べるものではない。14年成長率は13年より改善する見込み。ここ去年から対ドルで大きく売り込まれているが、インフレ懸念からの利上げ、大統領、財務相、中銀総裁が揃ってランド安懸念を発したことから、下げ止まっている。白金鉱山ストは続いている。今年は資源価格がしっかりしている。焦点は4月の総選挙である。

【今週の注目経済指標】

2/17
(月)

(日)第4四半期GDP・一次速報
(加)トロント休場
(米)NY休場

2/18
(火)

(NZ)小売売上
(豪) RBA議事録
(日)日銀金融政策決定会合、家計調査
(香港)失業率
(英)消費者物価指数、生産者物価指数
(独)ZEW景況感調査
(ユーロ圏)ZEW景況感調査
(米)ニューヨーク連銀製造業景気指数、対米証券投資、NAHB住宅市場指数

2/19
(水)

(日)金融経済月報、月例経済報告
(南ア)消費者物価指数
(英)BOE議事録、雇用統計
(米)住宅着工件数、生産者物価指数、建設許可件数、FOMC議事録(1月28・29日)

2/20
(木)

(NZ)生産者物価
(日)貿易統計、外国投信概況
(中)HSBC製造業PMI
(スイス)貿易収支
(独)生産者物価指数、PMI製造業・速報、PMIサービス業・速報
(仏)消費者物価指数
(ユーロ圏)PMI製造業・速報、PMIサービス業・速報、消費者信頼感・速報
(米)消費者物価指数、新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況指数

2/21
(金)

(日)日銀金融政策決定会合議事要旨(1月21日・22日分)
(香港)消費者物価指数
(英)小売売上
(加)小売売上、消費者物価指数
(米)中古住宅販売件数

2/22
(土)

(その他)G-20(シドニー、23日まで)

先週の「注目通貨ペア!」の振り返り ※チャートはクリックで拡大できます

前回の「注目通貨ペア!」

ドル円
南アランド円

【ドル円】 予想レンジ:100-105、舛添新都知事と為替相場
新興国市場や、NY市場の株式も上昇しリスク選好となるも日本株だけは下落しリスク回避の円高となる珍しい展開となった。ドル円は円高だが資源国通貨、ポンド円、スイス円は円安となった。

---先週の予想は以下の通り---

1月上中旬貿易統計では赤字が2兆円を超えた。かつて見たことのない大きな赤字である。円高要因も先週取り上げたように多くあったが、この実需の需給が円高を抑制しドル円は反発した。
さて安倍政権の原発政策に沿う舛添氏が都知事となるようだ。大震災による原発停止でのエネルギー輸入増での貿易赤字か、あるいはアベノミクスかわからないが円安となり景気が回復した。円安なら景気が回復するという検証がなされた。かなり先の話となるが原発再稼働でエネルギー輸入が減少すれば貿易黒字に転換することもあろう。黒字になればまた円高デフレとなる。せっかく円安なら景気回復となることを学んだからには、原油以外でのこれまでの輸入規制を緩めて、貿易はやや赤字に維持できるほうが日本全体にとって好ましいだろう。日本企業が生産地を海外に求めている動きは現在円安になっても続いている。円高の兆しが出てくれば、再びこの動きが加速するだろう。カンボジア、ミヤンマーなどは日本の工場進出を待っている。

円安なのに輸出が伸びていない。円の手取りベースでは増えているが輸出数量ベースでは3年連続減少した。ただ相場の変動で日本国内の工場移転が終わりすぐに日本に戻るわけではない。生身の人間が動くのだから、工場が動くのだから、簡単に切り替えることはできない。私個人でも来月にはアジアへ工場移転を求める経済団体と視察に出かける。相場以外にも人件費の問題も絡んでいる。プラザ合意では円高で貿易黒字を縮小する狙いがあったが、均衡するのにプラザ合意から約25年かかった。相場としては240円から80円まで160円必要だった。時間はかかる。

