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マーケットビュー

月曜 野村雅道の今週注目!の経済指標 マーケットが注目する指標を大胆解析

月末週、海外は半期末、月末の輸出 VS 外貨投信、米指標多い

更新日:2013年6月24日

6月24(月)−6月28日(金)

**南アフリカのマンデラ元大統領(94歳)が危篤状態となっている**

都議会選挙で自民・公明の圧勝、共産党の躍進があった。今朝のシドニー市場ではドル円が上昇し、東京に繋がっている。

米国金利、ギリシャ債務問題、中国景気減速、アベノミクスなどいろいろ要因はあろうが、根っこは貿易赤字の円安、それは原発停止でLNGの輸入拡大のところも大きい。貿易赤字といっても毎月均等に赤字分のドル買いが出るのではなく、季節的リズムがあり、時に円高となる月もある。上半期はそうなりがちだと言ってきた。ただ赤字は赤字なのでドルの底は過去より幾分浅いようだ。

5月22日のバーナンキ議長の議会証言での量的緩和縮小示唆の時ほど、日本市場への影響は少なかった。先週の日経平均は上昇、日本国債の利回りの上昇も小幅であった。円相場はドル円、クロス円とも久々に週足で陽線となった(ドル円、ユーロ円は5週間ぶり、豪ドル円は7週間ぶり)。5月22日の量的緩和縮小示唆より具体的な内容であったが影響は軽微であった。より物事が明瞭になると相場の動きは鈍くなり、時には反転する。ぼやけているときの方がトレンドが出る(経済指標の発表もそういうところがある。織り込みは素直、結果発表後は難しい)。 

先週末は、ブラード・セントルイス連銀総裁が量的緩和にくぎを刺す「FRBはインフレが低下したらQEを拡大する必要、FOMCは失業率よりもインフレにターゲットを置くべき」との発言を行った。今週も地区連銀総裁の発言が多い。ダウも落ち着き始め、量的緩和への賛否が議論されれば、金利上昇一辺倒ではなく、また市場へいい影響が出てくる。米国の指標もGDPを始め10以上のものが出る。米国債の入札が順調にいくかどうかも注目したい。10年債も5月22日より0.5%以上の上昇をしているので買いも入ってくるだろう。

中国は今週大きな指標の発表がないが、やはり金利動向が気になる。中銀は資金供給を行っているが、株価反騰には至っていない。景気減速、住宅価格高騰、シャドーバンキングの抑制策と不安要素が片付かない。

欧州はギリシャ債務問題が再び取り沙汰されている。予算で資金不足の可能性がある(後述)。大きな問題とはならないだろうが、市場やメディアは騒ぐのが仕事であり早速ギリシャ金利は、米金利上昇も手伝って、8%から11%へと急騰している。トルコの騒乱もある。膨大な経常黒字がありユーロ暴落とはならないが、米ドルの強い分は下がる。ユーロの対円では真夏の円高があれば拾いたい。欧州は少しずつだが経済指標が改善している。今週は独IFO景況指数やCPIに注目したい。海外は半期末週だが、例年ユーロがやや強くなる傾向がある。

今週の資源国通貨は大きな指標はない。弱い中国経済、強いドルで下落してきたが、先週、豪ドルやNZドルは7週間ぶりに円安となった。
引き続き、豪は景気減速と政局不安、NZは景気減速と売り介入、南アは景気減速、鉱山スト、マンデラ氏の容体などの不安がある。ただ日経平均回復により円安になれば、外貨投信での買いもあり、今週も資源国通貨は対円で強含み推移しよう。

(*ギリシャ=国営放送の再開をめぐり、連立与党党首の間で20日に行われた協議は物別れに終わり、溝が深まり民主左派党は、連立政権から離脱。またギリシャ国債を保有する一部債権者が同国債の借り換えに難色を示していることで、今年の同国予算が20億ユーロ不足する可能性が出てきている)

【今週の注目経済指標】

6/24
(月)

(独)IFO景況指数

6/25
(火)

(日)企業向けサービス価格指数
(香港)貿易収支
(米)耐久財受注、ケース・シラー住宅価格指数、住宅価格指数、リッチモンド連銀製造業指数、消費者信頼感指数

6/26
(水)

