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マーケットビュー

月曜 野村雅道の今週注目!の経済指標 マーケットが注目する指標を大胆解析

今週のマーケット「人民元切上げ否定、EU財務相会合、FOMC、日銀政策会合」

更新日:2010年3月15日

3月15日(月)−3月19日(金)

リパトリの円買いが出ると言われながら3月ここまで目立たずに逆に円安が進んでいる。海外拠点からの利益を日本に送金した際の税金免除があるにも関わらずその動きが見られない。このまま出なければ3月31日の年度末決算の公表相場決定で一気に出るのだろうか。

さて中国全人代が終了した。温家宝首相の記者会見で首相は人民元切り上げを否定したがインフレは懸念した。米国は強硬に人民元切り上げを迫ってくるだろうが、温首相は「他国を批判し、強制的な手段を使って為替相場の切り上げを迫るやり方に反対する。それは人民元相場改革にとっても不利だ」、「元は過小評価されていない」と述べた。さらにドル相場については「米国は国際通貨の主な発行国であり、ドル相場が不安定に推移していることは我々に非常に大きな憂慮をもたらしている」と反論もした。輸出倍増計画を掲げ得たオバマ大統領との今後の米中論争も注目したい。

EUは今週初、ギリシャ支援問題に結論を出すようだが合意に近いとのBBCの報道があった。合意すればユーロの買い戻しが入ってくるだろう。

FOMCも開催される。米国は公定歩合を引き上げ、資金吸収のリバースレポの準備をするなどしているが、FRBはこれらが政策金利へ影響するものではないとしている。米経済は回復に転じたものの、雇用情勢は改善していないため、ゼロ金利政策は維持される見通しだ。バーナンキ議長は議会証言で、政策金利であるFF金利について「長期にわたり異例の低水準が続く」と述べている。

日本は日銀政策決定会合と法人企業景気予測調査がある。既に先週から4QGDPの下方修正に伴って追加金融緩和観測があり、株価や円相場が織り込んでいる。現状維持となると市場の落胆は大きいだろう。また日銀短観の前哨戦となる法人企業景気予測も注目したい。

【注目指標】

3/15
(月)

(英)ライトムーブ住宅価格
(日)マンション販売、商業販売統計、消費者態度指数、月例経済報告
(ユーロ圏)雇用統計(4Q)、ギリシャ財政赤字削減計画進展報告
(米)NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、鉱工業生産、設備稼働率、NAHB住宅価格指数

3/16
(火)

(日)工作機械受注
(豪)RBA議事録
(仏)CPI
(独)ZEW景況感指数
(ユーロ圏)CPI、ZEW景況感指数
(米)輸入物価指数、住宅着工、建設許可、FOMC
(その他)EU財務相理事会

3/17
(水)

(日)日銀会合、第3次産業活動指数
(ユーロ圏)建設支出
(英)BOE議事録、雇用統計
(加)卸売売上
(米)PPI
(ブラジル)中銀政策金利
(その他)OPEC総会

3/18
(木)

(日)法人景気予測調査、金融経済月報、公示地価、景気動向指数改定値、粗鋼生産、半導体BBレシオ
(スイス)貿易収支、鉱工業生産
(香港)失業率
(ユーロ圏)経常収支、貿易収支
(英)マネーサプライ
(米)CPI、失業保険、フィラデルフィア連銀景況指数、景気先行指数、北米半導体BBレシオ

3/19
(金)

(日)全産業活動指数、デパート売上、第一生命IPO
(独)PPI
(加)CPI、小売売上

前回の「注目通貨ペア!」の振り返り※チャートはクリックで拡大できます

前回の「注目通貨ペア!」

ドル円
ユーロ円

【ドル円】 予想レンジ:88-93
4QGDPの下方修正と日銀の追加金融緩和報道でやや円安の動きとなった。円安の動きはギリシャ問題が進展したことでよりクロス円に強くなった。

(先週の予想は以下の通り)
年足はまだ陰線である。月足は1、2月連続陰線となったが3月はここまで陽線となっている。日足では再び一目均衡表の雲の中へ入った。雲の上下限は90.97と89.28である。ボリンジャーバンド上限下限は91.77と88.12。移動平均線5日線は漸く上向いた。下降ライン2月22日-25日も上抜き今度は3月4日-5日の上昇ラインがサポートする。11日の4QGDPは下方修正される予想が強い。日銀がこれに対して金融緩和で答えるかどうかが今後の焦点となってくる。

【ユーロ円】 予想レンジ:121-126
ギリシャ問題の支援策が進んできたこと、また鉱工業生産が改善したことによって円安ユーロ高へ推移した。またユーロドルが鍋底から少し抜けだしたことでユーロ円の上昇につながった。

(先週の予想は以下の通り)
今週は9日の米ギリシャ首脳会談を注目したい。もちろん前向きな議論が根回しされているのだと思う。そうでなければ会う必要もない。さて年足では陰線である。月足は連続陰線だが3月はそのラインの上から始まり現在陽線となっている。日足はこう着状況から上に飛び出している。ミニだが鍋底から上抜けている。2月23日-25日の下降ラインは上抜け、3月2日-4日の上昇ラインが生きている。5日移動平均線も上向いた。ボリンジャーバンドでは先週は下限で反発した。現在下限は119.45、上限は126.40 である。

来週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

来週の「注目通貨ペア!」

ドル円
カナダ円

【ドル円】 予想レンジ:88-93
ドル円の焦点は追加緩和策期待がある日銀政策決定会合と1Q法人企業景気予測調査(短観と同種の調査)である。今年は円が最強通貨であったが、先週カナダに抜かれ、さらに豪ドルに迫られている。全人代では人民元切り上げを否定したがインフレは懸念された中国株式市場の動きも追いたい。日銀政策会合では緩和しなかった時の失望の円買いとそれが終わった時次の次まで想定したい。でも緩和せず景気が悪化すれば日銀の立場はなくなるだろう。テクニカルでは日足が先週後半は2日連続90.50近辺で始まり終わる。雲の上に出きれない。3月4日-10日の上昇ラインに絡んでいる。ボリンジャーバンドの上下限は91.73と88.28だが追加策がとられれば一気に上限へ向かうだろう。移動平均線5日線は上向いている。

【カナダ円】 予想レンジ:86-91
カナダ円が年初来陽線に転じた。今年は昨年からのドバイショックとギリシャ債務問題でリスク回避の円買い資源国通貨売りの流れもあったが2月半ばから反転し始め先週ついに円は今年最強の座をカナダに譲った。昨年は米サブプライム問題の震源地の米国の隣国ということで他の資源国通貨の後塵を拝したが、今年は米国景気の回復が見られカナダの雇用も1月、2月と改善しており本来の資源国としての強みも加わって上昇してきている。

月足は2月陽線、3月もここまで陽線である。日足では一目均衡表の雲を抜け、ボリンジャーバンドでは上限へ向かっている。89.37が現在の上限である。2月25日-3月4日上昇ラインが効いている。これを下抜けする時には注意したい。移動平均線5日線は上昇中である。

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