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マーケットビュー

月曜 野村雅道の今週注目!の経済指標 マーケットが注目する指標を大胆解析

今週のマーケット「ゴールドマンサックスへの対応」

更新日:2010年4月19日

4月19日(月)−4月23日(金)

今週はG-20があるが、先週はBRICs首脳会議が開催された。人口で世界の約4割、国内総生産で2割近くを占める枠組みが日米欧の対抗軸としてまとまり、国際社会で発言力を増しつつある。4カ国はより公平な新しい世界秩序の構築で、重要な役割を担うとした。

国際金融の制度改革では米ドルを介さない自国通貨建てによる貿易決済の研究に言及。国際通貨基金や世界銀行で役割を高める方針を明示した。米国の地位低下、世界の多極化の流れが進んでいる。

さて大きな問題はアメリカの証券取引委員会から詐欺の疑いで提訴されたゴールドマン・サックス(GS)の動向だろう。GSは問題とされた取引では利益をあげておらず、逆におよそ80億円の損失を出したと反論し、当局側と全面的に争う姿勢を示している。GS以外にも提訴される金融機関があるかどうか。米国の動きは速いので問題が決着するまでそれほど時間はかからないだろう。一方米国経済指標は強いものが多い。この提訴は景気回復の流れを変えるものではないだろう。またこの動きはオバマ大統領の意図する金融制度改革の一つでもあり、最近活発化しているオバマ政権打倒のティーパーティ-運動に対抗するものだ。ティーパーティー運動とはボストン茶会事件を模して銀行に税金をつぎ込んで金融機関を助けたことを批判することだ。

中国については中国自身も高成長を抑制するための政策をとっている。特に不動産投機を抑えるための施策を先週から強化し株下げに繋がっている。胡主席は人民元改革についても進展させることを明言している。ただ現在は青海省地震の復旧に追われていることもあり早急にはなされないのではないだろうか。

欧州はギリシャ問題では今後ともに紆余曲折あるだろう。債務国問題とはそういうものですぐには解決しない。それより実体経済を表すZEW景況感指数や独IFO景況感指数を注目したい。

日本については新年度の輸出予約がまだ出ているようだ。また月末に近づいてきたので国内支払いのための円買いも出てくるだろう。週後半には野村投信の外貨投信の設定がある。またゴールデンウィーク、上海万博、サッカーワールドカップ用の外貨手当ても出てくるだろう。ちなみに上海万博は200万人の日本人観光客の訪問を予定しているようだ。ゴールデンウィークの海外旅行は50万人程度となる。250万人が10万円分外貨を買えば2500億円となる。またNYでG-20前に日銀白川総裁の講演があるが海外の方が本音を聞けるかもしれない。G-20では20各国も参加するだけにマチマチな動きをする為替相場は大きな議題とはならないだろう。

【注目指標】

4/19
(月)

(NZ)サービス業業況指数
(英)ライトムーブ住宅価格
(日)消費者態度指数、全国粗鋼生産、百貨店売上、日本半導体BBレシオ
(ユーロ圏)建設支出
(米)景気先行指数
(加)国際証券取引

4/20
(火)

(NZ)1QCPI、食品価格
(豪)RBA議事録
(日)第3次産業活動指数、コンビニ売上、工作機械受注、景気動向指数改訂値
(香港)失業率
(インド)中銀政策金利
(独)PPI、ZEW景況感調査
(ユーロ圏)経常収支、ZEW景況感調査
(英)CPI、小売物価指数
(米)北米半導体BBレシオ、バーンナンキ議長&ガイトナー長官議会証言
(加)中銀政策金利発表
(その他)ギリシャ5年債償還

4/21
(水)

(豪)ウェストパック景気先行指標
(日)技術職求人、全国中小企業動向調査、党首討論、西村日銀総裁講演
(タイ)中銀政策金利
(英)BOE議事録、失業率、失業保険申請件数
(加)卸売売上高
(米)MBA住宅ローン申請件数
(その他)IMF世界経済見通し

4/22
(木)

(豪)新車販売、ANZ消費者信頼感指数
(日)貿易統計、対内対外証券売買、スーパー売上
(スイス)貿易収支
(香港)CPI
(英)マネーサプライM4
(加)景気先行指数
(ユーロ圏)消費者信頼感指数、EU製造業&サービス業PMI
(米)PPI、新規失業保険申請件数、消費者信頼感指数速報、中古住宅販売件数、住宅価格指数、白川総裁講演 IN NY、EU加盟国財政赤字

4/23
(金)

(豪)輸出入価格、輸入物価指数
(NZ)クレジットカード消費
(日)全産業活動指数
(仏)消費者支出
(独)IFO景況指数
(英)1GDP速報、小売売上
(EU)鉱工業新規受注
(加)CPI、小売売上
(米)耐久財受注、新築住宅販売件数
(その他)G-20、北京モーターショー