(独)GFK消費者信頼感調査
(仏)GDP・確報値
(米)GDP・確報値、個人消費・確報値

6/27
(木)

(NZ)貿易収支
(日)6月上旬貿易統計
(南ア)生産者物価指数
(独)雇用統計
(ユーロ圏)マネーサプライM3、消費者信頼感・確報
(英)経常収支、GDP・確報値
(米)個人所得、個人支出、PCEデフレーター、新規失業保険申請件数、仮契約住宅販売指数

6/28
(金)

(NZ)住宅建設許可
(日)失業率、有効求人倍率、家計調査、全国消費者物価指数、鉱工業生産・速報、商業販売統計速報、住宅着工、建設受注、外国為替平衡操作
(英)GFK消費者信頼感調査
(仏)生産者物価指数
(スイス)KOF先行指数
(独)消費者物価指数・速報
(南ア)貿易収支
(加)GDP
(米)シカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大消費者信頼感指数

先週の「注目通貨ペア!」の振り返り ※チャートはクリックで拡大できます

前回の「注目通貨ペア!」

ドル円
NZドル円

【ドル円】 予想レンジ:92-97
バーナンキ議長が量的緩和を縮小する旨の発言をしたことでドル円は上昇、日経平均の上昇も円安に繋がった。

(先週の予想は以下の通り)
G-8サミットでは日本の経済政策が評価されるだろう。5月後半からの株式相場の下落前の指標に基づいてのものとなるからだ。評価されてしまうと、これ以上の大胆な金融緩和は難しくなるので、相場の回復も難しくなってしまうだろう。円の実需の需給が円売りに変わる晩秋までまたないといけないかもしれない。

日本銀行が公表した5月の金融政策決定会合の議事要旨で、1人の委員が「量的・質的金融緩和」の継続期間を2年程度に限定することを提案したことも円買い要因と捉えられている。もちろん日銀政策決定会合で市場が期待した「長期資金供給オペ」が見送られ政策が現状維持とされたことも市場の失望を呼び円買いに繋がった。

今週の日本は5月貿易統計の発表がある。昨年と比較すれば年初から約2兆円程度の赤字拡大となっておりこれは円売り要因である。ただ最近は漸く輸出も伸びを示すようになっている。エネルギー輸入は依然高水準で赤字の基調は変わらないが。また1Qの資金循環統計が発表される。投資資金の増加が見られるだろう。

*「公的年金GPIFの動きはゆっくり」
政府は公的年金の積立金など、公的資産の運用の在り方を検討する有識者会議を近く設置することにしており、株式の運用を増やしたり、インフラへの投資に活用したりすることの是非が検討課題となる見通し。 秋までに結論をまとめることになるようだ(年金改革がすぐに円売りに繋がるとみてはいけないようだ)。

(テクニカル)
5月中旬以降の団子天井が重くなり下落。日経平均の5月長い月足で日経が6月も大幅続落し円高に繋がっている。6月7日-10日の上昇ラインを下抜いて下落。6月11日-14日の下降ラインに沿う。雲の下へ。ボリバン下限は94.72で下限は下抜け。5日線下向き。週足は依然5月20日週-27日週に沿う。まだ週のボリバン中位まで下げる。現在の週のボリバン下限は86円半ば。月足では8か月連続陽線後、今月は陰線スタート。4月-5月の上昇ラインを下に切っている。12月-1月の上昇ラインが上値抵抗となった。10月-11月の上昇ラインも危うい。年足は07年-08年の下降ラインを上抜いて上昇中。

【NZドル円】 予想レンジ:74-79、NZドルは対ドルで底堅い、指標改善、金利据え置き、今週GDP
GDPは予想より弱かったが、ドル円の上昇でNZドル円の週足が7週間ぶりにわずかだが陽線となった。

(先週の予想は以下の通り)
(ポイント)
今週は1Q・GDPの発表(前期+1.5% 予想+0.5% 前期比)
政策金利は予想通り据え置き
NZ中銀が介入実績公表。さらなる介入も示唆
住宅指標は依然強い
中銀の通貨高懸念は最近の下落で少しは収まっただろう
予算案で財政黒字化、景気見通し上方修正
IMFは政策金利の引き上げを示唆
1Q・CPIは依然インフレターゲット以下である
NZの輸出先は豪に代わって中国が首位に

