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マーケットビュー

月曜 野村雅道の今週注目!の経済指標 マーケットが注目する指標を大胆解析

今週のマーケット 「需給的には円売り続く」

更新日:2009年10月26日

10月26日(月)−10月30日(金)

週末に米国でインフルエンザに関する「緊急事態宣言」という不安材料はどこの国でもあることなので大きな材料とはならないだろう。

今週は米国債の入札が26日から4日間続き合計1230億ドルとなる。もちろん日本の機関投資家が積極的に円からドルに換えて購入に向かうことはないだろうが、利回りが徐々に高まっていることもあり5%に近くなれば日本の投資家にも魅力的な利回りとなってくるのではないだろうか。また月末の3日間には日本の外貨投信の設定がラッシュする。投資対象はやはり米国以外の新興国投資や資源国投資が多い。通貨分散型となりクロス円の上昇に繋がるだろう。

クロス円上昇に関連するが年初からの円相場の強弱を調べたら円は主要通貨すべてに円安推移となっていた。10月23日現在で豪ドルに対し 32.39%、 NZドル 30.86%、南アランド 29.55%、カナダ 17.27%、ポンド 11.87%、ユーロ 8.34%、スイス 6.73%円安であった。最近ドル安と騒がれている米ドルに対しても1.28%の円安となっている。前回も申し上げたように市場が落ち着き、人々も再度投資意欲が湧いてくるとその対象国は日本とはならないようだ。円安となれば日本の株価も上がり、企業収益の増加、個人の可処分所得の増加、結果としての税収増加につながるので喜ばなければならいが、日本が無視されてきていることは事実である。21世紀はそういう時代なのであろう。世界におけるユーロ圏の台頭による米国の地位低下と、アジアにおける中国の台頭による日本の地位低下が背景にある。

100年に1度の経済危機のない平時にはこのような相場傾向が続くだろう。100年に1度しかない経済危機と考えるならば、今は新興国、資源国が買い時なのだろう。G-7ではユーロ買いとなる。

今週の焦点は29日の米国3QGDPとなる。予想通り前期比年率+3.0%となればさらに景気の回復感が高まってくる。他にケースシラー住宅価格指数、耐久財受注、新築住宅販売などがある。

NZは29日に政策金利決定がある。中銀ボラード総裁は「NZドル高は利上げの妨げにならない」と利上げの示唆とNZドル高容認発言をしているだけに注目したい。今週はNZキー首相の来日もある。

日本も月末の指標ラッシュとなるが重要なものは雇用統計であろう。

【注目指標】

10/26(月)

(日)臨時国会
(豪)3QPPI
(韓国)3QGDP
(独)消費者信頼感指数
(米)シカゴ連銀全米活動指数、ダラス連銀製造業活動指数

10/27(火)

(日)財務局長会議、藤井財務相会見、峰崎財務副大臣会見
(仏)消費者信頼感指数
(香港)貿易収支
(ユーロ圏)マネーサプライ
(米)ケースシラー住宅価格指数、消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、米2年債、ガイトナー長官講演
(インド)政策金利
(その他)キーNZ首相来日

10/28(水)

(日)小売統計、自動車各社生産、中小企業月次観測、藤井財務相会見
(豪)3QCPI
(独)CPI
(南ア)CPI
(米)耐久財受注、新築住宅販売、住宅ローン借換申請、米5年債
(ノルウェー)中銀政策金利

10/29(木)

(NZ)政策金利、貿易収支
(日)鉱工業生産、企業向けサービス価格指数、自動車生産、財務副大臣会見
(独)雇用統計
(南ア)失業率
(英)消費者信用残高、マネーサプライ
(ユーロ圏)消費者信頼感指数、EU首脳会議加 鉱工業製品価格
(米)3QGDP、個人消費、失業保険、米7年債
(その他)APEC財務相会合

10/30(金)

(NZ)建設許可
(日)日銀会合、雇用統計、家計調査、CPI、住宅着工、建設受注、日銀展望リポート、日銀総裁会見、介入状況
(英)GFK消費者信頼感調査
(仏)PPI
(香港)財政収支
(ユーロ圏)CPI、失業率
(スイス)KOF先行指数
(南ア)貿易収支
(加)GDP
(米)個人所得支出、PCEデフレーター、雇用コスト、シカゴPMI、ミシガン大消費信頼感指数確報

