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マーケットビュー

金曜 外為コーヒーブレイク 英国現地レポと当社社員による週末コラム

意外性に富んだ欧州中銀理事会での決定/秋のロンドン

更新日:2011年11月4日

10月最後の日曜日午前2時、英国は冬時間に戻りました。冬時間開始と共に街中を賑わせてくれるのが、他でもないハロウィーン。人種のるつぼであるロンドンでは、この時期にはヒンドゥー教最大の祭りであるディワリやユダヤ教の秋祭りも盛大に行われており、ちょっとした祭りブームの到来となります。11月に入ると5日には英国特有のガイ・フォークス・ディ、そして翌日6日にはイスラム教の犠牲祭も待っています。

イギリスでハロウィーンが定着したのはここ10年あまりで、非常に歴史の浅い行事です。本場アメリカとは違い、こちらのハロウィーンは地域全員参加型ではなく、7〜15歳くらいの子供達が気のあったお友達とお菓子を貰いに街を練り歩く程度です。そしてハロウィーンの衣装を身にまとった子供達にドアをノックされても、彼らにあげるお菓子を用意していない家庭の方が多いというのが現状ではないでしょうか。もちろんハロウィーンの1ヶ月前くらいから大手スーパーや商店が関連グッズ販売に精を出しますが、夏が終わるとすぐにハロウィーン関連商品が所狭しと並べられるアメリカと比較すると、定着度の違いは明らかです。

英国人がこの時期一番楽しみにしているのは、他でもないガイ・フォークス・ディ。日本人には全く馴染みがないので簡単に説明しますと、400年前に遡り、当時の国王・ジェームズ1世は英国教会優遇政策を取り、カトリック教徒に弾圧を加えていました。そこでカトリック教徒は国王暗殺計画を打ち立てたのです。それはウェストミンスター宮殿(国会議事堂)を開院式当日に爆破、国王を暗殺しようというものでした。この開院式は1605年11月5日に予定されていましたが、10日前の10月26日に“開院式は危険なので国会議事堂へ近づかないように”という匿名の手紙が国会へ届けられたのです。開院式前夜、議事堂が徹底捜査され36樽の爆発物を発見、その点火役として議事堂の地下に潜んでいたガイ・フォークスが逮捕されました。翌月、ガイをはじめとする罪人達は首吊り・内臓抉り・四つ裂きの刑という極刑に処されました。この事件の名残で、イギリスでは現在でも国会の開会式前には、"the Yeomen of the Guard"と呼ばれる衛兵たちによってウェストミンスター宮殿中を大捜索することが伝統となっています。

イギリスでは、全国各地至るところでガイ・フォークス・ディの夕方から 「ガイ (Guy) 」と呼ばれるガイ・フォークスを表す人形を子供達が曳き回し、最後に篝火に投げ入れて燃やし、その後英国名物の花火大会が続きます。花火は11月5日当日だけではなく、冬時間に代わる10月末くらいから至る所で小規模の花火が毎晩打ち上げられています。一般家庭でもこの時期に限り家庭用の花火を楽しむ機会が与えられます。イギリスに来られる方にご忠告ですが、11月5日の翌朝は前夜の花火の煙が霧のように立ち込めていますので、運転する時に最大の注意を払うようにして下さい。

クリスマス・イルミネーション

冬時間変更時期のロンドン名物のひとつに、ロンドン中心街・リージェントストリートのクリスマス・イルミネーション点灯式があります。毎年恒例で豪華ゲストを招いての点灯式ですが、今年は11月8日午後5時から開始。例年ですとロンドン繁華街にあるデパートは点灯式に合わせ本格的なクリスマスの飾りつけを行うのですが、今年は1ヶ月早い10月から既に飾りつけを開始し早々にクリスマス商戦がスタートしました。一番早くクリスマス商戦宣言をしたのが高級百貨店のセルフリッジ。夏休みの真っ最中の8月にクリスマス・ツリーを飾ったためか、一部の買い物客の不評をかっていました。

イギリスに住む私達にとってはお祭り続きの秋ですが、外国為替取引をしている私にとっては11月1日より新総裁就任となった欧州中央銀行(ECB)の金融政策動向が気になって仕方がありません。ギリシャ債務危機はスペインを通り越し一気にイタリアへ飛び火した今、同国出身のドラギ氏がECB総裁に就任したので注目度は否が応でも高まります。