(国内要因)
・政策金利は予想通り据え置き
・1Q製造業売上は+0.2%で前期の-0.1%(R)を上回った
・5月食品価格は+0.3%で4月の+0.25を上回った
・5月製造業指数は59.2で4月の55.2を上回った
・今週は1Q・GDPの発表がある
今朝発表の2Q・WESTPAC消費者信頼感指数が116.6、1Qの110.8から改善

(海外要因)
米国は雇用統計など経済指標はマチマチでけっして弱くはない。先週末のWSJの「QE3の当分続く」との記事を世界が好感した。
日経平均の大幅下落でNZドル円は下落したが、NZ自体の景気指標は底堅く、金利も据え置かれNZドルは対ドルで上昇。
欧州は成長率見通し引き下げ、史上最悪の失業率となっているが直近の経済指標がやや改善している。ただ南欧債務国の金利が反転上昇していることには気をつけたい。ギリシャの国営放送閉鎖で再び混乱している。中国の重要指標は弱かった。上海株が大きく下落している。

(政策金利据え置き後の声明)
・景気が上向いているものの、インフレリスクは引き続き抑制されており、年内は政策金利を据え置く
・消費支出の拡大とともに国内経済が上向いているほか、地震に見舞われたクライストチャーチの復興に弾みがついていると指摘。半面、住宅価格の上昇やインフレおよび金融安定へのリスクについては警戒感がある
・NZドルが過大評価されていることをけん制し、経済の再調整を困難にしつつある

(今後の介入は)
NZ中銀ウィーラー総裁は、NZドルが一段高となった場合、中銀は外国為替市場に再度介入する用意があると表明した。ただ、NZドルの上昇が力強い資本フローによるものであれば、その上昇を相殺しないようにすると加えた。

(イングリッシュ財務相)
イングリッシュ財務相はNZドルの下落について、国内で輸入コストを増やすだけなら経済に恩恵をもたらさない、との考えを示した。NZドルの下落は輸入品やサービスのコストを引き上げると指摘。NZドル安の影響がそれにとどまる場合、経済への恩恵はないことになる、と述べた。また、輸出ビジネスは一層の収益を上げられるようになる必要があり、NZドル安の利点を生かすべき、と指摘した。高い為替レートは、インフレ率を中銀目標である1-3%の下限より低く抑えるうえで重要な要素。

(海外からの投資は中国が際立っているわけではない)
NZへの最大の投資国は豪で、海外投資総額の半分近くを占めた。中国の投資家がニュージーランドの資産を買い占めているとの懸念を和らげる結果となった(KPMGリポート)。
2010年7月─2012年12月までのNZへの投資で金額ベースでは豪が最大で46%、アジアは16%を占めた。中国からの投資はアジアからの投資の33%を占め、日本は53%を占めた。

(テクニカル)
4月中旬から5月下旬での団子天井から下落したが、先週は乱高下しながら下げ幅を縮小落ち着いてきている。6月5日-11日の下降ラインを上抜いた。ただ5日線はまだ下向き。ボリバン下限からは小反発。週足は陽線とならず6週連続陰線。5月27日週-6月3日週の下降ラインはまだ上値抵抗。4月15日週-29日週の上昇ラインを下抜ける。11月12日週-2月25日週の上昇ラインも下抜いた。週のボリバンの上限から反落。月足は昨年6月-9月のなだらかな上昇ラインあり。まだ月足ボリバン上位。年足陽線。

今週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

今週の「注目通貨ペア!」

ドル円
豪ドル円

【ドル円】 予想レンジ:95-100、外貨投信設定多い週、個人に投資余裕あるか

異次元緩和の日本に対して、米国が緩和縮小すれば 円売りに拍車がかかりやすいが、米株をはじめ世界の株価が急落してリスク回避の円買いに繋がり、円相場は5週間以上円高が続いた。漸くまともな流れ(円安)になってきた。ただ中国景気の減速で資源国通貨が下落したことも円高を誘った。また輸出のドル売りが先行しやすい上半期の外貨需要動向も円高を加速した。今週は麻生財務相が講演する。日本は月末指標も多いが、日銀の公約にもなっているCPIには神経質になるだろう。

