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マーケットビュー

月曜 野村雅道の今週注目!の経済指標 マーケットが注目する指標を大胆解析

今週のマーケット「年度末相場」

更新日:2010年3月29日

3月29日(月)−4月2日(金)

今週は需給の週でもある。毎日外債や外貨投信の払い込みがあり円売りの要因となる。また3月31日は年度末決算に絡む取引が朝の公示仲値決定時に集中する。それらはファンダメンタルズに関係のない取引である。年度末までに延ばしてきた海外向け送金(円売り)がある。また海外拠点からの利益の日本への送金(円買い)もある。M&A、出資金などの特殊取引の決済をこの日に行う企業もあるだろう。決算に関わる取引と年度末という区切りのいい日を決済日に選んだ取引が出てくる。

さてギリシャ問題も紆余曲折あったが、また今後もいろいろあるだろうがひとまずギリシャ支援での合意が出来て市場も落ち着いてきた。以前から為替はギリシャでバタバタしていたが欧州株式市場は落ち着いていた。日経よりも上昇率が高いくらいであった。こうなると米国も景気指標が強いものが多く、オセアニアは元からいい。南アも改善してきている。買うものはあるが売るものに迷うので日替わりメニューになるかもしれない。超低金利維持を表明した日本円も売られる対象となろう。既にそれが始まっており、1月、2月は主要通貨では強さの順位では首位を走っていた円が3月にはカナダや豪ドルに抜かれている。4月初旬は新年度の輸出が出やすいがそれが一段落つく連休明けにはまた円は売られるだろう。

さて今週の焦点は米国ではケースシラー住宅価格指数があり、ADP雇用者数とチャレンジャー社人員削減数、新規失業保険申請者数で十分準備をして3月米国雇用統計に臨む。予想は失業率が9.7%で、非農業部門雇用者数は18.7万人増と多い。これは出る前に織り込んでいくので出る前は順張りで一勝負出来る。

日本は日銀短観があるが既に同種の調査である法人企業景気予測調査やロイター短観で景況感はマイナス中での改善が見られているので同様の数字が出るだろう。大企業製造業の景況判断は-14の予想だ。さらに中国の3月製造業PMIも注目したい。2月は前月比3.8低下の52.0であった。

【注目指標】

3/29
(月)

(日)小売統計、2月自動車生産
(独)CPI
(英)消費者信用残高、マネーサプライM4
(ユーロ圏)消費者信頼感確報
(米)個人所得支出、PCEデフレーター、ダラス連銀製造業活動指数

3/30
(火)

(NZ)住宅建設許可
(日)雇用統計、家計調査、鉱工業生産
(香港)小売売上
(仏)GDP改定値
(英)4QGDP確報、4Q経常収支
(加)鉱工業製品価格
(米)ケースシラー住宅価格、消費者信頼感指数

3/31
(水)

(日)住宅着工、建設受注、中小企業家影響判断、介入状況
(豪)小売売上
(香港)財政収支
(仏)PPI
(独)雇用統計、
(スイス)KOF先行指数
(ユーロ圏)失業率、CPI
(英)GFK消費者信頼感指数
(南ア)貿易収支
(米)NY自動車ショー、ADP雇用者数、チェレンジャー社人員削減数、シカゴPMI、製造業受注、FRBがMBS購入プログラム終了
(加)GDP

4/1
(木)

(日)日銀短観、自動車販売、第一生命上場
(中国)製造業PMI
(豪)貿易収支
(スイス)PMI
(米)国勢調査、失業保険、ISM製造業景況指数、建設支出、自動車販売

4/2
(金)