前回の「注目通貨ペア!」の振り返り※チャートはクリックで拡大できます

前回の「注目通貨ペア!」

ドル円
ランド円

【ドル円】 予想レンジ:87-92
ほぼ予想通り、ドル円はボリンジャーバンド上限の92円へ達し越週した。

(先週の予想は以下の通り)
ドル円は月足では上昇中。9月の下げは日本板HIA(日本への利益送金は免税となる)での円買いが絡んでいたのだろう。1月、9月、10月と月足の日足が89.70あたり(1月は89.90)から出ている。その辺りでは買い動意が出てくる。

日足では一目均衡表の雲の下限とボリンジャーバンドの上限が92.0でここが上値の当面の目標となる。ボリンジャー下限は88前半である。

移動平均線5日線は上昇中である、反転下落となったら注意したい。ドル円の上昇ラインは10月14日-15日を結んだもの下限は月曜なら90.20あたり。上限は同ラインを上方へ平行移動して金曜の高値に接しさせた91.70となる。先週金曜日にクロス円が寄り引き同時で長い上ヒゲを出していること、ドル円の90.90−91.30の上ヒゲ部分もあるので注意したい。ただ景気回復でリスク選好のなか円売りの調整は限定的なものとなろう。

【ランド円】 予想レンジ:11.50-13.0
政策金利は7%で据置きとなった。また一部報道で「南アランド相場が凍結される」という報道が流れた政府はすぐさま否定し元へ戻った。

(先週の予想は以下の通り)
月足では2月から5月まで上昇した後は12円中心に横ばいである。日足では10月2日のボリンジャーバンド下限での長い下ヒゲ逆カブセで雲の下から、一気に雲の上、ボリンジャーバンドでも一気に上限に達した。チャートの教科書通りの展開となった。5日移動平均線は上向いている。また10月5日-7日の急な上昇ラインはまだ生きている。注意点は22日に南ア中銀の政策金利決定があり、予想は7.0%の据置予想だが小売売上など景気指標は冴えず、民間からは利下げ要求が強い。またインフレファイターのムボエニ中銀総裁はこの金融政策決定会合を最後に10年以上の任期を終え途中退任する。退任の理由にはやはり南アでは政治的圧力を有する労働組合との軋轢があったようだ。

後任総裁はマーカス女史であり金融市場では信任が厚いと言われている。

来週のワタシの「注目通貨ペア!」※チャートはクリックで拡大できます

来週の「注目通貨ペア!」

ドル円
NZドル円

【ドル円】 予想レンジ:89-94
今月のドル円は陽線である。8月の利払いの円高、9月の日本版HIAの円高要因が今月はない。また他通貨に対して今年は大幅円安。1998年から始まった円のドル以外への通貨分散投資の流れは変わっていない。ボリンジャーバンドの上限かつ一目の雲の下限の92に達した。ちょっと92円は警戒しなければならない。オバマ大統領のインフルエンザ緊急事態宣言もあるので月曜のシドニーでまた投機的な円買いが出るかもしれない。ただ本格的にドル円を売るなら10月14日-15日の上昇ラインを下に切るとか、5日移動平均線の反転下落を待ちたい。もっと細かく取引するならイントラデイのP&Fが下げに転じる時に対応すればいい。ただ需給的にはまだドル買いの損切りが92円以上に控えており市場はドル円のショートが多いようだ。

【NZドル円】 予想レンジ:68-73
今週は29日にNZ中銀の政策金利決定がある。予想は据置きだが、NZ中銀総裁が「NZドル高は利上げの妨げにならない」と発言したように当初来年半ばとされた利上げ時期は確実に前倒しされるだろう。月足では今月で9カ月連続陽線を達成する。NZドルドルは先週後半陰線が続いたがNZドル円は陽線。10月22日の下ヒゲで23日に一段高となった。10月5日-14日の上昇ラインが効いている。5日移動平均線も上昇中である。拡大するボリンジャーバンドの上限に張り付いたままである。一応、5日移動平均線の反転下落や上昇ラインを下抜ける時は気をつけるが底堅い展開は続くだろう。

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