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マーケットビュー

月曜 野村雅道の今週注目!の経済指標 マーケットが注目する指標を大胆解析

今週のマーケット「概ね円安ドル安」

更新日:2010年1月12日

1月12日(火)−1月15日(金)

先週95円程度の円安を示唆した菅財務相への風当たりは意外と強かった。日本では何故か円高デフレ不況でかまわないという人も多いのだろうか。さらに来月のG-7を前に菅財務相と米ガイトナー財務長官との電話会談が行なわれ為替相場の安定が確認されこれも円買いに反応した。

年初はほぼ昨年同様の動きであった。豪ドル、カナダドル、NZドルなどの資源国通貨が強かった。概ねドル安円安の動きであったが昨年は円全面安であったが今年は対ドルや対ポンドでは円が強い。南アランドも昨年一番上昇したからか今年は一服モード。サッカーワ−ルドカップがあるが、直前のアンゴラでのアフリカ選手権でトーゴのチームが武装集団に襲撃され南アの治安も危惧されるかもしれない。

昨年は力強く回復したのは中国と豪であったが、今年は多くの国が年間プラス成長となろう。そうすれば金よりも銀、白金、パラジウムの需要が増えよう。資源国通貨は引き続き底堅い展開となるだろう。

米国も概ねオバマ大統領の景気回復プランに沿って景気回復している。先週金曜の雇用統計での非農業部門雇用者数は予想より悪化したが大きな改善トレンドは崩れていない。ゆっくりだが長期金利から先に上昇していくだろう。先週は日本国債ほど利回りが上昇しなかったが(日本国債は菅財務相の財政出動発言による)、今週は米国債券のそれも長期の入札がある。需給悪化懸念で利回りが上昇することもあろう。短期金利はFRBの意図するように低金利のまま抑えられるが長期は需給懸念と改善しつつある景気指標で上昇するだろう。

ユーロ圏のCPIは、昨年後半はマイナスとなっていたが漸くプラス圏へ、今週のECB理事会でも出口戦略を示唆するだろう。

一番デフレ傾向が強い日本はこれ以上の企業の生産基地を中国などにシフトさせないように円高デフレ抑制に注力し金利は低いまま据え置かれるだろう。

ちょっと気がかりなのは新年の株価がさげた中国である。不動産価格の上昇を抑えるために金融引き締めに入る憶測が出てきたからだ。長い目で見れば今年も9%程度の成長を遂げるだろうが、中国株価の下落は世界中に影響を与える各相場の混乱を生み出すだろう。また日本は18日から国会が始まるがデフレ不況での景気対策を論じないといけないが、おそらく「小沢幹事長土地購入問題」「鳩山首相献金問題」「マニフェストを裏切っている問題」と「沖縄基地問題」が多く議論され景気の行方は不透明になりそうなこともあろう。

【注目指標】

1/12
(火)

(日)日米外相会談、マネーストック、国際収支、景気ウォッチャー調査
(仏)財政収支
(英)貿易収支
(加)新築住宅価格指数 貿易収支
(米)貿易収支

1/13
(水)

(日)企業倒産
(仏)経常収支、CPI
(英)鉱工業生産
(ユーロ圏)鉱工業生産
(米)月次財政収支、ベージュブック

1/14
(木)

(NZ)住宅建設許可
(日)機械受注、企業物価指数、ESPフォーキャスト
(豪)雇用統計
(独)CPI
(ユーロ圏)ECB金利
(米)輸入物価指数、小売売上、失業保険、企業在庫、トリシェ総裁講演
(その他)欧州モーターショ−

1/15
(金)

(日)投信概況
(ユーロ圏)CPI、貿易収支
(米)CPI、NY連銀製造業景気指数、鉱工業生産、設備稼働率、ミシガン大消費者信頼感指数

前回の「注目通貨ペア!」の振り返り※チャートはクリックで拡大できます

前回の「注目通貨ペア!」

ドル円
ユーロ円

【ドル円】 予想レンジ:90−95円
ほぼ予想通りの展開だったが07年6月−08年8月の月足下降ラインを上抜けなかった。

(先週の予想は以下の通り)
月足は下げやすい8月からの下降ラインを上抜いて輸出が出やすい4月からの下降ラインに接してきた。その上には07年6月−08年8月の下降ラインがあり抜き去るのは93円後半あたりとなる。日足では11月27日−12月9日の上昇ラインはまだ生きている。5日移動平均線は上昇中である。一目均衡表の雲の上限からはかい離している。これだけ長い期間雲の上にいるのは昨年5月以来である。ボリンジャーバンドの上限に近いが、バンドの上限自体が拡大しつつあるので上昇余地はある。1月は輸出がまだ活発化する時期ではないだろう。むしろ輸入の買いが入る時期であり12月の円安の地合いを引き継いでいくだろう。

【ユーロ円】 予想レンジ:130−135円
12月21日からの上昇ラインを上抜けず130−135のレンジのまま推移している。

(先週の予想は以下の通り)
月足では09年3月から130台で奇妙に安定している。円はクロス円では09年すべてで円安だがユーロ円では4%の円安。豪ドル円やランド円が30%以上の円安推移していることを考えればさびしかった。ただ昨年12月はユーロが対ドルで上がろうが下がろうがユーロ円が円安推移したのが印象的であった。現在は日足では12月21日からきれいな上昇ラインができている。このラインは一旦下抜けしたがまた戻してきている。5日移動平均線は上昇中である(これだけでも収益が狙える)。一目の雲の上がキープ出来るかどうか。ボリンジャーバンド上限で緊張するところだが、上限は拡大しそうであるので上昇余地もある。

来週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

来週の「注目通貨ペア!」

ドル円
ランド円

【ドル円】 予想レンジ:90−95円
年初は概ねドル安円安で推移した。ただ昨年では円はドルよりも弱く(世間では誤解があり円高となったが)、他通貨にもすべて弱く円全面安だったが今年のスタートでは円は2段階上がってドルとポンドより強かった。しかし下位グループであることは間違いない。

月足では2007年7月からの下降ラインを上抜けるかどうかの正念場である。09年は4月と8月にトライしたがかなわず。今回も新年第一週では上抜けることはできなかった。日足ではボリンジャーバンに上限に届かず反落している。5日移動平均線は先週金曜で下向きとなった。12月9日−18日の上昇ラインも下抜けしたようだ。まだ90−95のレンジを抜けそうもない。

【ランド円】 予想レンジ:12.0−13.0
月足は半年以上12.0挟みで推移していたが、やや水準アップで12.50を挟む展開となっている。日足では12月22日−23日の上昇ラインを下に切るも再度そのラインで下ヒゲを2度つけて上昇している。12月9日−22日の上昇ラインも生きている。ただ5日移動平均線は上昇から横ばいさらに下降へ。ボリンジャーバンドでは上限で跳ね返されて反落している。懸念事項はサッカーアフリカ大会が開催されているアンゴラでトーゴの選手が武装集団に襲撃されたことで南アでのワールドカップ運営にも影響があるかどうか。景況感指数が悪化している。またどこの国も同じであるが昨年の景気対策で財政赤字が悪化していることがあげられる。外部環境は良好で工業資源であるプラチナやパラジウムは今年も底堅く推移している。世界景気回復が続けば工業資源価格は上昇しランドも強くなる。世界的な自動車産業の復活がランドを支えている。

さてOECDは南アの成長予想を2010年は+2.7%、2011年は+4.5%とした。この通りいけば安泰である。インフレは3%から6%のターゲット内へ落ち着いてきた。1月26日に政策金利決定があるが据え置きが予想されている。

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