(テクニカル)
2月に入って下げ止まっている。1月31日-2月3日の下降ラインを上抜いた。さらに1月29日-31日の下降ラインも上抜いた。2月5日のゴトビの長い下ヒゲも上昇に寄与。今後は1月の105円台からの下降ラインが上値抵抗となろう。ボリバン下限から反発。5日線は上向いた。一目の雲の中。週足は11月11日週-18日週の上昇ラインを下抜いた。1月6日週-20日週の下降ラインが上値抵抗。1月20日週-27日週の下降ラインは上抜いた。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。2月は陽線スタート。年足は陰線スタート。

【南アランド円】 予想レンジ:8.8-9.8、中国PMI悪化とQE3縮小の下げから反発か、今週は雇用と小売
南ア大統領、中銀総裁、財務相らがランド安懸念を表明したこと、南ア中銀の利上げ効果、イエレンFRB議長も慎重な緩和姿勢を示し、米株が上昇、リスク選好となり南アでも株価と通貨ランドが上昇した。

---先週の予想は以下の通り---

(ポイント)
マーカス中銀総裁がさらなる利上げ観測をけん制したことで長期金利が低下
ゴーダン財務相は利上げに肯定的
ゴーダン財務相は通貨ランドは過小評価されていると発言
予想外に政策金利は引き上げられた
プラチナ鉱山ストが始まっているがプラチナ価格の上昇は小幅。他の資源価格も小安い
ランド安は輸出に恩恵がある
インフレは5%台で安定してきている
今年成長率予想は3%
4月総選挙へ向け、与党ANCの求心力は弱まっている。野党から女性候補が名乗りでた
外貨準備の多様化も図っている
ランドは昨年の年間通貨番付最下位であり今年も弱い
ムーディーズは格付けを確認、見通しはネガティブとした
IMFは南アの構造改革を要求

(国内要因)
1月南ア購買担当者景気指数(PMI)は50.3と、前月の50.5から低下し、昨年9月以来の低水準となった。景況の改善・悪化の節目となる50はかろうじて上回った。
南ア経済が成長鈍化と物価の上昇圧力という不快な状況に直面している。

(海外要因)
1月米国雇用統計は12月に続き寒波の影響で弱くなった。FRBは一次的な影響としてQE3縮小のペースを緩めないのだろうか。QE3縮小や中国指標の悪化で動揺した新興国市場も落ち着いてきた。
欧州は指標も弱く、インフレも低下しているがECBは現在の緩和政策の維持を表明した。ただ新たな量的緩和策は打ち出されなかった。今週はGDPの発表がある。
日本は株価の下落が新興国よりもきつい。リスク回避の円高にも繋がっている。年度末決算に向けてリパトリの円買いも出ている。
豪はインフレ、住宅、小売、輸出などの指標が強まり、豪ドルが下げ止まった。懸念は雇用。NZはほぼ全分野で景気回復、雇用も改善している。

(トピックス)

「マーカス中銀総裁」
南ア中銀のマーカス総裁は、利上げは容易な決定ではなかったと述べ、市場で浮上している年内追加利上げの予想は行き過ぎの可能性があるとの見方を示した。総裁の発言を受け、南ア国債は上昇(利回りは低下)した。
トルコなど他の新興国による大幅な利上げに足並みをそろえて南ア中銀が追加利上げを行う可能性を市場は過大視しているかとの質問に対し、マーカス総裁は「おそらくそうだろう」と答え、「既に結論が出ているわけではない。われわれの次の行動は、間違いなく指標次第だ」と述べた。そのうえで、景気減速局面では金融緩和が望ましいことから、利上げは中銀が真にとりたい措置ではないとした。ただ、レポレート引き上げについては、中銀の責務を果たすために必要だったと主張した。

「ゴーダン財務相」
ゴーダン財務相は、南ア中銀が決定した約6年ぶりの利上げに関し、政府が協力する姿勢を示した。財務相は、利上げについて直接のコメントとは避けたが、「中銀の責務は、独立して物価安定に力を入れるとともに、経済成長や雇用の問題にも目を向けることだ」と指摘。「中銀はこの問題に対する判断を下した。国はそれに協力する必要がある」とした。
ゴーダン財務相はまた、世界経済の安定のためにG-20のより強力な協調を呼びかけた。
新興国市場からの資金逃避が加速するなか、南ア通貨ランドは年初から対ドルで6%下落している。財務相は為替市場への介入を行わないという政府の方針を繰り返した。
「柔軟な為替レートは、われわれが目撃している動揺を吸収する最善の方法だ」とした上で、「われわれは状況を引き続き見守る」と述べた。
南アフリカ共和国のゴーダン財務相は通貨ランドが過小評価されていると指摘したほか、米金融当局に対して自らの行動が新興市場に及ぼす影響にもっと「自覚を持つ」よう求めた。

