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金曜 外為コーヒーブレイク 英国現地レポと当社社員による週末コラム

2011年の相場展開とここからの展望

更新日:2011年8月26日

早いもので8月もあと数日を残すばかりとなりました。この時期のロンドンは薄手のコートやカーディガンを羽織るのに丁度良い季節となります。日本人は西洋人よりも寒さに敏感なのでしょうか、先週お邪魔した在英日本人のお宅では早々と暖房が入っていました。

本日のコラムでは、年初に書いた「2011年相場見通し」記事、そして私自身が予想したドルを動かす要因に基づき、ここまでのマーケットの経緯を振り返り、あと4ヶ月に「何が出来るか」を考えてみたいと思います。

2011年はクロス相場の年

これは今年最初のコラム記事のタイトルです。
私が2011年をクロス相場の年とした根拠は「今年は米国の金融/財政政策の方向性がはっきり見えるまでは、対ドルでの取引よりもクロス取引の方が収益率が高くなる」からと考えたからです。実際に8ヶ月が過ぎた現在、この予想は当たっているとも外れているとも言えません。当たっている部分は、スイス・フランや円が絡んだクロス取引は年初から一方的な動きを見せており収益の機会は数知れないほどありました。外れた部分は、今年第1四半期(Q1)には予想を上回る(主要通貨に対する)ドル安相場が展開されたことでしょう。

想定外の2つの出来事

2011年がクロス相場の年と言い難い最大の理由は、2つの想定外の出来事が主因だと思っています。
それは

1)2010 年 12 月チュニジアから端を発した「ジャスミン革命」が北ア・湾岸産油国に至る中東全体へ急速に波及した

2011年Q1の間にジャスミン革命は急速な拡大を見せ、英米仏多国籍軍が軍事介入するまでに悪化しました。湾岸産油国に於ける暴動の悪化 ⇒ 原油価格急騰 ⇒ 金価格急騰 ⇒ ドル下落 という典型的な逆相関関係相場に突入し、主要通貨に対しドルは軒並み値を下げました。

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2)米国の格下げ

中国や日本が保有する膨大な米国債の額を考えれば「格付け各社は、米国に対して格下げしたくても出来ないだろう」と高を括っていた私です。この点に関しては大反省です。

通常の格下げ後の相場展開としては、投資家離れが起き、長期金利高騰 ⇒ 借り入れコスト上昇 ⇒ 財政負担増大 ⇒ 国債に続きその国の株式や通貨が売られるトリプル安になりやすいという性質を持っています。しかし今回の米格下げ報道の後、実際目の前で起きたことは全く正反対 ⇒ つまり米格下げ後もユーロ圏債務問題解決にメドが立たないことを嫌気した投資家達は、安全志向の高い金やスイス・フラン、格下げされたが流通量が大きい米国債を買い続けたのです。その結果とうとう米10年債の国債利回りは2%を割り、金利低下=ドル売りという相場展開に姿を変えてしまいました。

スイス・フランや円はSafe Haven (避難通貨)として有名です。そしてSafe Havenという言葉は過去何十年に渡り繰り返し使われてきました。2011年夏、米格下げ後に私が勝手に作ったのは Liquidity Haven (流通量に心配がない) という言葉です。格下げされても買われ続ける米国債を表現するには、このLiquidity Haven以外適当な言葉が見当たりません。

ドルを動かす要因

以上2点の想定外の出来事が手伝い、今年はドルを巡る動きが顕著となった訳ですが、昨年末に「2011年ドルを動かす要因」と題して自分でノートに書き留めたメモがあります。それをここでご紹介しましょう。


ドル買い要因:
  • ユーロ圏債務危機の悪化 ⇒ 主要国や政府系投資ファンド(SWF)が今まで保有していたユーロを投げ始め、その資金がドルに還流する
  • ユーロ崩壊 
  • 英中銀、量的緩和策再開(QE2) ⇒ 大幅なポンド下落の反動としてのドル高
  • 米景気回復に伴う金利上昇予想 
  • 米経済は非伝統的金融緩和政策(QE2)からの出口戦略を探り始める
  • 米国本国投資法(Homeland Investment Act)第2弾の実施
  • (ユーロ圏債務危機悪化により)主軸通貨としてドルが再評価される
  • 地政学的リスク (中東、北朝鮮など) による避難通貨としてのドル買い
  • スイス中銀による1970年代並みの厳しい為替規制再導入 ⇒ スイス売り/ドル買い
  • 日銀による強烈な円売り介入
  • 中国住宅バブルがはじける