(日)マネタリーベース
(米)雇用統計
(その他)グッドフライデー:豪、香港、シンガポール、インド、英、独、仏、米、加休場、イースター休暇

前回の「注目通貨ペア!」の振り返り※チャートはクリックで拡大できます

前回の「注目通貨ペア!」

ドル円
NZドル円

【ドル円】 予想レンジ:88-93
断続的に出てくる強い米国指標とギリシャ債務問題の支援合意でリスク選好での円売りも出て92円台後半までドル円は上伸した。

(先週の予想は以下の通り)
今月に限って言えば円は最弱通貨で、ギリシャ問題で揺れるユーロや財政赤字が懸念され格下げも議論される英ポンドよりも弱い。政府日銀のデフレ対策が奏功しているというよりも、年度末で取引が手控えられる中、少々外債、外貨投信が出ているからだろう。今週は月末週なので少しは輸出が出るだろう。年度末の国内支払いのために円転しなければならないからだ。仲値決定以降ドル売り円買いが散発するだろう。そして来週の年度末の仲値へと向かっていく。年度末の円買いは日本企業の海外収益の円転である。円売りは輸入企業のみならず、慣行として、また出来るだけ支払いを遅くして金利を稼ぐ企業の海外への送金がある。89円前半、88円で買いたい。何度上値トライしても押さえこまれる90.70あたりでのドルロングは気をつけたい。

【NZドル円】 予想レンジ:61-66
NZ4QGDPは予想通りの+0.8%となりNZドル円はやや強含んだ。

(先週の予想は以下の通り)
さて次の焦点は来週25日(木)09年4QGDPの発表である。予想は前期比+0.8%。他国がそろそろ1QGDPを発表する時期なのでやや興ざめの気がするがそれがNZのペースなのだろう。最近はNZ当局からNZ高懸念はそれほど聞こえないが、対ドルで0.75に近づくと過去の例からして懸念を表明してくると思われる。昨年ほどの資源価格や資源国通貨の急騰はないが今年もアップダウンを繰り返しながら資源国通貨は強含みしている。農業資源中心のNZドルはその中でやや後塵を拝しているがついていっている。世界経済に回復の兆しが続き、金融政策が出口へ向かっていればこの傾向は続くだろう。 ただ昨年はまったくそのようなリスク選好のポジションがないところからスタートしたので急騰したが現在はそれなりにポジションが出来ているので時々調整売りを交えながら底堅く推移しよう。

テクニカルではボリンジャーバンドの上限にタッチ、一目の雲の上にも出たが反落している。ポジション調整が一段落つくとされるボリンジャーバンド下限の61-62あたりで押し目買いしたい。

来週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

来週の「注目通貨ペア!」

ドル円
南アランド円

【ドル円】 予想レンジ:90-95
世界各国がそれなりに景気回復の道を歩みリスク選好の円売りが出て年初来最強の地位をカナダ、豪ドルにも抜かれ差をつけられてきている。今週は短観(大企業製造業-14予想)に日米雇用統計、中国製造業PMIの発表がある。また決算、年度末仲値、外貨投信設定と需給面からの影響が大きい週でもある。3月ここまでの月足ではドル円陽線、クロス円も円全面安となっている。ただ93円近く前まで上昇しボリンジャーバンドの上限(92.43)を上抜けているので中へ戻す動きとなろう。下値は5日移動平均線の91.60円あたりとなろう。5日移動平均線は上向きである。またドル円を支えている3月4日からの上昇ラインはかなり下に位置しているのでまだ下抜けに注意する段階ではないだろう。円安基調のなかでのもみ合いとなろう。

【南アランド円】 予想レンジ:12.0-13.0
南アフリカ中銀は政策金利を全会一致で0.5%利下げをして6.5%とした。2月CPIが+5.7%でインフレターゲット上限の6%内に入ったことが大きな要因でもある。今後もCPIは年央へ向け5%程度まで低下する見通しである。マーカス中銀総裁は、インフレ見通しは幾分改善し、雇用は経済回復に遅行する、2010年の成長率は+2.6%予想と発言した。利下げ後はランドが売られたが最近の4Q家計消費、1Q消費者信頼感指数が改善、4QGDPは予想の+2.6%を上回る3.2%となっていることもありランド買い需要も出てくる。

さてテクニカルでは年足はほぼ寄り引き同時まで戻ってきている。月足は1月、2月の陰線で作られた下降トレンドを上抜くように3月はここまで陽線。日足はボリンジャーバンド上限に跳ね返されたが、バンドが拡大するのに従ってまた上値を狙っている。5日移動平均線はなだらかだが上向いている。底堅く推移しよう。

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