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金曜 外為コーヒーブレイク 英国現地レポと当社社員による週末コラム

11月英中銀インフレ・レポートからみる英国

更新日:2011年11月18日

景気低迷に加え5%台に乗ったインフレの影響で消費者の心が冷え切っている英国ですが、気のせいか今年のクリスマス商戦もなんだか元気がありません。    
先週買物がてらデパートをのぞいてみたら、既に「40%引きセール!」と書かれたポスターがウィンドウに貼られているのを見て驚きました。クリスマス商戦たけなわの今、既に4割も値引きをしているということはクリスマス後の年末大セールでは一体どのような値引き合戦が展開するのでしょうか?

今週水曜日に英中央銀行は四半期ごとのインフレーション・レポートを発表しました。その内容を見る限り、来年の英国はエリザベス女王即位60周年式典やロンドン・オリンピックなどイベント続きとなるわりにパッとしない1年となりそうです。

11月インフレ・レポートの見所

市場関係者達は経済成長率(GDP)とインフレ率(CPI)両方の下方修正幅に注目していました。

GDP

これは11月インフレ・レポートに載った今後3年間に於けるGDP予想を示すファン・チャートです。

英中銀は2〜3年先の景気・物価見通しを独特の「ファン・チャート」で示し、ここからの金融政策の方向性を示唆しますが、私はこのファン・チャートが苦手なんです。色の強弱が可能性の強弱を表している事は理解していますが、色の濃い部分の幅が不確かで「X%」といった具体的な数字を拾うことが難しいからです。困ったな…と思いながらインフレ・レポートの最後まで読んでいたら、もう少し見やすいグラフが載っていたのを発見!

これは2012年第4四半期GDP予想を8月(灰色の線)と11月(緑色の部分)
それぞれのインフレ・レポートを比較してひとつにまとめたものです。

(2012年Q4は、上のファン・チャートの赤い枠部分)

このグラフを見る限り、灰色の線(8月時点)より緑の部分(11月時点)はグッと左側へ移動しているのが、はっきり確認出来ます。左側への移動とは、GDPの数字が小さくなった=下方修正という意味です。具体的な数字は下記の表のとおりです。

 

11月予想(年率)

8月予想(年率

2011

1.0%

1.5%

2012

1.0%

2.1%

2013

2.5%

3.0%

8月のインフレ・レポート発行以降、英中銀は10月の理事会(MPC)でQE2(資産買い入れプログラムの再開)を発表して驚かせました。しかしQE2を持ってもGDPの下方修正は避けられなかったことになります。そしてキング総裁が水曜日に行った記者会見の語り口から察すると、2011、2012年共にGDPは‘良くて1.0%、最悪の場合は1.0%以下’というニュアンスが色濃く表れていたのが特徴だと思います。

企業景況感・消費者信頼度指数

青線 ⇒ CBI(英国産業連盟)企業景況感指数
ピンク線 ⇒ 英商工会議所景況感指数
オレンジ線 ⇒ 消費者信頼度指数

2000年時と比較した指数ですが、3つともマイナスとなっており、グラフの方向性も下向きになっているのがわかります。ユーロ圏債務危機の拡大を受け、企業は先行き投資には非常に慎重になっています。消費者信頼度指数はインフレ進行に伴う可処分所得減少が、ますます個人の消費意欲を削ぐ形となってしまっています。

CPI

これは11月インフレ・レポートに載った今後3年間に於けるCPI予想を示すファン・チャートです。

下のグラフはGDP同様、2012年第4四半期CPI予想を8月(灰色の線)と11月(赤色の部分)それぞれのインフレ・レポートを比較してひとつにまとめたものです。

(2012年Q4は、上のファン・チャートの青枠部分)

このグラフを見る限り、灰色の線(8月時点)より赤の部分(11月時点)が左側へ移動しているのが、確認出来ます。左側への移動とは、CPIの数字が小さくなった=インフレ率の下方修正という意味です。そして一番色の濃い赤部分が英中銀インフレ・ターゲットの2%より左にあるのがわかります。つまり現在5%台に乗っているインフレ率は来年末までに一気に2%を下抜けるという大胆な予想となりました。

