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金曜 外為コーヒーブレイク 英国現地レポと当社社員による週末コラム

ホルムズ海峡を巡る地政学的リスク

更新日:2012年1月13日

皆さん、あけましておめでとうございます。今年は辰年、そして十干十二支では「壬辰(みずのえたつ)」という60年に一度しか訪れない貴重な年に当たります。辰(竜)年は昇り竜、つまり「竜は天に昇る」と例えられていることから「上昇の年」とも言われています。縁起を担ぐ株の世界では、戦後の辰年の日経平均株価の騰落率は平均29%の上昇となっており、十二支の中で最も高くなっています。
株とは全く違いますが‘勝負’を賭ける相撲界でも今年に入ってからは「竜」や「龍」のつく力士の奮闘ぶりが見られます。私たち為替市場参加者も是非とも辰年にあやかり、大きな上昇を遂げる一年にしたいですね!

さて私事で恐縮ですが、たまたま年明け早々テレビでニュースを見ていたら、こんな報道が目に飛び込んできました。
「米オバマ大統領、2012会計年度の国防権限法案に署名、そこにはイランに対し追加的な制裁を行う国防法案も含まれる。」

この報道を聞いた時は「米大統領選挙に向けたオバマさんの人気取り作戦かな?」と軽く考えていました。しかし内容が内容なだけにその夜インターネットで詳細を調べたら驚くことが書かれていました。テレビで言っていた「追加的制裁」の中には、原油の輸出入にからんだ取引について、イラン中央銀行と行っている米国以外の各国の金融機関を、米国の金融システムから締め出す内容が盛り込まれていたからです。締め出される対象となるのは各国の民間銀行と中央銀行。この制裁を行う目的は、原油取引でイラン中央銀行を使う日本や中国、欧州各国に対しイラン産原油輸入からの撤退を迫り、イランの原油収入源に大きな打撃を与えることを狙っているようです。

イランの核開発問題

今回の制裁の動機となっているのは、他でもないイランの核開発問題。それは2002年8月にイランが核燃料製造施設を秘密裡に建設していることが明るみに出たことから始まりました。翌年開催された国際原子力機関(IAEA)定例理事会ではイランに対する非難決議案を全会一致で採択、そして2006年には国際連合安全保障理事会でイランの核開発中止を求める議長声明が採択され、同じ年の12月に非軍事的制裁を規定した対イラン制裁決議を全会一致で採択するに至りました。

しかしイランは国連安全保障理事会のイラン制裁決議は違法と非難し決議を拒否、その後も濃縮ウラン活動の継続を決定。2008年秋には、イランが新たなウラン濃縮装置を設置し、ウラン濃縮を継続・拡大しているとIAEAは報告しています。

一連の出来事は日本の外務省のウェブサイトに掲載されておりますので、お時間がある方はご覧下さい。

高まる緊張感

オバマ大統領がイラン制裁強化を発表した翌日、イラン軍はホルムズ海峡近くで対艦ミサイルの発射実験を行っただけでなく、同国の第一副大統領が「制裁が強化されイランからの原油輸出に打撃が出れば、ホルムズ海峡閉鎖も検討」と爆弾発言をしました。これを受け米バネッタ国防長官は「イランがホルムズ海峡封鎖に踏み切れば、軍事行動も辞さない。」と警告し、事態はどんどんエスカレートしそうな気配。

欧州での反応は、フランスがいち早くアメリカの決断に同調し、欧州各国に対し「イラン中央銀行の資産を直ちに凍結すると共に、イラン原油の輸入を停止すること」と呼びかけました。欧州連合(EU)はイラン原油輸入禁止措置に踏み切ることで原則合意しているものの、ギリシャなどイランからの輸入比率が極端に高い国は未だに合意を渋っています。そのため欧州は意見調整が必要なので、最終決定は1月30日に行うと発表。しかし今週に入り急遽、最終決定予定は1週間前倒しされ、1月23日に開催されるEU外務相会合の席で発表するようです。