「南ア長期金利低下へ」
先週10年債利回りが7.4%をつけた後、上述のマーカス総裁発言を受けて7.09%まで低下した。

「ムーディーズ=QE3縮小の影響」
ムーディーズはFRBによる量的緩和策の縮小が新興国経済に与える影響の大きさは「国ごとにばらつきがある」と指摘し、多額の経常赤字を抱え、外貨準備が少なかったトルコや南アフリカへの影響が最も大きかったと分析した。
トルコ、南アが激しい通貨下落に見舞われた一方、早期に金融引き締めに転じていたブラジルや、外貨準備が潤沢で経常黒字国のロシアは影響が小さかったと指摘した。今後についても、対外不均衡を抱え、資金調達の海外依存が高い国が悪影響を受けやすいとの考えを示した。

(テクニカル)
1月23日の中国HSBC製造業PMIの悪化、米FOMCでのQE3縮小での下落が収まった。7週間ぶりに陽線となった。5日間の9円絡みの相場を終え、1月29日-31日の下降ラインを上抜け、2月4日-6日の上昇ラインに沿っている。1月23日-29日の下降ラインも上抜け次は1月21日-22日の下降ラインが上値抵抗となる。5日線へ上向いた。ボリバン下限からは反発。週足は7週ぶりに陽線。12月30日週-1月13日週の下降ラインを上抜けるかどうか。11月-12月のつかの間の上昇ラインを下抜いたままだが2月は陽線スタート。今年も年足は陰線スタート。

今週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

今週の「注目通貨ペア!」

ドル円
NZドル円

【ドル円】 予想レンジ:99-104、政策停滞でポジション調整の円買いが出始めている

1月から円買いが進んでいるのは政策の停滞で海外から株買いや円売りの利食いがでている他にリパトリ要因もある。13年度の年度末決算は収益好調の海外部門(円安によるもの)からの円買いが出始めている。数量ベースでは輸出は増加していないが金額ベースでは円安で手取りが増えている。賃上げなどの資金需要もあるので、いつもより円転が増えるだろう。一方機関投資家もこれ以上新しい政策が出ず、株価も下がり円高もすすむという目論見があれば、例年より円に転換してくるだろう。

円安・株高での日本景気回復であったが、それを一服させるような当局・政府の言動はまだ続いている。それらは株価の下落を招き円高にも作用しよう。株安となれば賃金引き上げの原資がなくなっていく。増税インフレや道路工事でのGDP拡大だけでは日本の長期的な回復はないだろう。また原発を稼働させれば円高へ作用するが、それに代わりTPPを利用して原油以外の輸入を増やし、円安傾向を続けていくのが景気回復の助けとなろう。1月上中旬の貿易赤字は2兆円を超えた。これが少しだが円高を食い止めている。

(テクニカル)
2月に入って下げ止まっていたが、日経平均の下げ、また新興国不安や豪の雇用不安でリスク回避となる場面では主役の通貨が落ち着きを取り戻しても買われている。2月5日-7日の上昇ラインは崩れた。2月12日-13日の下降ラインに沿っている。下値抵抗は雲の下限とボリバン下限か。上値抵抗とした1月の105円台からの下降ラインには届かなかった。ボリバンでは中位からやや落ちた。5日線は下向いた。週足は11月11日週-18日週の上昇ラインを下抜いた。1月6日週-20日週の下降ラインが上値抵抗。1月20日週-27日週の下降ラインは上抜いた。月足は昨年11月-12月の上昇ラインを下抜いた。2月は陰線に転じた。年足も陰線。

