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金曜 外為コーヒーブレイク 英国現地レポと当社社員による週末コラム

FOMCを前に、米紙WSJの報道記事について

更新日:2010年8月6日

米紙WSJの報道記事

7月23日 (金) に欧州金融機関のストレステストが終了し、欧州債務不履行懸念が一旦市場から後退しました。
ユーロは当面の大きなマイナス要因が取り払われたため、7月末にはギリシャ問題を要因とした5月以降の下落幅を取り戻しています。

ユーロがなお底堅い動きを継続する一方で、市場の注目が集中するようになった米ドルでは、7月後半に発表された一連の弱い米国指標結果や、7月21日 (水) のバーナンキFRB議長の議会証言によって、その軟調気配に拍車がかかることとなりました。米国の低金利政策の長期化が再確認されたためです。
このような市場センチメントのなか、3日付けで報じられた米紙WSJの記事内容は、「FRB (連邦準備制度理事会) は10日 (火) のFOMC (米連公開市場委員会) で、保有するMBS (モーゲージ証券) が償還を迎えた際、償還で得られる資金を再び米国債やMBSの投資に充てることを検討する可能性がある」というものでした。この報道内容が市場に広がるにつれ、米2年債は過去最低を更新する利回り0.53%を記録し、ドル円は85円台ミドルへと下落しています。
では、なぜこの報道内容が、米国景気の回復期待感を後退させ、債券利回りの低下や米ドルの下落を招くものとなったのでしょうか。

MBSと米金融政策の関係

MBS (Mortgage-Backed Securities) は、国内では「住宅ローン担保証券」とも呼ばれ、住宅ローン資金の貸し手が、その貸付債権を裏づけとして発行している証券のことです。証券化されていますので、売買譲渡することが容易です。MBSの発行体はほとんどの場合、米政府系の機関であるジニーメイ (連邦政府抵当金庫) 、ファニーメイ (連邦住宅抵当公庫) 、フレディマック (連邦住宅貸付抵当公社) となっており、MBSは信用力と流動性に優れたものとして取引されています。

FRBはこのような証券を買い入れることにより、市場へ資金を供給する金融政策を行います。市場に資金、つまり通貨を供給することで市場の通貨流通量を増加させ、当該通貨の市中金利の低下を誘引できるからです。いわゆる金融緩和策のひとつです。
一方で、MBSも債券の一種のため償還日があります。MBSでは償還日前の売却も可能ですが、償還日にはもちろんMBSの引渡しと交換に、担保であった現金を受け取ることになります。つまり、FRBとしては事実上、市中から資金を引き上げることになるわけです。MBSの償還日についてはいささか問題もあるのですが、ここではシンプルに金融引締め効果があると理解してください。

もしFRBが、保有MBSの売却で得られた資金を再び米国債やMBSの買い入れに充てるならば、市中にある金融刺激対策用の資金を継続して市中に流通させ続けることを意味します。言い換えれば「金融緩和策を継続する」ということになるのです。
米紙WSJの記事によると、来週のFOMCではこの措置について「検討する可能性がある」と述べただけで、具体的な実施については言及していません。
しかし市場では、FOMCでそういった内容が検討されること自体、米国の景気回復が遅々として進んでいないことの裏づけであると受け止め、「米国債買い」や「米ドル売り」に向かうことになるわけです。

米2年債の利回り低下について

ここで、米国債 (トレジャリー Treasury) について触れておきます。信用力という面では、MBSもさることながら、米財務省が発行する米国債が言うまでもなく最も優れています。米国債は、満期が1年未満の割引債Treasury Bill (Tビル) 、 1年超10年以下の利付債Treasury Note (Tノート) 、10年超の利付債Treasury Bond (Tボンド) というふうに呼称が分かれていますが、そのうちTノートの2年債は、短期金利ではないものの比較的期限が短いため、政策金利であるFFレートの影響を受けやすいといわれています。
つまり、FRBによる金融政策の影響を受けやすいとも言えるのです。今回2年債が過去最低を更新する利回りを記録したのは、2年債のこういった性質を背景にしています。米国景気回復の遅滞から、米国政策金利が長期間低い水準で据え置かれることを予想した投資家により、安全で確実な投資先である米国債の中でも、米金融政策の影響が強い2年債の購入が促進された結果なのです。

MBSを対象にしたトライパーティー・リバースレポ取引の実施

最後に、今月3日 (火) にFRBによるトライパーティー・リバースレポ取引の試験運用が、MBSを対象として実施されたとの記事がありましたので、この点について簡単に述べておきたいと思います。
レポ取引とは有価証券の貸借取引 (欧米では売買取引) のことです。リーマンショック以来、FRBは前例のない規模で金融刺激策を打ち出してきました。MBSを大量に購入して、資金を市中に供給するのもそのひとつですが、景気に過熱感が出てきたときには、どこかでこの金融刺激策を打ち止めにしなければなりません。いわゆる「出口戦略」です。市中に溢れた資金は、市場に混乱をきたさないように順次吸い上げることになりますが、MBSを買戻し条件つきで売却 (米国ではディーラー側からの表現で売り戻し条件付取引=リバースレポとなります) することで、FRBは一時的に資金を吸収することができるのです。
このリバースレポ取引において、第三者機関 (トライパーティー) が担保振替保管業者として取引当事者の間に介在し、取引者双方の担保と証券を一括で管理する方法をトライパーティー・リバースレポ取引といいます。第三者機関が一括で管理することで、取引者の業務負荷やリスクを最小限にすることができます。
今回はあくまでテストケースで、市場への影響は全くありませんでしたが、FRBがこの取引を本格的に実施するときは米国景気が確実に上昇基調に乗ったということになります。当然政策金利の引上げ局面にもなっているでしょうから、結果的に市場では「米国債売り」の「米ドル買い」に繋がることになるはずです。まだ当分、先の話かもしれませんが…。

セントラル短資FX株式会社
湯浅 則之

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