次のグラフは今から2年後の2013年第4四半期CPI予想を8月(灰色の線)と11月(赤色の部分)それぞれのインフレ・レポートを比較してひとつにまとめたものです。

(2013年Q4は、上のファン・チャートの黄緑色の枠部分)

このグラフでは、赤の部分(11月時点)は灰色の線(8月時点)よりずっと左側へ移動しているのが、確認出来ます。そして2012年Q4と同じく、一番色の濃い赤部分が英中銀インフレ・ターゲットの2%より左にあるのがわかります。

これが意味するもの

この2つのチャートは今後の英中銀金融政策理事会(MPC)に於ける政策金利変更を占う上で非常に重要な意味を持つと私は考えています。

これらのグラフを見る限り、2009年12月から2年以上に渡りインフレ・ターゲット:2%をずっと上回り推移したインフレ率は、2012年中盤を境に今度は2%を下回って推移し続けると英中銀は予想しているのです。どうして英中銀にとって、このような急激なインフレ率下落予想が可能となったのでしょうか?中国の景気減速予想が声高に叫ばれている今、商品市場の価格調整(=下落)はある程度予想されますが、それだけではここまでドラスティックなインフレ率下落を英中銀が事前予想出来るとは思えません。

英国では2011年1月よりVAT税率が17.5%から20%へ上がりました。それによるCPI押し上げ要因が2012年1月からゼロとなるので、CPIが一気に下落することはエコノミストの間では共通した認識となっています。しかしそれにしても、今後12ヶ月以内に5%のCPIが2%割れまで下がるだけの影響力はないと思われます。

これはあくまでも私の考えですが、ここまで大胆なインフレ率下落を予想するからには、「英中銀は来年も相当大規模な量的緩和策を実施する用意がある」という宣戦布告とは取れないでしょうか?もしこの考え方が正しかった場合、QE2の買い入れ枠が増額を続ける限り、ポンドという通貨の上昇は押さえられます。この点は来年もしっかり頭の中に留めておくべきでしょう。

金融政策に関して

青い線は過去の政策金利推移、ピンク線は8月のインフレ・レポートで予想した将来の金利予想、そして黄色線は今回の修正予想となっています。これを見ると、2013年Q2くらいまでは現在の歴史的低金利である0.5%を維持するとみれます。具体的な政策金利水準として英中銀が挙げたものは、2013年末 +0.8%、2014年末 +1.2%となっており、金融面での緩和傾向は中期に渡り継続することがわかりました。

ソブリン・リスク

このグラフは英国債と、独国債(黄色線)・米国債(ピンク線)それぞれとの利回り格差(イールド・スプレッド)を示したものです。

これを見る限り、ユーロ圏で起きているドイツ債と加盟国債とのイールド・スプレッド拡大の影響は今のところ英国には影響ないことが判ります。つまり財政政策が大きく躓かない限り英国債の格下げリスクは短期的には安泰と見てよさそうです。

待たれる11月29日の秋季予算報告・経済白書

英中銀の最新版インフレ・レポートを見る限り、英国の景気はユーロ圏債務危機の影響を多大に受けてしまい、どうにかリセッションは避けられそうですが、中期に渡り低迷することがわかりました。
しかし英国内では「全ての責任をユーロ圏債務危機に押し付けるのはけしからん!」という意見があるのも事実です。

オズボーン財務相は11月29日に秋季予算報告・経済白書を発表します。現在噂されている内容は、500億ポンド規模の道路/鉄道/通信などのインフラ整備対策を発表し、景気回復の足がかりとするのではないか?というものです。一体どこから500億ポンドが出てくるのか?そんな財源は今の英国にはどこを探してもありません。英連邦(えいれんぽう)・コモンウェルス(Commonwealth)の一部であるオーストラリアのように民間部門がインフラ事業へ参入するのでしょうか?一日も早い発表が待たれます。

松崎 美子

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