【NZドル円】 予想レンジ:83-88、豪雇用統計悪化で一旦豪ドルに連れ安となるも、ファンダメンタルズの良さと世界的(除く日本)リスク選好でしっかり

(ポイント)
豪雇用統計悪化で豪ドルに連れ安の場面もあった
住宅は1月一部で下落
1月食品価格は乳製品を中心に上昇
NZの銀行は健全(S&P)、懸念は外部要因の悪化
中銀はNZドル高懸念を持っている
輸出入ともに貿易相手国1位は中国となり依存度が強くなった
3月政策金利決定では利上げ予想が強い
財政は黒字化する見込み
住宅建設許可はここ6年で最高水準となった
IMFも政策金利の引き上げを示唆
経常赤字による格下げ懸念あり

(国内要因)
先週は主要指標の発表はなかった。今週は17日に小売売上がある。利上げが予想されている政策金利決定は3月13日。1月の製造業インデックスは56.2と12月の56.4から低下したが依然水準は高い。

(海外要因)
1月米国雇用統計の雇用者数は12月に続き大幅減少、また1月小売売上も悪化した。ただ米金利低下で株価が上昇しており悲観的でもない。寒波の一時的な影響とみられている。イエレン新議長の議会証言ではQE3縮小継続を語るも、景気次第での対応も示唆するなど極めてオーソドックスなものとなった。
欧州は低成長ながらも、ECBは緩和政策の継続を表明、貿易黒字もありユーロは底堅い。今夜はGDPの発表がある。
日本は今年は株価が弱い。市場は新鮮な政策を期待しているが政府・日銀は現状維持となり、失望と決算前の株売り外貨売りが出ている。 
中国は春節明けの株価が強い。3月の全人代を期待している。1月貿易収支は黒字が拡大、また輸出入双方が大幅増加して他国へ良き影響を与えている。

南アは新興国市場不安にまきこまれ下落、指標も弱くストも続いている。春には総選挙が控えている。ただランド安がインフレ懸念に繋がることは政府、中銀ともに一致している。
豪は雇用統計悪化で豪ドルが売られるも、RBAからは昨年と違いインフレ懸念の声も出てきており豪ドルは対ドルで上昇している。

(豪雇用悪化を受けて)
2月13日には豪の1月雇用統計悪化で豪ドルが急落するのを受けてNZドルも一旦下落したが、1日が終わってみれば、NZドルは対円でほぼ寄り引き同時、対ドルで陽線となりNZドルの底堅さを示した。
 NZに遅れること1年で豪も住宅、小売などが強く、インフレも上昇してきたが、まだ雇用が不安であり、今後既に工場撤退を表明している、GM、フォード、トヨタなどの実際の人員削減が始まる。ただRBAはやはり豪ドル安でインフレを心配している。NZ同様に非鉱山部門の景気回復で豪雇用御も回復するのだろうが、まだ時間がかかりそうだ。

(S&PのNZの銀行評価は)
住宅価格急騰で住宅ローンビジネス活況による収益増を評価している。また不良債権比率も低い。もしリスクがあるとすれば外部要因であり、それは今や最大の貿易相手国となった中国の動向だろう。またNZ銀行の資金調達の海外依存度は高いことも懸念材料の一つである。

(1月食品価格)
前月比で12月は-0.1%であったが、1月は+1.2%と上昇。

(貿易相手国)
中国1月貿易収支は319億ドルの黒字。予想237億ドルの黒字。12月は256億ドルの黒字。
輸出は前年同月比10.6%増と、伸び率は予想の2.0%を大きく上回った。
輸入は同10.0%増、予想は3.0%増。原油や鉄鉱石、銅の輸入が過去最高の水準に達した。
中国派NZの最大輸出国であるので、大きな好影響がある。

(テクニカル)
2月4日-11日の急な上昇ラインは2月12日のカブセ的な線を出しながら下抜いた。もちろんこの下抜きは豪雇用統計悪化で豪ドルが急落するに連れて下げたものであり、結局長い下ヒゲを残して戻している。ボリバンの下限から急上昇し、現在は中位より若干上にある。一目の雲の中。一旦下げたが5日線はまだ上向き。上値抵抗は1月16日-21日の下降ライン。週足は1月20日週-27日週の下降ラインを上抜いている。2週連続陽線。月足は12年6月-9月なだらかな上昇ラインがサポート。昨年9月-11月の急な上昇ラインは下抜けた。年足は陰線スタート。

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