前回の「注目通貨ペア!」の振り返り※チャートはクリックで拡大できます

前回の「注目通貨ペア!」

ドル円
NZドル円

【ドル円】 予想レンジ:90-95
新年度の輸出予約が出ていること、また、テクニカルでは4月5日-7日の下降ラインに沿って下落した。

(先週の予想は以下の通り)
年足は僅かにまだ陽線である。4月の月足は陰線、4月に入って新年度輸出が出ている。中国人民元問題やタイ政変を注目したい。3月の中国貿易収支は72.42億ドルの赤字となった。赤字は商品価格の高騰で一時的なものとされているが、貿易不均衡から元高を求める米国にとって障害となろう。また15日発表の中国の1QGDPは12%との観測も出ている。GDPを含め中国の指標が多くあるが日本の株価と為替に影響するだろう。また米中首脳会談と米国議会の為替報告書で中国を為替操作国と認定されるかどうにも注目が集まる。 日本の輸出業者の新年度向けの輸出の売りはまだ出るだろう。

テクニカルでは4月5日-7日の下降ラインの下で推移している。4月9日のローソク足は上ヒゲとなって93.30以上の売り動意をしめした。ゴールデンウィーク、上海万博、南アワールドカップなどへ向けた日本の旅行者の外貨手当てはもう少し先だろう。日本からだけでは円買いが強いが、ギリシャ問題の当面の支援合意や世界的景気回復の流れでリス選好の円売りが出て持ち合い推移となろう。

【NZドル円】 予想レンジ:64-69
ほぼ予想レンジ内の動きであったが週末のゴールドマンサックスが米SECに提訴されたことでリスク回避の動きとなり売られ、65前半で週を終えた。

(先週の予想は以下の通り)
NZドル円は年足ではまだ陰線である。豪ドル円は陽線であり勢いの差が感じられる。政策金利4.25%と2.5%の差か。利上げ出来るファンダメンタルズの強さでは豪に劣る。キー首相は「豪に追いつけ」がキャッチフレーズでもあるが。NZドル円も3月からはボリンジャーバンド上限に絡んで推移してきている。ギリシャ問題も当面の支援合意ができたことでリスク選好の再開で円売り他通貨買いが進みNZドル円もその恩恵を受けよう。下げ局面でも1NZドル=65円に入ると下ヒゲを残し買い圧力も示している。一目均衡表の雲も下げに抵抗している。またNZドルドル相場は3月半ばよりずっと一目均衡表の雲の中で推移していたが先週雲の上に出たこともNZドル円の上げに貢献しよう。 あまり指標が出ないNZであるが、出るものは底堅くなっている。オークランドの住宅価格も上昇続けている。地味な材料を積み重ねて年央には利上げ出来る体制になってきている。

来週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

来週の「注目通貨ペア!」

ドル円
NZドル円

【ドル円】 予想レンジ:89-94
先週、年足が陰線に転じた。1月始値92.97、先週金曜終値92.11。07年からの年足の下降ラインを上抜けない。4月月足は陰線、4月に入って新年度輸出が出ているからだろう。ただ08年8月と09年4月の下降ラインを上抜いている。また09年11月-10年3月の上昇ラインのサポートがある。現在は89.0あたりがその上昇ラインのサポートとなる。

日足では3月4日-22日の上昇ラインを92.60-70を下抜いている。4月5日-7日の下降ライン上で止まっている。そのラインにぶつかる91.70が新たな下げになるかの日足のポイントである。ボリンジャーバンドでは89.57-95.2のレンジ。一目均衡表の雲からはまだかい離している。雲の上限は90.95。5日移動平均線は下向きとなっている。以上より下のポイントは91.70、90.95、89.57となる。新年度4月の輸出がもたらしたドル下げの展開が続くだろう。下げの反対のリスクはゴールドマン提訴が早く片付くことである。

【ポンド円】 予想レンジ:138-143
英国は1QGDPが発表される。また5月6日の総選挙に向けて過半数をとれない各党がしのぎを削っている。今のところ2大政党より自民党の支持率が上昇している。労働党は自民党と連立を組むと見られているので安定方向へ向かうかもしれない。また英国は雇用統計の発表もある重要週となる。ユーロにつれて下落しているがファンダメンタルズは徐々に改善しているのでリバウンドを期待したい。

テクニカルでは年足は陰線なるも月足は3月陽線、4月は陰線に転じたところである。3月22日からの上昇ラインを下抜いて雲の上限まで下げている。雲のレンジは136.52-141.32。ボリンジャーバンドは134.13-146.66。4月6日-7日の下げトレンドラインがサポートしている。さらなるリスクは3月17日-19日の下降ラインまで落ちること。5日線は下向きである。

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