ドラギ総裁、驚きの利下げ決定

木曜日のECB金融政策理事会に対する事前予想は 1)11月に0.25%利下げ実施に動く織り込み度は35% 2)12月に0.25%利下げ実施の織り込み度は100%というものでした。私自身も10月のユーロ圏EU基準消費者物価指数(CPI)速報値が9月に並んで10月も+3.0%となり、3年ぶりの高水準を記録したのを受け、「今月は据え置き」と予想しておりました。

しかしECBは市場予想を裏切り、ドラギ新総裁は初の会合で呆気なく0.25%利下げに動いたのです。

ECBはドイツ連邦銀行(ブンデスバンク)の伝統を踏襲し、「物価安定の維持」を金融政策の目的に掲げて運営しています。ECBがガイドラインとしている「中期的インフレ率が2%近く」という設定と、現在のユーロ圏CPI+3.0%という数字を照らし合わせて見る限り、本日の利下げ決定は相当無理があると私は考えていました。しかし理事会後の定例記者会見の席でドラギ総裁は「ユーロ圏の景気は年末までに穏やかなリセッション入りする可能性」を示唆、つまり今年第4四半期にユーロ圏がマイナス成長におちいる可能性が浮上してきたとも取れ、これが利下げを早めたきっかけとなったと理解しました。

二つ目の驚き

私の個人的な意見が続いて申し訳ありませんが、ドラギ総裁の記者会見で2つ目の驚きがありました。それは「利下げ決定は理事会参加者による全会一致であった」という事実です。

ECB理事会には欧州中央銀行役員会から6名、ユーロ加盟国中央銀行総裁17名、合計23名の理事が出席します。その23名全員が同じ意見に落ち着く事はあまりなく、普段は総裁自身が23名全員のコンセンサスを取り最終的な決定に導く形式を取っています。ドラギ総裁の口から「本日の決定に関しては全会一致」と告げられたからには、10月26日に「ECB利下げの必要性なし」とコメントした独シュタルク専務理事も突然利下げ賛成にまわったと考えざるを得ません。この1週間であのシュタルク理事が政策金利に対する考えを180度転換させたものは果たして何であったのか?最初に頭に浮かんできたのは‘イタリア国債利回り上昇’ですが、ドラギ総裁は理事会ではそのことは特に議題に上らなかったと否定しています。

ドラギ総裁記者会見の主な内容

  • 年末にむけて穏やかなリセッションに向かう可能性が浮上しており、それが更なる物価上昇を押さえると考えられるため、0.25%の利下げを決定した 
    ⇒ 決定は全会一致
  • ECBの金融政策設定目標は「物価の安定の維持」である。
  • ECBは加盟各国政府に対して「最後の貸し手」ではない。
  • 加盟各国政府は健全な財政政策遂行のため、外部の助けを求めるべきでない ⇒ いつまでもイタリア国債を買い支えるつもりはないという意味に取れる。
  • 非標準的手法は一時的な一過性の性質をもつ 
    ⇒非標準的手法とは下記の2つを指しています。
     (1)ユーロ圏加盟国の国債買い支えプログラム(SMP)
     (2)銀行への無制限の流動性供給
    ⇒ これらは一時的なものであり、量にも限界がある 
    ⇒ 見方を代えれば、EFSF(欧州金融安定化ファシリティー)が国債買取を開始するまでのつなぎ措置という考え方を改めて強化した。
  • ユーロ圏離脱に関してはマーストリヒト条約では定められていない 
    ⇒ メルケル首相やサルコジ大統領がギリシャのユーロ圏離脱の噂に対してどういう意見を持っていようが、我関せず。

最後に私が感じたドラギ新総裁の印象ですが、普通の人が普通に考えるのであれば、イタリア人の総裁がインフレ・ファイターというイメージを捨ててでも、利下げに動いたことは相当勇気がいる決断だったと思われます。この点だけを取り上げても、前任トリシェ総裁は理論で動く人であったのに対し、ドラギ新総裁はプラグマティックな考え方の持ち主であると考えられます。そうなると新総裁の下におかれた新ECBの「今後の一手」の予想が難しくなったとも言えるでしょう。ECBが、最後の貸し手になるつもりはないと断言したことも市場に大きな安心感を与えました。そして、なりよりも一番の収穫は、非標準的手法は一時的な一過性の性質をもつものという考え方が継続したことにより、加盟各国政府による財政健全化に向けた努力が一層高まることではないでしょうか?

松崎 美子

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