ホルムズ海峡封鎖が持つ意味

私は中東情勢に詳しくないので皆さん以上の知識を持ち合わせておりませんが、調べた限りのことを書いてみます。

  • ホルムズ海峡はイランとオマーンの間に位置する戦略的要衝
  • ペルシャ湾で原油や天然ガスを積み込んだタンカーは、ホルムズ海峡を通らないとインド洋へ出れない
  • 毎日1,700万バレルの石油を積む14のタンカーが通過している
  • 万が一ホルムズ海峡が閉鎖された場合、サウジアラビアから紅海へ通じる既存ルートを通じて石油の輸出が可能であるが、日量500万バレルが限度
  • 多国籍軍がこの地域の石油積み出し施設やホルムズ海峡をテロ攻撃から守っている
  • ホルムズ海峡を通過する原油量は、世界全体の輸出量の40%に当たる
  • ここを通過する原油の85%がアジア諸国向け
  • ホルムズ海峡が閉鎖されると一番経済的な打撃を受けるのはアジア各国
  • 日本が輸入する原油の約90%がホルムズ海峡を通過する
  • 中国の原油輸入量の11%がイラン産
  • 欧州各国の原油輸入量全体に対するイラン産の比率は、ギリシャ 34.7%、イタリア 13.3%、スペイン 9.6%、フランス 4.4%

原油価格と為替市場への影響

まず原油価格ですが、オバマ大統領が年明け早々行った「イランに対する追加的な制裁」の発表を受けて原油価格は上昇しました。(黄緑色の丸で囲んだ部分がオバマ大統領発表当日)

※クリックで拡大できます

(出所:Stock chartl)

制裁発表だけでこれだけのインパクトがあった事を考えると、実際にホルムズ海峡が閉鎖した場合、更なる原油価格上昇は避けられないというのが一般的な見方です。

私も調べるまで知らなかったのですが、イランの石油生産高は石油輸出国機構(OPEC)加盟国で2番目、世界全体では4番目の中国とほぼ同じ(チャート上の赤丸部分)。原油埋蔵量はサウジアラビアに次ぐ世界第2位、天然ガス埋蔵量はロシアに次ぐ世界第2位というエネルギー資源大国だったのです。

石油価格上昇予想の背景には、ただ単に世界的な石油供給量が減るからという単純な問題ではなく、海峡閉鎖により世界最大石油輸出国であるサウジアラビアやクウェートからの原油運搬も停止せざるを得ないため、世界各国に多大な被害が及ぶこと。それに加え第5次中東戦争勃発の可能性という地政学的リスクが高まる為、リスク・プレミアムが上乗せされる懸念が生じることなどが挙げられています。

それでは原油価格上昇が為替市場に及ぼす影響について考えてみましょう。一般論として、原油価格上昇 ⇒ 米国の景気減速懸念台頭 ⇒ ドル売りという「原油とドルの逆相関性」は有名です。事実、原油価格が上昇すると代表的な資源国通貨やユーロに対してドルが売られる局面が過去に多数見受けられました。

果たして今回も一番流動性の高いユーロを買ってドルを売ればよいのでしょうか?私はそうは思いません。ユーロ圏債務危機問題が根本的に解決されない限り、ユーロを取り巻く環境がそう簡単に明るくなるとは思えず、投資家離れは今後も継続すると思います。ただでさえ景気減速懸念が高いユーロ圏にとって債務削減努力だけでも精一杯なのに、そこにきて不慮の原油価格高騰などという事態になったら負のスパイラルから抜け出せなくなる危険性が出てくるとは考えられないでしょうか?

そこでユーロ売りを念頭に置いて「原油価格上昇に最適なポジション形成は?」と考えると、資源国通貨であるAUDやNZD買いや、資源国通貨ではありませんが、安全性に着目した円買いが考えられます。しかしEUR/AUDとEUR/NZDは歴史的安値を更新中ですし、EUR/円は2000年につけた88円という目標はあるものの、チャート的に食指をそそられません。

そこで目をつけたのがユーロ/ポンド。ポンド自体は英中銀金融政策委員会での資産購入プログラム(QE2)増額の可能性や、ユーロと並んでホルムズ海峡を巡る地政学的リスクを受けるため、弱含みに推移すると予想しています。しかしユーロ圏債務危機問題の解決のメドがたたない今、安全資産物色のひとつとして英国債が買われているのも事実ですので、為替でもその影響が出て当然!と私は予想しています。かつてほどではないものの、英ポンドは資源国通貨という連想もサポート材料になるかもしれません。

これはユーロ/ポンド月足チャートですが、黄緑線の部分(0.81)が下抜けすれば0.80から0.77台までの道のりは意外と早いのではないでしょうか?

※クリックで拡大できます


松崎 美子

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