ドル売り要因:
  • ユーロ圏債務危機が欧州から米国や日本へ飛び火 ⇒ 金価格高騰による逆相関相場到来 ⇒ ドル大幅下落
  • ユーロ圏債務危機問題の収束 ⇒ 分散投資の一環としてのユーロ買い再開  
  • 欧州中銀が債務危機にもかかわらず利上げサイクルに突入 ⇒ 利上げ期待感を先取りしたユーロ買い/ドル売り
  • 米国デフレ懸念再来 ⇒ 長期金利低下によるドル安
  • 量的緩和第3弾(QE3)を含む金融緩和維持
  • 米債務超過を嫌気し米国債の投げが生じる ⇒ 長期金利上昇 ⇒ 「悪い金利上昇」による米株、米債、ドルのトリプル安
  • 英国の緊縮財政政策が功を奏し、ポンド高騰/ドル安
  • 新興国通貨の上昇/ドル安
  • 中国、ソフトランディングに成功

8ヶ月経った今、ドル売り材料として挙げた何点が現実に起きていることが判ります。
今後年末までの間に「起こり得る」ものとして私が注目しているのは

  • ユーロ圏債務危機の悪化 ⇒ 主要国や政府系投資ファンド(SWF)が今まで保有していたユーロを投げ始め、その資金がドルに還流する
  • ユーロ崩壊 
  • 英中銀、量的緩和策再開(QE2) ⇒ 大幅なポンド下落の反動としてのドル高
  • 英国の緊縮財政政策が功を奏し、ポンド高騰/ドル安

それぞれ個別に説明しましょう。

ユーロ崩壊?

私は2008年末から「ユーロ崩壊説」を唱えており、自分のブログでも2008年12月に「ユーロの将来」という記事を書き、そこで「ユーロ崩壊」又は「加盟国を変えてのユーロ存続」を訴えました。原形でのユーロ継続が不可能だと考えた理由は、財政統合抜きでの通貨統合には限界が見えてきたからです。その記事で私は「2009年〜2011年が正念場となるであろう」と指摘しています。事実、2010年春に端を発したユーロ圏の債務危機は、現在に至っても解決のメドが立っていません。今年残りの4ヶ月、ユーロが崩壊するのか、形を変えて継続するのか、原形のまま継続か?の答えが見つかると私は思っています。市場は2012年まで待たないでしょう。

英国に対する期待

2008年リーマン・ショック後、景気浮揚の手段として財政出動を迫られた西側諸国。米国の格下げが発表された時、米国の次は自国の格下げか?とヒヤッとしたことでしょう。

もちろん英国も例外ではなく、こちらのコラムでも英景気減速が激しいこと (低迷を続ける英経済 、英中銀による量的緩和策再開(QE2)の是非低成長で苦しむ英国)は何度も記事にしました。 
そして肝心な「英国の格下げリスク」に関する記事も載せていますので、既にご覧になっていらっしゃる方も多いと思います。


このチャートは英統計局のウェブサイトからデータを取り自分で作成した「英財政赤字の推移」です。これを見ると一目瞭然ですが、2008年秋のリーマン・ショック以降、歴史的に例を見ない額の赤字を垂れ流し始めた英国。このまま赤字削減に取り組まずに放っておけば、国家破産は時間の問題と言えるのかもしれません。

※クリックで拡大できます

英国は私自身が長年住んでいる国ですので多少贔屓目に見てしまう点は予めお詫びしますが、世界中どの国でも財政事情が極端に苦しい現在、英国だけが具体的な数字を挙げ財政再建に取り組んでいる姿は評価するに値すると私は信じています。よって英国の格下げは今後の経済成長率(GDP)が大幅にマイナスに落ち込まない限り、あり得ないと思います。

欧州から見た円動向

最後になりますが、皆さんが一番心配な円相場に移りましょう。年初のコラムで私は「もし今年もユーロ危機の感染が拡大し欧州当局関係者の対応が後手に回った場合は、避難通貨のひとつとして円の存在が注目される局面が考えられる為ユーロ円は円高にならざるを得ません」と書いています。結果としては、この通りの相場展開になっています。対ドルで史上最高値を更新した円ですが、早速日銀による円売り介入が実施されました。しかし冷静に考えると通貨の実力を示す「実効レート」では円はまだ円高レベルに達していません。その意味からも、単なるレベル感だけからの無理矢理な円売り介入を続ける限り、ドル円の戻りは限定的となると予想します。

結論

ここからあと4ヶ月、私が好きな通貨を順に並べると ポンド>NZD>円>ユーロ>スイスの順になります。AUDもどこかに入れたいのですが、この通貨は取引しないのでさっぱり分かりません。大穴通貨として「買い」で見ているのは、シンガポール・ドルとノルウェー・クローネです。

一番興味がある通貨ペアはポンド買い/スイス売り、スイス売り/円買い、120円が割れるような局面でのポンド買い/円売りでしょうか。

スイスを一番最後に位置付けた理由は、スイス当局は究極の手段として「ユーロとのペッグ制」の切り札が残っているためです。もしこれが単なる口先介入で終わり、実行が伴わなかった場合は、ユーロ圏債務危機がくすぶっている限り、スイス買いの勢力は衰えないことでしょう。

松崎 美子

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