鈴木さんは、退職金と今までの貯金で余裕資金2,000万円を持っています。年金額は月額25万円、夫婦2人で足りないこともないけれど、貯蓄の2,000万円をなんとか上手に資産運用して、孫たちと一緒に行く家族旅行資金くらいは作り出したいと思っています。
そこでFXを活用することにしました。スワップ金利で年間100万円くらい収益をだすことを目標に、計算してみました。
| 運用通貨ペア | 豪ドル円 |
|---|---|
| 現在の価格 | 1豪ドル=94.5円 |
| スワップ金利 | 1万豪ドルで1日155円 |
| 証拠金率 | 3.3% |
1年で100万円のスワップ金利を貰うためには、いくら取引すればいいでしょう
金利が変動しないことを前提条件として、1万豪ドルで年間56,575円のスワップ金利が授受できます。ということは、100万円÷56,575=17.6。つまり、18万豪ドル(日本円換算1,700万円)の取引で年間100万円のスワップ金利が狙えるわけです。
リスクについて考えてみる
スワップ金利狙いなので長期間保有しなければなりません。外貨預金のように、取引総代金1,700万円を預託して取引することも可能です。でもそうすると、余裕資金が300万円になってしまい、当然FXの妙味がありません。
そこで過去のデータをみると2000年10月の55.50円近辺が最安値でした。ありえないとは思いつつも50円分の値下がりを考えた場合、900万円(50円×18万豪ドル)の損失がでてしまいます。取引証拠金は56万円なので900万円+56万円(損失想定金額+取引証拠金)≒1,000万円預託することにした。
結果、レバレッジ1.7倍(1,700万円÷1,000万円)での運用、となりました。残りの余裕資金で、ミニ国債を購入することもできるし、さらに有効な資産運用ができます。また、レバレッジを3.4倍にした場合、36万豪ドルを取引して、スワップ金利は年間200万円程度。1.7倍のレバレッジのケースと同じ損失額900万円のリスクを考えた場合、今から25円下がった1豪ドル=70円になると、大きな損失が出てしまいます。鈴木さんは、1998年からのチャートとにらめっこし、「FXダイレクト」に口座を開設することにしました。
山田さんは定年退職前から株取引をしていた。投資資金は2,000万円、でも最近の株価低迷の結果、評価損が500万円でている状況。良いときもあれば悪いときもあるのだが、景気が良くても悪くても収益機会を狙えるものを探していました。
そこで見つけたのがFX、売りからもスタートできるし、24時間取引できるようです。昔は体力に自信はありましたが、今はあまり遅い時間まで取引はしたくないけれど、恐る恐る始めてみました。
とりあえず、株の投資金から200万円をまわし、「FXダイレクト」で取引することにしました。「FXダイレクト」は、最大レバレッジが30倍のようです。セントラル短資FXによると、個人投資家の平均のレバレッジ(倍率)は6〜7倍らしく、山田さんもこれくらいのレバレッジで取引することにしました。
まずは、どの通貨を取引するのかを決めなくてはいけません。情報量が圧倒的に多いのはドル円、高金利通貨なら豪ドル円、NZD円、(南アフリカ)ランド円。高金利通貨が今人気のようですが、相場に注目するため、やはり情報量の多いドル円を取引することにしました。
| 運用通貨ペア | ドル円 |
|---|---|
| 現在の価格 | 1ドル=106.5円 |
| スワップ金利 | 1万ドルで1日83円 |
| 証拠金率 | 3.3% |
次にレバレッジです。取引総代金(取引金額×価格)が投資金に対して何倍になっているのかがレバレッジ。山田さんの場合、200万円が投資金なので1,200〜1400万円位の取引で6〜7倍の倍率になります。ドル円なら、11〜13万ドルの取引です。とりあえずキリがいいので10万ドルから取引することにしました。
ドルを売るか買うか? 今、アメリカはサブプライム問題で景気後退の懸念があります。でも、それに対して緊急利下げを行なったり、大型減税をおこなったり景気刺激策を取っています……。今後アメリカの景気が戻るのに賭けて10万ドルを買い建てました。レートは1ドル=106.50です。下がったら105.20でもう10万ドル買い増そうと思っています。損切りは104.80に設定して、利食いは107.80です。損切りなら、損失は21万円、利食いなら13万円もしくは買い増した場合の利益は39万円。戦略を練るのもなかなか楽しめそうです。