米景気指標で良いものが多くなれば(今週は10以上の指標発表あり)、自然と金利が上がり、株が上がり、ドルが上がる普通の相場に戻っていくのではないか。米景気指標を素直に反映した相場展開となろう。円相場はまだ秋の輸入のドル買い先行相場は時期が早いが、景気回復で可処分所得が増えて株や外貨に向かえばボーナス期は円安となる場面もあろう。今週は非常に多くの外貨投信の払い込みがある。これに応じる個人が増えれば円安を支えるだろう。例年の真夏のドル安円高の底も浅くなる。政府の可処分所得より個人の可処分所得を増加させる政策をとってもらいたいものだ。

 (外貨投信スケジュールは以下の通り)
24(月)ニッセイアセットマネジメント アジア好配当株式
25(火)新光投信 ニュー・ハイインカム・P
26(水)三井住友アセットマネジメント 日興・米国バンクローンF
27(木)大和投信 米国国債ファンド 大和投信 スマート・インカム・バランス 野村アセットマネジメント 通貨選択日本株投信(ルーブルなど各通貨) 野村アセットマネジメント エマージング債券 三井住友アセットマネジメント ドゥ・ロスチャイルド・ラグジュアリーF パインブリッジ・インベストメンツ PB・バンク・キャピタル証券F
28(金)HSBC投信 タイ株式オープン、レッグ・メイソン・アセット・マネジメント オーストラリア高配当株ファンド、イーストスプリング・インベストメンツ タイ株式オープン、国際投信 米国エネルギーMLPオープン、三菱UFJ投信 米国高配当株式プラス SBIアセットマネジメント G・リート・トリプル・プレミアムF 大和住銀投信 北米高配当株ファンド 三井住友アセットマネジメント 北米エネルギーファンド 大和投信 グローバル高利回りCBファンド、パインブリッジ・インベストメンツ オーストラリア・バンク・キャピタル

(テクニカル)
6月11日-14日の下降ラインを上抜いて上昇。17日-18日の上昇ラインに沿う。ボリバン下限から雲の下限あたりまで上昇。ただ先週金曜は木曜の高値を抜くことができず上伸力が衰えた。18日-19日、19日-20日と角度を挙げて上昇している。日経暴落を招いた5月23日と関連付けると、5月22日-23日の下降ラインを上抜けるかどうかである。5日線上向き。週足も日経暴落週の5月20日週-27日週の下降ラインを上抜けるかどうか。月足は5月の上ヒゲで下げてきたが、6月は陰線だが下ヒゲを出して上昇力も示唆している。年足は07年-08年の下降ラインを上抜いて上昇中。

【豪ドル円】 予想レンジ:88-93、雇用不安、政局不安、中国減速

(ポイント)
与党労働党、ギラード首相の支持率が低い
政策金利は据え置かれた
5月雇用統計はやや改善
1QGDPは予想より減速
RBAは景気減速、インフレの落ち着きで今後の利下げを示唆
豪ドルが大きく下落しているがRBAはまだ水準が高いとしている
資源ブームのピーク感があり輸出が伸び悩んでいる
財政黒字化が遅れる
中国景気指標は弱い
大手製造業者の人員削減続く。フォードは豪から撤退
秋には総選挙がある(与党労働党の支持率が低い)

(国内要因)
5月雇用統計は就業者数はで前月比1100人増加し、失業率は5.5%となった。良好な結果で、来月に政策金利の引き下げが実施される確率が低下した。フルタイム雇用者は季節調整済みで5300人減少、パートタイム雇用者は6400人増加した。 今朝は前回政策金利を据え置いたRBA議事録の公表がある。

(海外要因)
バーナンキ議長の出口戦略示唆で米ドルが上昇し南アランドの下落を招いた。世界の金利が上昇、株価が下落、資源価格も下落している。欧州はZEW景況感指数など景気指標は持ち直し、貿易・経常黒字もあり底堅い。ただギリシャの次回融資についてIMFの検査が滞っているという報道も出てきている。
中国は依然景気減速が続きHSBC製造業PMIが悪化、また銀行デフォルトの報道(当局は否定)もあり銀行間市場では翌日物金利が13%まで上昇し、上海株の大幅下落を招いている。

(トピックス)

「豪予算と成長見通し」
連邦政府の国家予算案では障害者ケアや教育改革に支出を重点的に配分する一方、出産手当の廃止など歳出削減策を打ち出した。9月14日の連邦選挙に向け、財政黒字化と雇用・経済成長の両立を事実上の公約としている。
ギラード首相の労働党政権は12/13年度の財政黒字化を目指したが、税収が予想を大幅に下回ったため昨年末に断念していた。税収減の背景には世界経済の現状や豪ドル高があるとしているが、資源新税の税収が想定を大幅に下回るなど見通しの甘さは拭えない。
成長率は2.75%に減速へ
予算案の経済見通しでは、13/14年度のGDP成長率は2.75%と12/13年度の3%から小幅に減速する。昨年10月時点の3%から下方修正した。失業率は5.75%(昨年10月時点の予想は5.5%)と12/13年度の5.5%から上昇する。CPI上昇率は2.25%(昨年10月時点と変わらず)と12/13年度の2.5%からの低下を見込む。

「選挙と支持率」
ニールセン世論調査では与党労働党支持率は3%下がって29%に、野党保守連合支持率は3%上がって47%になっている。また、二党択一の質問では支持率が労働党43%に対して保守連合57%になっている。世論調査では、ラッド党首下では労働党支持率が40%と大きく改善し、保守連合支持率は42%に下がり、ラッド党首労働党として選挙戦に臨んだ場合には二党択一の支持率も50対50でほぼ拮抗する予想が出ている。

ギラード首相に対して支持率低下の責任を問い、ラッド氏の地位回復を要求する声も跡を絶たない。その声が有権者の労働党に対する失望を増大させているとも考えられるが、選挙直前になっての党首交代は組織動揺を表すものと受け止められる。また、敗北確実とされる選挙の直前に、ラッド氏が党首の座を引き受けることも考えられない。

ギラード現首相が過去に交代を強いたラッド前首相に人気ではるかに劣るように、アボット現野党保守連合リーダーも、タンブル議員に人気でははるかに及ばず、支持率はタンブル氏62%対アボット氏32%とはげしく開き、不人気党首同士の争いになっている。

「野党は炭素税廃止を主張」
2013/14年度予算案発表を受けて、9月の次期連邦選挙をにらんだ与野党の攻防が激しさを増している。保守連合の自由党アボット党首は政権奪回後の財政規律の強化に改めて意欲を示した。
これによると、保守連合が政権を奪回した場合、炭素税を廃止する。だが、労働党政権が炭素税の導入に伴って施行した所得税課税の下限引き上げなど現行制度は維持する。税収減少の補てんには、退職年金積立制度の雇用主負担率の引き上げを21/22年度まで先延ばしすることで、11億ドルをねん出するとしている。資源新税もカットし、同税を財源としている生活保護世帯への給付金の増額措置を取りやめる。このほか、就学児童給付金の廃止、公務員1万2,000人削減、人道的措置による移民受け入れ計画の廃止などを表明している。

アボット氏は演説で「5年間にわたる労働党政権の悪い財政運営のせいで予算は緊急事態にある。黒字化に必要な厳しい選択から逃げない」と述べ、政権奪回後に大胆な歳出削減に取り組む姿勢を強調した。ただ、収支見通しの詳細は明らかにしておらず、今後に幅を持たせた格好となった。

(テクニカル)
7週間ぶりに週足は陽線。豪ドルは対ドルで下落するもドル円の上昇でわずかだが陽線となった。6月7日-10日の急な上昇ラインは崩れた。5月22日-6月4日の下降ラインが上値抵抗。5日線は上向く。ボリバンは下限下抜きからバンド内へ戻すがまだ下限近辺。6月13日-14日の上昇ラインも下抜く。6月12日、13日とヒゲ相場が続く。短期では利用価値あり。週足は10月8日週-11月12日週の上昇ラインを下抜く。5月13日週-20日週の下降ラインからさらに角度を下げて5月20日-27日の下降ラインに沿う。ボリバン下限で一服。月足は10月-11月の上昇ラインを下抜く。4月は上ヒゲが長くなり5月は陰線となった。今月も続く。年足もほぼ寄り引き同時。

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